毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

太宰治生誕100周年記念トリップ(その11;津軽中里へ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224818.jpg芦野公園駅を走り去る10レ津軽五所川原行き。

 2009年9月3日、津軽中里へ。

 太宰治の面影を偲びながら静かな芦野公園をゆっくりと一回りして、芦野公園駅へ戻りました。途中、おばちゃんたちの団体とすれ違い、外の駐車場には大型バスが停まっていたので、そろそろ観光客の訪れる時間になったようです。

 芦野公園駅脇では、夕方の第二回公演めざして演劇「津軽」の舞台調整が続いています。やがて遠くから踏切の鳴る音が聞こえ、列車が近づいてきました。10:51発の10レ津軽五所川原行きです。停まった列車からは誰も降りず誰も乗らず、列車は金木方面へと走り去って行きました。運転台の脇にちらりと見えたのは、先ほど5レに乗務していた奥津軽トレインアテンダントの葛西さん。5レが津軽中里で折り返して10レになり、往復乗務なのですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224811.jpg 芦野公園駅に到着した10レ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224822.jpg 列車がゆっくりと遠ざかる。

 10レが走り去った8分後の10:59、今度は金木方から7レがやってきます。7レは「太宰列車」ではなく、いつもの「走れメロス号」。僕はこれに乗って、初めて芦野公園駅より先へ進みます。

 と言っても、芦野公園より先はわずか四駅。川倉、大沢内、深郷田、そして終点津軽中里です。川倉と深郷田は朝の上りと夜の下りの数本が通過する小さな駅。芦野公園から津軽中里まではわずか11分のショートトリップで、「走れメロス号」は終点津軽中里の1面1線の狭いホームに到着です。7レはここで39分間の小休止をとり、11:49に12レとして折り返していきますが、僕はここで下車します。小さな改札を抜けて、津軽中里駅初下車です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224828.jpg ▲終点津軽中里駅に到着した7レ。折り返しまでしばらく休憩。