ちょっと函館行ってきた(その5)
▲北海道新幹線奥津軽いまべつ駅。隣接の津軽線津軽二股駅は小さすぎて見えん。
2019年6月2日、東北縦断。
そろそろ本州の内陸部上空に入ってきました。右の機窓の眼下にぎりぎり見えるところに、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅が見えました。ということは、それに隣接してJR津軽線の津軽二股駅もあるはずですが、そんなローカル線の小さな駅は、見えるわけないっすね。新幹線の駅舎と「道の駅いまべつ 半島ぷらざアスクル」とをつなぐ跨線橋はわかります。
そのあと右側の機窓に広がるのは、津軽半島の内陸部から西海岸にかけてです。まずはシジミで有名な十三湖。南北7km、東西5km、周囲31.4kmの汽水湖で、13本の河川が流れ込むので「十三湖」という名が付いたのだとか。十三湖で獲れるシジミはほんとに大きくて食べ応えがあって、おいしいです。
十三湖に流れ込んでいる川でいちばん大きいのは、岩木川。広大な津軽平野を南北に貫くように流れています。岩木川の運ぶ水に潤わされて、津軽平野は屈指の米どころ、リンゴどころです。
そんな津軽平野の南西部に鎮座ましますのが、霊峰・岩木山。津軽富士とも称される青森県の最高峰です。これだけ津軽半島が北から南まではっきりくっきりと機上から見えているのだから、岩木山もさぞや美しく見えるだろうと期待したのですが、なんと岩木山の上にぽかりぽかりと雲が浮いていて、どこかどう岩木山なのかわからない状態。残念でした。
▲真ん中へんに岩木山があるんですが、雲があってよく見えませんでした。
飛行機は秋田県上空に入り、山形市上空へ向けて飛んでいくので、右側の機窓から見える日本海の海岸線は少しずつ遠ざかっていくのですが、そんなわけでかなり奥行きのある地上の風景を楽しむことができます。
すぐ右下を、まだたっぷり雪に覆われた山塊が過ぎていきます。すぐそばを海岸線が通っているし、これは鳥海山ですね。鳥海山は秋田県と山形県の県境にあるので、鳥海山を過ぎればこちらも山形県上空にさしかかることになります。
山形県上空に入ってきますと、眼下に広がるのは新庄市街地。その向こうには、これまた雪を頂く霊峰・月山が見えています。美しいですねえ。
▲少し雲に遮られているけれど、鳥海山。もう6月なのにまだまだ残雪多し。
▲中央から右下にかけて新庄市。左奥に月山。その右は酒田市、鶴岡市のある庄内平野。
新庄市が後方に去ると、次に見えてくるのはかなり広大な山形盆地。村山盆地とも呼ばれ、真ん中を最上川が流れ、北から尾花沢市、村山市、東根市、天童市、山形市、上山市を含み、ちょうど真ん中へんに山形空港があります。この日は山形空港も上空からよく見えました。上空から山形空港を眺めるのは初めてのような気がしますが、こんな街なかにあるとは知らなかった。しかも、下の写真ではよくわからないですが、奥羽本線(山形新幹線)のすぐそばにあるんですね。奥羽本線神町駅からなら空港はすぐのようですが、ターミナルビルが鉄道の反対側にあるので、実際に歩いて行くのは難しそうではあります。
▲眼下に広がる山形盆地。奥の雪を頂く山々の右端が月山かな。
▲中央に山形空港、上方に最上川。滑走路に沿ってすぐそばを奥羽本線が通ってます。
山形空港が後方に去ると、県都・山形市が見えてきます。山形城址のある霞城公園があるのでわかりやすいです。霞城公園の南側を通っている大通りをはさんで反対側に山形駅があるはずです。この日は山形市上空にもまったく雲はなく、機上からも市内の様子が手に取るように見えました。
このときのフライトではどうだったか忘れてしまいましたが、いつもだと、だいたいこのあたりで、「現在当機は山形市の上空を順調に飛行しており、」というキャプテンの機内アナウンスが入るところ。この日のフライトも実に順調です。
▲山形市の霞城公園が中央にはっきりと。その奥に山形駅があるはず。