毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2009-01-01から1年間の記事一覧

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その3;「あけぼの」到着)

▲定刻で終点青森に到着した寝台特急「あけぼの」。 2009年9月5日、青森駅5番線。 国鉄色583系が走り去って、青森5番線が空きました。次にここへやってくるのは09:56着の2021レ寝台特急「あけぼの」です。前回のダイヤ改正から上野の発車時刻が30分早まりまし…

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その2;青森駅で583系)

▲なんの前触れもなく青森駅5番線にやってきた国鉄色583系。 2009年9月5日、国鉄色583系! 青森駅3番線で「スーパー白鳥95号」を待とうと思っていたら思いがけずタラコ色のキハ48快速「深浦」に出会うことができ、さい先よい旅だなあと思うまもなく、今度は5…

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その1;出発)

▲改装工事真っ最中の青森駅。しかし新幹線新青森駅開業後の運命は?? さて、今日から今年の夏休みの旅日記を連載したいと思います。9月になってようやくとれた夏休みに訪れたのは日本最北端の宗谷岬。宗谷岬へ向けて、青森から出発します! というわけで、…

なつかしの上海浦江飯店(後編)

▲蘇州河に架かるガーデン・ブリッジのすぐ向こうが浦江飯店。 上海の浦江飯店、開業は1846年のこと。当初は「Richard's Hotel and Restaurant」、中国名は「礼査飯店」と呼ばれていました。経営は英国商人A.リチャード。1856年には外白渡橋が架かったのに伴…

なつかしの上海浦江飯店(前編)

▲中秋の月が懸かる黄浦江、そして対岸浦東地区の夜景。定番のワンショット。 僕にとって、上海という街はあまりなじみのない場所です。特に、浦東空港が開港し、APECが開かれ、浦東地区に次々と高層ビルが林立するようになって以降、その大都会ぶりに気後れ…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その19;最終回)

▲夕闇迫る津軽平野にシルエットが美しい津軽富士・岩木山。 2009年9月3日、津軽平野に日が沈む。 五所川原から乗った快速「リゾートしらかみ5号」は、水田とリンゴ畑の広がる暮れなずむ津軽平野を走ります。朝から晩までずっと晴れ続けた一日というのは珍し…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その18;くまげら編成again)

▲深い雪に覆われる厳しい冬を幾歳も経てきましたというような津軽五所川原駅。 2009年9月3日、五所川原にて。 五所川原駅の跨線橋を渡って、津軽鉄道のほうの改札から外に出ます。津軽五所川原駅の駅舎は、木造ではないですが、いかにも長年の風雪に耐えてき…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その17;五所川原まで一枚)

▲津軽中里から津軽五所川原まで一枚。今はなつかしい硬券切符。 2009年9月3日、中里から五所川原まで。 津軽中里駅の窓口で五所川原までの切符を求めたら、なんと硬券でした。ごくあたりまえに硬券が使われているなんて、うれしい~~。M字形の鋏がぱちんと…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その16;津軽中里駅ふたたび)

▲大胆な書体ですねえ、津軽中里駅駅名標。 2009年9月3日、津軽五所川原行き。 津軽中里駅前で僕を降ろした弘南バスは、金木、五所川原方面に向けて走り去りました。津軽中里駅前の閑散ぶり、寂れぶりは昼前にやってきたときと変わりません。 次の列車は16:38…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その15;岩木山)

▲弘南バス「小泊漁協前」バス停。向こうは岸壁。 2009年9月3日、小泊をあとにして。 初めて訪れた小泊を去る時間がやってきました。イカの生干しを売っている商店の並びに小泊漁協があり、その前には広い岸壁があって、漁船がいくつも繋留されています。岸壁…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その14;イカの生干し)

▲のれんが風にそよぐようにイカの生干し。 2009年9月3日、小泊港。 「小説『津軽』の像記念館」をあとにし、記念館と小泊小学校の間の道を抜けて小泊港へと歩きます。漁は朝のうちに終わったのか、港には小型漁船がたくさん繋留され、のどかな港の風景が広が…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その13;太宰、タケと再会す)

▲「いま私のわきにきちんと坐つてゐるたけは、私の幼い頃の思ひ出のたけと、少しも変つてゐない。」 2009年9月3日、小説「津軽」の像。 太宰の頃には2時間かかっていたという中里から小泊までのバスは、今の所要時間は1時間10分ほどになっていて、僕が津軽中…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その12;津軽中里駅)

▲今はつぶれたスーパーが併設されていた津軽中里駅の駅舎。 2009年9月3日、津軽中里駅。 津軽鉄道7レは11:10に終点津軽中里駅に到着しました。僕にとって初めての津軽中里駅での下車です。 津軽中里駅は有人駅。小さな改札口の脇に窓口があり、切符や定期券だ…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その11;津軽中里へ)

▲芦野公園駅を走り去る10レ津軽五所川原行き。 2009年9月3日、津軽中里へ。 太宰治の面影を偲びながら静かな芦野公園をゆっくりと一回りして、芦野公園駅へ戻りました。途中、おばちゃんたちの団体とすれ違い、外の駐車場には大型バスが停まっていたので、そ…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その10;選ばれてあることの……)

▲芦野公園の湖畔に経つ太宰像。マント姿がよく似合う。 2009年9月3日、太宰像。 さて、芦野公園の中を歩き始めます。平日の午前ですから園内にはほとんど人がいません。閑散とした印象さえ覚えます。北東北とは言え季節はまだ夏、芦野公園を覆う木々はまだま…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その9;芦野公園)

▲芦野公園駅の旧駅舎を利用して営まれている喫茶店「駅舎」。 2009年9月3日、芦野公園へ。 演劇「津軽」の公演二日目に向けてスタッフが行き交う、工事現場のようになった芦野公園駅の駅舎を抜けると、すぐ右にあるのが芦野公園駅の旧駅舎。開業の1930年(昭…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その8;演劇「津軽」)

▲芦野公園駅のホームに立つ古びた電柱と電灯。 2009年9月3日、芦野公園駅。 津軽中里行き5レが行ってしまうと、芦野公園駅は静寂に包まれ……といきたいところですが、降りてみるとなにやら騒々しい。ホームが駅舎より少々高い位置にあるので、ホームから駅舎へ…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その7;奥津軽トレインアテンダント)

▲金木の一つ手前、嘉瀬駅。雪止めのついたトタン屋根が雪深い北国を思わせます。 2009年9月3日、奥津軽トレインアテンダント。 前回、「太宰列車」の中には小説「津軽」の一節やイラストを手書きで書いたものがたくさん貼ってあることをご紹介しましたが、こ…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その6;太宰列車)

▲五所川原を発った津軽鉄道5レの後方には徐々に遠ざかっていく岩木山の姿が。 2009年9月3日、太宰列車。 冬の「ストーブ列車」で有名な津軽鉄道は、夏は「風鈴列車」、秋は「鈴虫列車」を走らせて、一年中楽しめるようになっています。僕が乗ったこのときは、…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その5;太宰治生誕百年号)

▲五所川原駅で発車を待つ津軽中里行き5レ。太宰治生誕百年号のヘッドマーク付き。 2009年9月3日、津軽鉄道五所川原駅。 五所川原で「リゾートしらかみ2号」を降りた僕は、跨線橋を渡って津軽鉄道のホームへ向かいます。「リゾートしらかみ2号」には弘前からま…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その4;津軽平野)

▲五能線に入った「リゾートしらかみ2号」の車窓からは岩木山と色づいたリンゴの実が。 2009年9月3日、津軽平野。 弘前で進行方向が逆になり、川部で再び進行方向が逆になった(つまり青森駅を出発したときと結局同じ進行方向)「リゾートしらかみ2号」は、い…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その3;「くまげら」編成)

▲青森駅に入線する「くまげら」編成の快速「リゾートしらかみ2号」。 2009年9月3日(木)、「リゾートしらかみ」。 さて、いよいよ太宰治生誕100周年記念トリップへ出発です。まずは津軽鉄道に乗るために五所川原を目指します。青森市内から五所川原へは、バス…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その2;あさりおこわ弁当)

▲秋田行き662Mと並んだ「つがる17号」。青森駅にて。 2009年9月1日、青森へ。 台風11号の暴風雨の中を成田に着いた翌9月1日は、ふるさと青森へ帰ります。 いつものように北区西ヶ原の行きつけの床屋へ行って散髪をし、それから上野駅に出て上野発12:02の「は…

太宰治生誕100周年記念トリップ(その1;台風11号)

▲北京空港T3Eで出発を待つ成田行きJL780便。バックの管制塔は巨大だが未完成。 ようやく夏休みをもらって、8月31日から9月11日まで日本へ帰ってきました。今日から今回の帰国中に行ってきた旅のレポートをお届けしようと思います。 まずは「太宰治生誕100周…

【社説】今日の寝台特急「日本海」

▲鶴ヶ坂駅で運転停車中にやってきた下り寝台特急「日本海」。 2009年9月3日。 今日は、太宰治生誕100周年ということもあり、津軽鉄道とバスを乗り継いで、小説「津軽」のラストを飾る小泊まで行ってきました。 その旅レポはいずれお届けするとして、今日は寝…

【社説】遠回りでは?

8月31日から夏休みとなりましたので、帰国しています。 今回は、青森の実家でしばらく過ごしたあと、北海道へ避暑に行こうと思っています。そこで、31日に到着した成田空港のJRのみどりの窓口で、空港第2ビルから稚内までの片道切符を買い、総武線快速で東京…

【社説】こんなんありました(朱鞠内駅)

▲朱鞠内駅の記念入場券。北海道ではこんなタイプの記念入場券がたくさんありましたよね。 先日の引っ越しで荷物を整理していたら、なつかしいものが出てきました。1995年(平成7年)に廃止された北海道の深名線・朱鞠内駅の切符です。 深名線は深川と名寄を幌…

中国鉄路あっちこっち(東風4型重連)

▲阜新駅構内に進入してきた「東風4型」ディーゼル機関車重連牽引の貨物列車。 2009年6月29日、阜新駅。 前回は中国遼寧省西部の阜新駅から乗ったK7357次列車のレポートをしましたが、このK7357次列車の発車を阜新駅のホームで待っていたら、瀋陽方からゆっく…

中国鉄路あっちこっち(K7357次列車)

▲阜新駅で発車を待つ瀋陽北行きK7357次列車) 2009年6月29日(月)、阜新発瀋陽北行き。 僕が転勤で瀋陽から北京へ引っ越したのは7月3日のことです。 その出発の日まで、瀋陽ではいろいろな方々に送別会などをやっていただきましたが、思えばこの3年4ヶ月の間…

「あけぼの」で小岩井農場(後編;すみやかなすみやかな)

▲久しぶりにやってきました岩手は小岩井農場。 2005年8月6日、「こまち6号」で盛岡へ。 とにかくこの年の夏は北日本でも異様に暑かったことを覚えています。 朝7時の秋田駅もすでにたいへんな暑さ。一夜を明かした「あけぼの」を降りて07:02発の「こまち6号…