2010春・新疆に行きたい心境(その7;羊の串焼き)
▲愛想のよいおじさんが笑ってポーズ。「おい、オマエもカメラのほうを向けよ」。
2010年3月8日、腹いっぱい。
時間はもう午後3時半になろうとしていますが、これは北京時間のこと。新疆時間ではまだ午後1時半ですから、我々が店を出るときもまだ店内には大勢の客がいてランチをエンジョイしていました。
店を出て宿舎へ帰ろうと歩き始めると、なにやらこのレストランの建物の脇から煙が上がっています。ふと見れば、レストランと隣の建物の間のスペースにテントが張られていて、そこでこのレストランのスタッフが羊の串焼きなどをすごい勢いで焼いていて、煙はそこからもくもくとあがっているのでした。煙の出る串焼き類はここで焼いていたのですね!
串焼きスタッフたち。
ムスリム帽や民族衣装を着たスタッフや調理師っぽい白衣を着たスタッフが5人、にぎやかに串焼きを焼いています。みんなウイグル人です。焼かれている串焼きは、北京で見かけるものより肉も串も大きくて、やっぱり本場って感じです。羊肉の脂をたっぷり含んであがる煙は香ばしく、満腹なのにまた串焼きが食べたくなってしまいます。
スタッフ5人の中に、格別に愛想のよいおじさんが一人いました。写真を撮ってもよいかと尋ねると、どうぞどうぞと身振りで示しながら、にこにことVサインを出してくれます。肉を焼いていた若造スタッフの肩に腕を回して「おい、オマエもカメラのほうを向けよ」「ほら、笑ってVサインだ」みたいな感じでカメラのほうを向いてくれます。こういう気さくでおおらかな感じが新疆の魅力なんでしょうね。
▲香ばしい煙をもうもうとあげて焼かれていく羊の串焼き。また食べたい……。