毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

岩木山とトタン屋根

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024236.jpg ▲空から見る岩木山津軽平野。真ん中を貫くのは岩木川

 2006年6月3日、青森行きチャーター便。

 去年の6月に瀋陽から青森へ帰省した時のことを書きます。

 もともと瀋陽発成田行きのCZ627便でまず成田へ飛び、羽田から青森行きに乗って帰ろうと計画をしていたのですが、その直前の5月30日に大連で「第4回大連・青森友好の翼」のレセプションが開かれるというので、僕のような青森県人も呼ばれ、大連へ行って青森からの訪中団にお会いしました。

 そのときに、偶然たまたま、その訪日団が3日に大連からチャーター便で青森へ帰ることになっているということを聞き、えーっ僕も同じ日に青森へ帰ることになってるんですー乗せていただくわけにはいきませんかー、とダメもとで言ってみたところ、どうぞどうぞーと即OKが出ました。もちろん所要の航空賃を払った上でということですが、直接青森へ帰れるなんて、うれしい~(^-^)。

 チャーター便は、大連発11:00の中国国際航空CA1023便。9時に大連空港に集合だということなので、朝5時に車で自宅を出発。瀋陽から大連までは高速道路があり、400㎞弱を3時間ちょっとで行くことができます。朝早く起きるのはちょっと厳しいですが、青森直行便に乗れるならガマンもできます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024241.jpg ▲青森行きCA1023、チャーター便。大連空港にて。

 大連空港で待っていると、青森県訪日団総勢約100名がやがて大型バスでぞろぞろとやってきました。僕も事務局関係者から搭乗券を受け取り、出国審査を受けます。なにしろチャーター便ですし、大連空港のトラフィックはそんなに混雑しているわけではないですから、出発の準備が整い、全員が搭乗してしまうと、予定時間を待たずにドアクローズ。ちょっとちょっと、まだ10時20分じゃないですか。40分も早いですよー。

 そんなわけで大連から約2時間半、青森上空にさしかかってまいりました。

 白神山地を左に見ながらディセントしていくと、見えてきました岩木山!もう6月だというのにまだ少し残雪が残っていて、津軽富士と称されるとおりの美しい姿を見せています。その手前には大鰐、弘前、黒石、浪岡と津軽平野の南端に広がる米どころ・リンゴどころとそれを貫くように流れる岩木川も見えます。中国から直接ふるさとに帰ってくるってのは、いいものですね!(^-^)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024246.jpg白神山地が見えてきた。エンジンのすぐ向こうに見えるのは秋田県藤里町の素波里湖。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024250.jpg ▲続いて岩木山が登場。 

 フライトはファイナルアプローチ。ところが、通常着陸に使われる東から西へのRWY24で入るのかと思いきや、そのまま空港上空を東から西へ通り過ぎます。おや、RWY24のアプローチに入っておきながらRWY06で入りますか。風向きの関係でしょうか。

 空港上空をいったん通り過ぎ、再び浪岡、板柳方面に抜け、急カーブを描いて旋回してRWY06から入ります。急カーブを描いたときに窓から見えた地上の姿は、まさに青森!でした。田植えが終わったか終わらないかの田んぼと、民家の青と赤のトタン屋根がまぶしいです。そうです。トタン屋根の家を見ると、青森に帰ってきたなと感じます。東京などの瓦屋根ばかりの街並みからトタン屋根の街並みに変わると、ふるさとに帰ってきた気持ちになるのです。今回、この飛行機の上からとても鮮やかなトタン屋根の群れが見えたので、この記事を書きました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024255.jpg ▲色鮮やかなトタン屋根群。ふるさとに帰ったと実感する瞬間。