2010春・新疆に行きたい心境（その4；ポロ、キタ―――（゜∀゜）―――!!!）
▲ポロと丸子麺。付け合わせの漬け物も妙においしい。 2010年3月7日、やっと晩ごはん。
エイティガール寺院からカシュガル古城、日曜バザールとカシュガルを歩いて回っているうちに、ようやく日が暮れてきました。時計を見るともう午後8時過ぎ。しかし新疆時間では午後6時を回ったところですから、やっと夕方、晩ごはんの時間というわけです。
新疆に来たら食べたいものはなんと言っても「ポロ」。中国語では「抓飯(zhuafan)」と言いますが、読んで字のごとく「指で抓んで食べる飯」のことで、イスラムの習慣がそのままごはんの名称になったような感じです。カシュガルでこの「ポロ」がいちばんおいしい店を地元の人におしえてもらったので、さっそくそこへ行きました。
その店は、色満路と解放北路の交差点にある「亜瓦格抓飯丸子麺館」。この交差点の亜瓦格路のほうに面しているのでこの店名になっているのでしょう。ウイグル語でどう発音するのかはわかりませんが。
亜瓦格抓飯丸子麺館。
いちおう漢字表記もある。 なんの変哲もない店の扉を押し開けて中に入ると、がらーんとした空間にテーブルが3列に並んでいて、店内も変哲のない風情。あれ、繁盛してるのかしら？と一瞬訝しくも感じたりして。でもそれはまだ時間がちょっと早かったからだったようで、僕がテーブルに着いてしばらくするとお客さんがぞろぞろやってきて、けっこうな賑わいになりました。
ごく普通の食堂風情。 オーダーを取りに来たのはウイグル族の若者。彼は漢語が片言しか話せず、なかなか意思疎通ができません。しかし、オーダーの伝票を見ると（そこには漢字表記もあり）、この店にはメニューが4種類しかないことが判明。ポロと「丸子麺」とヨーグルトとナン。ポロは大中小とあるので、二人組の我々はポロの大碗一つと丸子麺を二つ注文。彼がどこから来たかと尋ねたようだったので、超カタコトのウイグル語で「日本から来た」と言ってみたところ、彼は「おお、そうか！」みたいな感じでにっこりし、興味津々という感じでなんか急に仲良くなりました。
伝票、基本は さて、待つことしばし。ポロの大と丸子麺が出てきました。丸子麺をウイグル語でなんというかその場で聞いたのですが、忘れてしましいました。羊の挽き肉団子が入っているスープ麺です。そして麺が妙に細い。羊肉団子が入っていますがスープの味はくどくなく、気になるにおいもありません。どちらかというとあっさり系で、羊肉団子の他に香菜（コリアンダー）やトマトが入っています。スープを飲むとなんかほっとひと息って感じになります。
意外にあっさりの丸子麺。 ポロは、どーんときましたね(笑)。平らな皿かと思いきや、どんぶりに入って出てきました。ポロとは、新疆風チャーハンのことで、ニンジンなどが入ったチャーハンの上に羊肉のかたまりが載っかって出てくるのが普通のスタイル。味や食感などはチャーハンよりも炊き込みご飯に近く、たいへんおいしいのですが、ここのポロも噂に違わずおいしいです。どんぶりなので、牛丼みたいに思わずがつがつとかき込みたくなります。ああ、新疆でポロ。僕はもうこれだけで大満足です。
丸子麺は、麺が妙に細い。羊肉団子が入っていますがスープの味はくどくなく、気になるにおいもありません。どちらかというとあっさり系で、羊肉団子の他に香菜（コリアンダー）やトマトが入っています。
麺は細くてまっすぐ。
▲久しぶりに新疆の本場で食べたポロ。がつがつ食べたくなります。