毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

前方後円墳(夏の旅、北へ南へ時々台風;その54)

イメージ 1 ▲箸墓古墳。奈良県桜井市上空であります。

 2016年8月24日、鍵穴じゃないよ。

 青森発大阪伊丹行きJAL2154便は最終の着陸態勢に入りましたが、眼下に前方後円墳とか古墳がいっぱい見えてちょっとびっくり。奈良県南部の上空を飛んでいるようです。考えてみれば、伊丹空港へアプローチするのに奈良上空を飛ぶのはあたりまえなんですが、大阪へ行きたいのに、けっこう離れた奈良の上を飛ぶなんて、青森から飛んできた身にはちょっと「えっ?」って感じでした。

 奈良県明日香村の小山田遺跡が一辺約70mと、飛鳥時代では破格の規模で全国最大級の方墳だったことが判明し、被葬者は天皇(大王)級の人物だったことが確実視されたというニュースが最近ありましたが、上空から見ると、古墳ってわかりやすいですね。歴史の教科書に載っている写真を見ているようです。

イメージ 2 ▲右下の前方後円墳が、奈良県広陵町の巣山古墳。

 鍵穴のような形をくっきりと見せている前方後円墳は、奈良県桜井市にある箸墓古墳。全長278m、高さ30mもあって、古墳の中では最古級。3世紀半ば過ぎのものと考えられていますが、被葬者は明らかでなく、宮内庁は「大市墓(おおいちのはか)」として第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命((やまとととひももそひめのみこと)の墓だとしています。卑弥呼の墓ではないかという説もあるそうです。

 次に目にとまった前方後円墳は、奈良県北葛城郡広陵町の巣山古墳。馬見古墳群の一つで、4世紀末から6世紀にかけての造営とされ、豪族・葛城氏の墓域とする説も。周辺は馬見丘陵広域公園となっており、公園内にはナガレ山古墳などの古墳もあります。

イメージ 3 ▲JR関西本線・和歌山線と近鉄生駒線の王寺駅周辺。大きな駅ですね。

 そのあとすぐに右側の機窓下に見えた大きなターミナル駅は、JR関西本線・和歌山線と近鉄生駒線の王寺駅。かなり大きな駅ビルに見えるのは、商業施設・王寺町地域交流センター・集合住宅・駐車場からなる複合施設「リーベル王寺」。広い駅構内にはウグイス色の103系や、白いのは221系でしょうか、電車がたくさん並んでいるのが見えます。いちばん手前の5番線ホームに入っているブルーの2両編成は和歌山線の105系電車でしょうか。

イメージ 4 ▲阪神高速13号東大阪線と近畿自動車道の東大阪ジャンクション。

 信貴山の緑地を越えると大阪府上空へ入って、八尾市、東大阪市と飛んで行き、複雑かつ流麗な曲線の道路が組み合わさっている阪神高速13号東大阪線と近畿自動車道の東大阪ジャンクションを右側に見ていきます。

 複々線の線路がまっすぐにのびているのは、京阪本線の野江駅北側あたり。ちょうど走っていた7両編成の電車は京阪9000系電車でしょうか。このあとは、淀川を越えて、一気に伊丹空港のRWYをめざします。

イメージ 5 ▲京阪本線野江駅の北側あたり、9000系電車が走っているのが見える。

イメージ 6 ▲淀川を越えれば伊丹空港はもうまもなく。

 そして16:24、大阪伊丹空港RWY32Lにランディング。この日の青森からの飛行時間は1時間22分でした。

 RWY32L上で減速しているすぐその右側を、レジJA-226Jをつけたジェイ・エアのエンブラエルERJ-170がRWY32Rから離陸して行きました。どこ行きでしょうね。

 ERJ-170が離陸したのを見届けて、こちらはRWY14L/32Rをクロス・ランウェイし、21番ゲートにスポットイン。ゲートと言っても、機材が小さいせいかボーディングブリッジはつかず、ドアを開くとそれがそのままタラップになって、そこから降機。徒歩でターミナルビル内へ入りました。うう、さすが関西、蒸し暑い。早く冷房の効いたところに入りたいよ。

イメージ 7 ▲着陸したそのすぐ隣を離陸して行くジェイ・エアのエンブラエルERJ-170。

イメージ 8 ▲RWY14L/32Rを横切ります。

イメージ 9 ▲21番ゲートにスポットインして、徒歩で降機。暑かったー。