毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

瀋陽で食べているもの(再び抻麺、そして炒麺)

イメージ 1 ▲瀋陽の手打ち麵「抻麺」のスープ版と焼きそば版。

 またまた「抻麺」を食べてしまいました。瀋陽名物手打ち麵、注文してから麺を伸ばして茹でて作る瀋陽のソウルフード(笑)。

 まず、土曜日に中街という繁華街にある「無印良品」に買い物に行ったときのこと。先にお昼を食べてからにしようと「無印良品」の入っているショッピングモール「大悦城」の裏通りを歩いていたら、「四季抻麺館」を発見。前回紹介した「老四季抻麺館」と並ぶ抻麺専門店の双璧(たぶん)。まだここの抻麺は食べてなかったので、よし、今回食べてみよう。

イメージ 4 ▲地下鉄中街駅と東中街駅の間の「大悦城」の裏通りに「四季抻麺館」を発見。

 まずは、オーソドックスな「抻麺」。注文のしかたはどの店も同じで、レジで注文してレシートを受け取り、それを隣のカウンターの上に載せておくだけ。内側の厨房では、練った小麦粉の固まりをまたたく間に細い麺にのばして、ぐつぐつ湯が煮え立った大鍋に放り込んでいきます。茹で時間はとても短く、ほんとにあっという間にできあがり。このお店では、トッピングの刻みザーサイと刻み香菜は自分で入れることになっているので入れ放題なのがよい。スープはよく澄んでいて、たいへんオイシイ。

イメージ 2 ▲刻みザーサイと刻み香菜は自分で入れ放題。スープが澄んでいておいしい。

 もう一つ、「蛋炒麺」も食べてみましょう。玉子を加えて炒めた焼きそばです。麺は抻麺と同じ麺を使うので、麺のばし係の人が麺をのばすと、茹で釜に入れるのではなく、炒め係の人の方へ麺を渡し、炒め係が炒めてできあがり。中国には日本の焼きそばソースのようなものはないので、味付けの基本は醤油。スープ麺よりも麺は太めで、もっちりとした食感が楽しめて、ものすごいボリューム。油も多いので途中から飽きてしまうことも。でも、おいしいです。

イメージ 3 ▲手打ち麵を使った玉子焼きそば。醤油味です。

 翌日の日曜日は、自宅からバスを一回乗り継いで、少し郊外にあるIKEAまでお買い物。帰りのバスを、乗り換え場所である砂陽路砂山街のバス停で降りたら、目の前にまたしても「四季抻麺館」があったので、ついふらふらと入ってしまいました。

 こちらは、前日入った中街のお店よりかなり広く、かなりゆったりと食事をすることができます。スープをとったあとのよく煮込まれた鶏ガラ(「鶏架」といいます。)に残った肉をこそげ落とすように食べるのが瀋陽人は大好きで、抻麺を食べる前の前菜として「鶏架」にしゃぶりつき、鶏ガラの骨の山ができているテーブルも多いです。

イメージ 10 ▲268路のバスで「砂山商店」バス停で降りたら目の前にまたしても「四季抻麺館」。

イメージ 8 ▲店内は広くて明るい。テーブルの上には醤油と酢を常備。

 今回は、オーソドックスな「抻麺」と、「辣肉麺」をオーダー。店名は同じ「四季抻麺館」ですが、やはり店によって多少の違いが出るのでしょうね、こちらのお店のスープは、どちらかというと白濁した感じ。麺も少ーし太いかなという印象。しっかりと浮いた鶏油もよく絡まって、味は濃厚。ウマイ。テーブルの上に常備された酢を入れて食べるとこれまた味が変わっておいしいです。僕はけっこうどぼどぼと酢を加えてしまいます。

 「辣肉麺」は何かと思ったら、普通の「抻麺」の上に、ラー油に漬け込んでおいた肉そぼろをたっぷり上に載せたもので、見た目はなかなか強烈。しかしそれほど激辛ではなく、肉そぼろと細かく刻まれたトウガラシを少しずつ崩しながら麺にラー油を絡めて食べると、これまたおいしい。あー、また2つも食べてしまった…… 

イメージ 5 ▲オーソドックスな「抻麺」と、肉そぼろのラー油漬けを載せた「辣肉麺」をオーダー。

イメージ 6 ▲スープは少し濁り、鶏油もたっぷりで、かなり濃厚。

イメージ 9 ▲麺も前日のお店より心持ち太めで食べ応え十分。

イメージ 7 ▲見た目はなかなか強烈な「辣肉麺」。肉そぼろを少しずつ崩しながら食べ進みます。