毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

3月、北京、涮羊肉(その2)

イメージ 4 ▲北京料理と言えば「涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)」。蒙古風銅鍋で食べるなり。

 

 2014年3月15日、いくらでも食べられる。
 
 北京に到着した僕は、友人との昼食会場へ空港から直行。場所は北京市の中心部に近い日壇公園の一角にある「宏源南門涮肉」日壇店。東大橋路と日壇路を結ぶ光華路を日壇公園の東南の角で日壇東路へ折れて北へ少し上がったところ。けっこう有名なお店で、タクシーの運転手もだいたい知っています。特に僕が今回空港から乗ったタクシーの運転手さんは「南門涮肉?知ってる知ってる。おらっちは東大橋路に済んでるから、あのへんは庭みたいなもんだ。はっはっはー」と一発で連れてきてもらうことができました。

 

イメージ 7 ▲天井がガラス張りで日が差し込むようになっている店内。

 

 北京料理と言えばまずは「北京ダック」でしょうか。しかしそれと並んで有名なのが「涮羊肉」。羊肉のしゃぶしゃぶです。中国では羊肉をよく食べますが、特にこのしゃぶしゃぶは、羊肉の臭みをまったく感じず、柔らかくてとーてもおいしい羊肉を思う存分楽しむことができます。「涮羊肉」と言えば「東来順」という老舗が超有名ですが、ここ「宏源南門涮肉」もなかなか有名なんですよ。

 

イメージ 1 ▲蒙古式の銅鍋登場。中に炭が焚かれていて、ショウガや乾燥ナツメなど薬味がが入ったお湯がぐつぐつ。

 

 「宏源南門涮肉」日壇店は、レンガ積みの宮殿の一角のような古民家のようなどっしりとした造り。店内は広く、個室もたくさんあるようですが、一般席の大ホールの天井はガラス張りで、差し込む日差しを受けながらのしゃぶしゃぶです(^^)。

 

 まず、蒙古式の銅鍋がデリバリーされます。中央が筒になって上に伸びて穴が開いていて、中では炭が焚かれ、鍋の中のお湯がぐつぐつと沸いています。お湯にはショウガやネギ、乾燥ナツメ、クコの実などの薬味が入っていて、薬膳成分が抽出中です。まずはビールのつまみに、老北京人なら懐かしくてたまらない、生粋の北京料理「炒麻豆腐」。あー、北京に来た!って感じがするよ(^^)。

 

イメージ 3 ▲緑豆のおからを炒めてラー油を絡めた昔ながらの北京料理「炒麻豆腐」。

 

 炒める麻豆腐などをつつきながらビールを飲んでいるうちに、銅鍋の中のお湯が沸き、しゃぶしゃぶの具材も続々配膳されてきます。

 

 「涮羊肉」というからにはとにかく羊肉。ついでに牛肉もほしいから、まずは羊肉と牛肉の盛り合わせのプレート。そして白菜、エノキ、春雨、エビのすり身、高野豆腐など。好きなものと好きなだけ鍋に放って、あとは食べるだけ!

 

イメージ 6 ▲しゃぶしゃぶの具材が次々とテーブルに到着。

 

イメージ 2 ▲牛肉と羊肉の盛り合わせ。うーん、これだけでも食欲をそそられる。

 

 つけだれも何種類があるのですが、今回は定番のごまだれと海鮮醤油だれをチョイス。薬味は香菜(コリアンダー)、ネギ、トウガラシの三種のみじん切り。特に香菜のみじん切りをたれにっぷり入れて、羊肉をお湯の中にさっとくぐらせ、まだ赤身が残っているぐらいで引き上げ、たれをちょちょっとつけて頬張るのがたまらなくウマイ。羊肉は火を通しすぎると固くなってしまうので、レアからミディアムレアぐらいで食べるのがよいのだ。値段は非常に安いので、これでもかと食べてもたいしたことはない。北京へ行ったら一度は絶対食べたい「涮羊肉」、あーシアワセ(^^)。

 

イメージ 5 ▲手前のお碗が海鮮醤油だれ、その向こうがごまだれ。