毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

夏晴れの青森市内(夏の旅、北へ南へ時々台風;その53)

イメージ 3 ▲青森市中心部。ちょうど真ん中に青森駅のホームの青い屋根が縦に三本並んでます。

 2016年8月24日、白神山地も。

 青森空港RWY06から北へ向かって離陸した大阪伊丹行きJAL2154便、右前方に八甲田連山が見えるその視線を真下に移せば、東北新幹線の高架がすぅっとまっすぐに伸びています。ちょうどこの離陸したタイミングでここを「はやぶさ」が走っていないかなといつも思うのですが、今までいちどもそのタイミングに合ったことはありません。

イメージ 1 ▲まっすぐに伸びる東北新幹線の高架を見ながら上昇。

 離陸して少しすると、陸奥湾に出る前に左旋回を始めるので、機窓右側の景色は八甲田連山から一転して、青森市街地と陸奥湾へと変わり、濃緑から空と海の鮮やかなブルーへと変わります。北東北では民家の屋根が瓦ではなく青や赤のトタン屋根なので、上空からの景色が黒や茶色にくすまないのもいいですね。

 手前に青森市街地、その奥に陸奥湾、湾曲した海岸線から続くそのまた奥には夏泊半島を眺めながら更に左旋回を続けると、ちょうど真正面に青森市の最中心部、青森駅周辺が見えてきます。青い森鉄道線と奥羽本線が集約してまっすぐ海へ向かってのび、青森ベイブリッジが跨ぐその真下に青森駅のホームが並んでいるのが見えます。メモリアルシップ「八甲田丸」も見えますね。

イメージ 2 ▲青森市街地、陸奥湾、いちばん奥に夏泊半島。

 更に左旋回は続き、今度は青森市西部が見えてきます。津軽半島へのびる海岸線と、それより山手を走る北海道新幹線の高架が、手に取るように見えます。新幹線の車両基地、新青森駅の駅舎、ついでに言えば、新幹線が通るまでは新青森駅で乗り降りするのは青森西高の生徒だけだったと言ってもいいぐらいの青森西高の校庭も、一つ一つがくっきりと見えます。こんなに空気が霞まずにくっきり景色が見えることもなかなかないんじゃないでしょうか。

イメージ 4 ▲津軽半島へのびる海岸線と、北海道新幹線の高架の描く線がなかなか美しい。

イメージ 5 ▲新青森駅周辺がまるで手に取るように。

イメージ 6 ▲遠ざかる青森市街地。中央上、防波堤の内側は青森フェリーターミナル。

 青森市街地の全景をぐるりと見渡して方向を南西へ変えたところで左旋回は終わり、大阪伊丹へ向けての巡航飛行へ移っていきます。

 まもなく白神山地越しに日本海が見え始め、蛇行しながら日本海へ注ぐ米代川とその河口を中心に広がる能代市街地、男鹿半島の南側の付け根の八郎潟調整池と、津軽地方南部から秋田県北にかけての日本海側の海岸線の風景を楽しんでいきます。逆光になったので、日本海を照らす太陽の光が反射して、機上からは日本海が巨大な鏡のように見えます。

イメージ 7 ▲重なるように広がる白神山地と、その向こうには日本海。

イメージ 8 ▲能代市街地。蛇行しながら日本海に注ぐのは米代川。

イメージ 9 ▲手前が八郎潟調整池、奥が男鹿半島。

 男鹿半島の南側から先は、洋上か海岸線に沿って飛ぶので、右側の機窓には海が広がるばかりとなります。このあたりでドリンクがサービスされますが、温かいものはなく、アイスコーヒー、キウィジュース、冷たいお茶の3種類からのチョイスでした。

 男鹿半島を離れてから約45分後、再び右側の機窓から見えてきた陸影は、ずいぶん入り組んでいます。敦賀から舞鶴にかけての若狭湾の入り江の連続です。小浜市街地を右手に見ながら陸地の上空へ入り、南へと下っていくようですね。

イメージ 10 ▲常神半島。稜線に沿って町境があり、右半分が美浜町、左半分が若狭町。

イメージ 11 ▲小浜市街地を右手に見ながら、大阪へと南下していきます。