毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

Sleep Pod(ハノイふたたび;その23)

イメージ 2 ▲成田発ハノイ行きJL751便の機内食。

 2015年5月3日、ハノイの空港ホテル。

 成田空港を18:40に離陸したハノイ行きJL751便、機内はほぼ満席状態。4月26日に乗ったホーチミンからの便も満席だったし、どうしてこんなに混んでるのか、不思議。GWと何か関係があるのだろうか。

 などと思っていると、そろそろドリンクサービスが始まりました。次にまたいつ日本へ帰れるかわからんから、最後に日本酒でも飲んでおくかと思ったのが大きな間違い。エコノミークラスで飲める日本酒は、「上撰 白鶴 サケカップペット」180ml入りだった。いや、もちろん「白鶴」は灘住吉の名酒ですが、しかし、それにしても。

イメージ 1 ▲まずはドリンクサービス。まさか「白鶴」のペットボトルとは。

 続いてお食事。メインは鹿児島薩摩ご飯と牛肉のオイスターソース炒めからのチョイスで、僕は鹿児島薩摩ご飯。さつまいもを使った炊き込みご飯みたいなのに半熟卵や野菜、白身魚のフリット(だったかな?)が添えられていて、おいしそう。これにシーフードと野菜のマリネ、切干大根煮と牛肉あっさり煮、山くらげ金平、そしてフレッシュサラダにフレッシュフルーツと、なかなかのボリューム。さっきの日本酒の口直しではないですが、飲み物は赤ワインをいただきました。

イメージ 3 ▲「鹿児島薩摩ご飯」、どんなのかと思ったらサツマイモを炊き込んだごはんでした。

 デザートにはJALはいつもハーゲンダッツのアイスクリームを出してくれるのがうれしい。かなり小さいカップですが、デザートには十分。

 いつも香港便に乗っているので、成田を出発したら、宮崎、鹿児島を経て、台北上空を抜け、香港の沖あたりを更に西へ飛ぶのかと思っていたのですが、違った。東京から西へ西へとほぼまっすぐ飛んで上海へ至り、上海から広州へ、そしてハノイへと、中国大陸南部の陸の上をずっと飛んで行くのでした。確かにそっちのほうが距離が短いですね。

イメージ 4 ▲JALに乗るとハーゲンダッツが食べられてちょっとうれしい。

イメージ 5 ▲上海から陸の上を飛んで行くなんて、初めて知った。

 窓からはまん丸い満月が見え、まさに満月フライト。本当は、マイレージのアップグレード特典でビジネスクラスに乗りたかったのですが、予約した当初から空席待ちで、結局空きは出ませんでした。ほんとに混んでるんですねー。

 そして、早くも最終の着陸態勢。外は真っ暗なので様子はわかりませんが、ハノイ・ノイバイ国際空港のRWY29L(たぶん)に21:36にランディング。所定では22:40到着になっていますが、機内アナウンスによれば、追い風が非常に強く、1時間も早く着いてしまったとのことです。21:44には43番ゲートにスポットインしました。

イメージ 6 ▲1時間も早く、ノイバイ空港第2ターミナルにスポットインしました。

 新しくオープンしたばかりの国際線専用の第2ターミナルに降り、入国審査を済ませ、なかなか出て来ない預け荷物をようやく引き取って、ターミナル間無料連絡バスに乗って、国内線専用になった第1ターミナルへ移動します。今夜の宿は、ここ。第1ターミナルの3階に「VATC Sleep Pod」というカプセルホテルがあるのです。今回は、到着が夜遅いし、翌日も朝のフライトに乗って香港へ戻るので、市内へ行く必要がないと思い、空港内に泊まることにしたのです。

イメージ 7 ▲がらんとしたフロアに「カプセル」が並んでる。

 この「VATC Sleep Pod」は、まさに「カプセル」というか、その名のとおり「ポッド(さや)」というか、これを3階フロアの空きスペースに並べただけという簡易宿泊施設。2階に受付ブースがあって、予約してある旨を告げると、チェックイン手続と支払いをしてカードキーを渡してくれて、3階のポッドまで案内してくれます。けっこう親切。

 ポッドの中は、寝台列車の寝台みたいなベッドとサイドデスク、デスクの上には目覚まし時計とミネラルウオーター、スナック類。テレビもあったような気がする。天井には小さい扇風機。そう、エアコンがないのだ。到着時の気温は30℃。これはちょっと寝苦しい。床に一見空気清浄機みたいな機械が置いてあったのですが、何なのかわからず終いだった。もしかしたらこれを稼働させれば涼しい空気が出たのかも。あと、トイレがターミナル内のトイレを使うしかなく、洗顔も歯磨きもトイレの洗面台を使うしかない。シャワーなんぞは望むべくもなし。ま、しかし、ポッドそのものは新しくてきれいなので、暑いのを除けば快適です。翌日起きればもう体は空港の中にいるんだから、それでいいんじゃないでしょうか。

イメージ 8 ▲一人で一つのポッドを使うタイプと、もっと安い二段になったポッドがあるらしい。

イメージ 9 ▲僕は一つのポッドを独り占め。中はコンパクトにしてまあ快適。