ちょっと函館行ってきた(その6)
2019年6月2日、おかま。
機窓から遠ざかりつつある山形市街地の南の方に、雪の残る山並みが連なっているのが視界に入ってきました。さっきまで見えていた鳥海山や月山と違って、残雪の周辺は岩肌が剥き出しになっているのか、褐色に見えます。
そして更に目を凝らして見ると、その山肌の中に、何やら水たまりのようなものがありますね。ということは、もしかして、これはかの有名な蔵王の「御釜」?
おお、やはり「御釜」ですね、あれは。「五色沼」とも呼ばれる火口湖です。行ったことはないですが、水面の標高は1,550mで、蔵王観光のカナメですよね。近くまで行ってみたいものです。
▲山形市の南方、山形県と宮城県にまたがって広がっているのは残雪の蔵王連峰であった。
「御釜」を眺めながら奥羽山脈を越えて太平洋側に出て眼下に見えてくるのは福島市の市街地。福島市街地は、阿武隈川の流れと、街の中に鎮座する信夫山が目印になるので、わかりやすいです。
信夫山は、福島市の中心地に鎮座する標高275mの山で、東北新幹線のトンネルが貫いていて、福島停車の「やまびこ」などに乗っていると、福島発着の直前に短いトンネルに入るので、あ、信夫山だなとすぐにわかります。
そんなわけで、信夫山が見つかれば、福島駅を探し出すのも簡単。信夫山をトンネルで貫いている東北新幹線と、信夫山の西側を迂回して通っている東北本線が信夫山の南側で合流したすぐ先が福島駅です。
▲阿武隈川とそれに合流する松川がに囲まれるように福島市の中心部が見えてきました。
▲福島市中心部。信夫山、福島駅、福島競馬場がよくわかりますね。
▲福島駅にズーム!右端上、東北本線から分かれていく奥羽本線の線路がわかります。
福島市街地を離れて、だんだんと太平洋岸寄りの方へ飛んでいきますが、それまでの視界くっきりの澄んだ空はここらへんで終わり、福島県南部から関東にかけて、空はうっすらともやがかかったようになってきて、あまり視界が効かなくなってきました。
福島市街地を過ぎて少し行くと、はるか向こうに湖のような平野のような広がりが見えます。きっとあれは猪苗代湖と会津盆地に違いない。ということは手前は郡山市か。郡山と言えば、「三万石」の銘菓「ままどおる」、食べたい。これ、ホントおいしい。福岡で大人気のお菓子「博多通りもん」と味が似ているけれど、「ままどおる」は甘さがきつくなくてほっこりしていて、やっぱり「ままどおる」の方に軍配をあげたい。
さて、最終の着陸態勢に入って、高度が下がってきました。関東上空、いつの間にかすっかり曇り空になってます。しかしそれでもはるか向こうの西の空には、まだ少し雪が残っている富士山の山頂部がぼんやりと見えてますね~。
霞ヶ浦の西側のへりをかすめるようにしてまっすぐ南下し、房総半島のヘソのあたりでライトターンして、木更津からアクアラインに沿うようにして東京湾を横切って、11:12にRWY34Lにランディング。この日の飛行時間は1時間08分でした。11:15に23番ゲートにスポットインして、この機材はこのあと12:45発のJAL587便となって函館へ引き返すようです。
▲まだ雪が少し残る山頂部をのぞかせている富士山がはるか向こうに見えました。
▲北総線の千葉ニュータウン中央駅が間近に見えました。
▲羽田空港23番スポットに到着したJAL584便。このあとまた函館へ引き返します。