Let's go to USA!!(その15;皐月の御献立)
▲食前酒の枇杷酒から始まる「丸長旅館」の夕食です。
2009年5月23日、夕食。
西日本九州の5月の日は長く、夕方6時半でも真昼のような明るさ。でももう夕食タイムです。
「丸長旅館」の良さは、6室しかないこぢんまりとしたところと、風呂場が小さいながらも3カ所あっていずれもいつでも貸切で楽しめることと、そして上品でおいしい夕食です。部屋食ではなく、1階の食事処の個室でいただきます。
このお盆で夕食開始。
席に就いてまず冷えたビール。やっとありついた。席に就いたときにテーブルの上のお盆に載っているのは、食前酒の枇杷酒、この旅館の名物「引き揚げ湯葉」、そして前菜は「芹のお浸し」「海老蒲鉾」「茗荷寿司」「笹寿司」「蒟蒻の旨煮」「蕗の東寺巻」「空豆のおかき揚」「サーモン蓮根」「厚焼玉子」「合鴨ロース」、そして「春キャベツ」が美しく皿に並んでいます。これらをつまみながら冷たいビールをぐいぐいっと。
前菜が美しく上品に。
名物の引き揚げ湯葉。
続いてのお椀替りはたたき蕨と山葵を載せた蓬豆腐。春から初夏、山菜の旬ならではの味わい。特にたたき蕨というのがいいです。蕨好きにはこたえられない。さっぱりしたつゆに蓬の香りも引き立っています。
そして向付けはこれまた長湯温泉名物エノハと鯛のお刺身。ヤマメとアマゴを総称して九州地方ではエノハと呼ぶそうですが、臭みもなくしっかりした歯ごたえのエノハはいつ食べてもおいしいです。
そして向付けはこれまた長湯温泉名物エノハと鯛のお刺身。ヤマメとアマゴを総称して九州地方ではエノハと呼ぶそうですが、臭みもなくしっかりした歯ごたえのエノハはいつ食べてもおいしいです。
たたき蕨を添えた蓬豆腐。
エノハと鯛のお刺身。
焚合せは飛竜頭、焼筍、万願寺しし唐。飛竜頭という呼び方は西日本ですね。関西あたりでは「ひろうす」と呼びますが、東日本では「がんもどき」です。焼筍はおおぶりで、しっかりついた焦げ目が香ばしい。薄味で焚き上げられてしんみりと味わうことができます。
煮物は青豆ともみじ麩を添えたじゃが芋饅頭。中には鳥ミンチが詰めてあり、だしの効いたとろりとした餡を絡めて口に運ぶと、もっちりとしたじゃが芋の食感と中の鳥ミンチの肉汁が合わさって美味です。
煮物は青豆ともみじ麩を添えたじゃが芋饅頭。中には鳥ミンチが詰めてあり、だしの効いたとろりとした餡を絡めて口に運ぶと、もっちりとしたじゃが芋の食感と中の鳥ミンチの肉汁が合わさって美味です。
焼筍の焦げ目がいい。
じゃが芋饅頭、美味。
実は、この焚合せと煮物の間に焼き物があるのですが、写真を撮り忘れました。この日の夕食のメイン中のメイン、豊後牛ステーキだったのです。もう出された瞬間に怒濤のように食べてしまい、写真を撮ることなどすっかり忘れ果ててしまったのです。いやーー実に実においしかった、豊後牛。ますます長湯温泉、ひいては大分が大好きになってしまいました(^^)。(ちなみに、全部食べ尽くして舐めるようにきれいになった豊後牛の皿だけは写真に撮ったのですが。)
ということで、御飯物です。これもこの旅館の名物で、焼きおにぎり茶漬けです。山葵と梅肉のどちらかが選べるのですが、僕は前回山葵をいただいたので、今回は梅肉にしてみました。香ばしく焼いたおにぎりをお椀に入れ、そこにあつあつのおだしを注いで梅肉を載せ、海苔を散らします。箸でおにぎりをくずしながらいただきます。これがまたおいしいんですよ!
丸長名物焼きおにぎり茶漬け。
海苔の下に焼きおにぎりが。
ああ、食べた飲んだ、もうおなかいっぱいです。最後は水菓子。デザートですね。この日のデザートはイチゴを添えた黒蜜と黄粉のアイス。アイスクリームも「和」で仕立ててあります。アイスの上に乗っているのはかぼすかゆずの皮の砂糖漬けだったかな?甘すぎず、イチゴの酸味と相まって、すうっとおなかに収まっていきました(^^)。ハイ、ごちそうさま。
▲デザートのアイスは黒蜜と黄粉仕立て。おいしい~~(*^o^*)。