太宰治生誕100周年記念トリップ(その15;岩木山)
▲弘南バス「小泊漁協前」バス停。向こうは岸壁。
2009年9月3日、小泊をあとにして。
初めて訪れた小泊を去る時間がやってきました。イカの生干しを売っている商店の並びに小泊漁協があり、その前には広い岸壁があって、漁船がいくつも繋留されています。岸壁に出て魚釣りに興じている一もいます。のどかです。今でこそ中泊町になっていますが、中里町との合併前はここは小泊村だったのですから、まさに小さな漁村の風情です。
小泊漁港~。
さて、帰りの弘南バスがやってきました。バスだまりを15:10に発車してきた中里、金木経由五所川原行きのバスは小泊漁協前は15:16発です。学校帰りの高校生(と言っても一人だけど)と一緒にバスに乗り込みます。
五所川原行き。
このバスは下前経由。小泊周辺は小泊岬が突端にある小さな半島状の陸地が日本海に着き出していて、小泊の中心地はその小半島の北側にあります。小泊岬に近い小半島の南側に下前という集落があり、このバスは小半島を越える山道をくねくねと走って先に下前の集落に立ち寄り、それから海岸線沿いに十三湖を目指し、そして内陸へ向けて走って中里へ至ります。
下前集落の港。
下前から南下する道路。
おや?小半島の南側、下前集落に出て日本海が眼前に広がるようになると、水平線の向こうに山のような陸影がうっすらと見えます。あの山はなんだ?さっき小泊漁港からも陸が見えたけれどきっとあれは北海道。しかし今は南の中里に向かっているので北海道は見えないはず。このあたりに山があるとすれば、もしや岩木山?? えーーっ、小泊から岩木山が見えるの?しかも海越しに?へーー初めて知った。確かにあとで地図で見ると、方角的には小泊岬のでっぱりからは海越しに岩木山が見えますね。これはなかなかすばらしい景色。もっとくっきりと晴れたときに眺めてみたい!
岩木山、見えますか?
来るときとは違って、五所川原行きのバスは空いています。高校生が近くで降りてしまうと、あとは僕も含めて乗客は2人だけになって中里まで走ります。津軽中里駅前までは約1時間、16:17の到着予定です。車内でうとうとしているうちに、もうすぐ津軽中里駅に到着しそうです。
▲日本海を右手と正面に眺めながら走る弘南バス。