毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

太宰治生誕100周年記念トリップ(その1;台風11号)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224326.jpg ▲北京空港T3Eで出発を待つ成田行きJL780便。バックの管制塔は巨大だが未完成。

 ようやく夏休みをもらって、8月31日から9月11日まで日本へ帰ってきました。今日から今回の帰国中に行ってきた旅のレポートをお届けしようと思います。

 まずは「太宰治生誕100周年記念トリップ」。

 今年は太宰治生誕100周年ということで、出身地である青森県や居住していた東京都などを中心に様々なイベントが催されています。太宰治は僕の高校の大先輩(青森中学校卒)でもあるので、僕もこれを機会に小説「津軽」の足あとをたどってきました。

 今日はその初日。北京から成田への帰国便に乗った8月31日のレポートです。

 この日は、北京を朝08:25に出発するJL780便でまずは成田空港をめざします。北京は朝からからりと晴れ上がり、朝6時に自宅から乗ったタクシーの前方から朝日が眩しく差し込みます。

 北京を発着する国際線の多くは、昨年のオリンピック前に供用が開始された第3ターミナル。僕がここを利用するのは初めてです。とにかくでかすぎます。第3ターミナルは、チェックインカウンターと国内線スポットがあるのがT3C、オリンピックのVIPチャーター便専用ターミナルのT3D、出入国審査場と国際線スポットがあるT3Eという独立した3つの建物に分かれていて、それらを無人運転シャトル列車がつないでいます。チェックインしてから国際線の搭乗口まで行くのにかなり時間がかかります。真ん中にあるT3Dは結局オリンピックまでに完成できなかったのか使われることなく現在に至っており、宝の持ち腐れ状態になっていて、次にオリンピックが北京に回ってきたらその時は使えるようになっているかもという冗談も聞かれる始末。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224308.jpg でかすぎ、広すぎ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224317.jpg まさに中華なモニュメントも。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224322.jpg 未完成のT3Dは通過。

 ようやく搭乗口のT3Eにたどり着くと、ここだけでも十分にでかい。おまけにターミナルの中に中国古来の建築様式で造った庭園的お休み処なんかもあったりなんかして、まるで空港の中というよりは公園にでも来たかのような雰囲気を醸し出しています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224332.jpg ターミナル内の中華庭園?

 さて、先ほどT3CのJALのチェックインカウンターに行ったら、もう黒山の人だかりに長蛇の行列で、たまげてしまいました。「え、これが全部乗るの?」という感じです。中国人の旅行グループが大半を占めているようです。ところがなんと、自分のチェックインの番になったら、「すみません、今日はエコノミークラスがあふれてまして」と言われ、ビジネスクラスにアップグレードされてしまいました。うれしいーーー。そうですかそうですか、あふれてますか、Yクラスは(^^)。
 というわけで、ビジネスクラスの最前列の窓際をあてがわれた僕は成田まで快適フライト(^^)。朝のフライトということで機内食も朝食メニューなのですが、松茸粥に鮭の白味噌風味焼きなどに味噌汁がちゃんとお椀で出てきたりして、すっごくおいしかったんですーーー。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224337.jpg Cクラスでうれしい朝食。

 快晴の北京を飛び立ったJL780便は、天津上空から遼東半島の南を抜けてソウル上空へ至り、朝鮮半島を西から東に抜けて日本海上空をさらに西進し、隠岐諸島上空を経て本州を斜めに横切ります。機内からはずっと地上の景色が楽しめ、ソウル仁川空港も隠岐諸島もくっきりはっきりと見えました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224341.jpg 仁川空港もくっきりと。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224349.jpg ソウル上空へさしかかる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224354.jpg 隠岐もよく見える。

 ところが。

 セントレア上空を過ぎて太平洋上に出るあたりから地上は厚い雲に覆われはじめ、静岡沖からはもう一面の分厚い雲海です。折しも台風11号が関東に接近していて、着陸に向けて高度を下げ始めると大きな揺れがあるとの機内アナウンス。そして実際に、揺れまくりました。久しぶりにあんなに揺れた飛行機に乗りました。雲の下に出ると雨も土砂降り状態で、着陸直前は機体全体が風にあおられる感じで、ふと先だっての成田でのフェデックス貨物機の炎上事故が頭を横切りました。

 しかしまああんな強風の中でもさすがJALと言うべきか、よく着陸できるもので、雨も風もものともせずにJL780便は無事に着陸し、静かに第2ターミナルにスポットインしました。降機後のターミナル内のアナウンスでは、天候調査のため出発が遅れるとか一時チェックインを停止するとか台風接近の影響で到着が遅れるとかと言っていたので、もしかしたら僕のフライトもあと20分ぐらい遅れていたら着陸できなかったかもしれません。よかったよかった。

 というわけで、これが僕の夏休みの始まりです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224358.jpg 成田は暴風雨だった……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818224312.jpg ▲大揺れしながらなんとか成田に到着(手前が到着したJL780)。台風11号接近中です。