2010春・新疆に行きたい心境(その5;黄金宮殿)
▲カシュガルでおすすめの新疆レストラン「アルトゥン・オルダ」。
2010年3月8日、カシュガル2日目。
カシュガル2日目は、午前中の用事が済んだあと、地元のウイグル人に「カシュガルでウイグル料理のおいしい店はどこか」と尋ねたところ、「木材をふんだんに使って何年かかけてオープンした店がある。カシュガルではそこがいちばんだ」とのことだったので、場所を聞き、9番の路線バスに乗って昼を食べに行きました。
その店は、カシュガルの老舗ホテル「セマン賓館」からほど近く、色満路からロータリを回って人民西路に入ってちょっと行ったところにある「アルトゥン・オルダ」というレストラン。漢字では「金噢爾大飲食」と書くようですが、「アルトゥン・オルダ」とはウイグル語で「黄金宮殿」のこと。なるほど、立派な外観で、彫刻が施された木柱や木の扉はなかなか巧みです。店の前にはウイグルのおねえさんがいたりして、お昼の待ち合わせでしょうか。
店の前で待ち合わせ?
店員のウイグルおにいさんに扉を開けてもらって中に入ると、いや、てっきり観光客向けのレストランだとばかり思っていたので、こんな冬のオフシーズンのしかもお昼なんてガラガラだろうと高をくくっていたらこれが大間違いで、大いに繁盛しているではありませんか!
中に入ると正面にはモスク風のカウンターにはさまれて木彫りの太い手すりのある階段が二階へ続き、一階中央は二階天井まで吹き抜け、一階の左右それぞれの奥の方にはテーブルが並べられ、すでに多くのウイグル人たちが賑やかに食事をしています。
中に入ると正面にはモスク風のカウンターにはさまれて木彫りの太い手すりのある階段が二階へ続き、一階中央は二階天井まで吹き抜け、一階の左右それぞれの奥の方にはテーブルが並べられ、すでに多くのウイグル人たちが賑やかに食事をしています。
入ってすぐには壮麗な階段。
中は意外に混んでますですよ。
入口を入ってすぐ左には大きな屋台風のテーブルがでーんとしつらえてあり、そこで白衣を着たウイグルのおにいさんが素早い手さばきで何かを作っています。おにいさんの前には小さなお碗がずらりと並んでいますね。なんだろうか……お碗の中にはなにやら白いもの(角切りのものと麺のように長いのとがあるみたい)とヒヨコ豆みたいな豆が入っていますね。おにいさんの右手には大きな洗面器みたいなのにキャベツの千切りと香菜(コリアンダー)を刻んだものが山と盛られ、他にプチトマトやゴマ入りのタレなどがずらりと並び、注文に応じてこれらを小碗にさっさっと入れて出しているように見えます。白いのは漢語で「涼皮」と呼ばれる緑豆の粉などで作った寒天のようなものっぽいですね。これは前菜かなあ、デザートかなあ、メニューでは見落としてしまい食べ損ねましたが、こうして専用テーブルでがんがん作っているということは、「入ったらまずとりあえず食べる」べき一品なのかも。
さて、我々はこの重厚壮麗な階段を上って二階のテーブルへ案内されました。メニューを見ながら、ぼちぼちと注文です!(^^)。
何を作ってるのかな~。
▲山盛りの具材をぱぱぱっと素早く小碗に入れていく。前菜なのかしら?