毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ちょっと函館行ってきた(最終回)

f:id:mainichigaharu:20190930220417j:plain▲北海道内の駅弁の雄、長万部駅の「かにめし」の空弁バージョン。

 

 2019年6月2日、コアップ・ガラナ

 

 JAL584便で函館から羽田に到着して、時間はもうすぐ正午、ランチタイムです。

 

 実は、さっき函館空港売店で、「かなやの空弁 かにめし」を見つけたのだ。「かなやのかにめし」と言えば、長万部駅の名物駅弁。発売開始は昭和25年だそうなので、もう70年近い歴史を擁する北海道を代表する駅弁と言ってよいでしょう。中学校の修学旅行のとき、札幌~函館間で乗った急行「すずらん」の車内で配られたのもこの駅弁だし(年齢がばれる。)、特急「(スーパー)北斗」の車内販売にお願いしておけば長万部駅で積み込まれ、作りたてほやほやのが食べられるというサービスもありました。このサービスが今年(2019年)の2月いっぱいで終了してしまったことはまことに残念であります。

 

 そんな名物駅弁の空弁バージョンが、函館空港にあったんです。これは買わないわけにはいかない。掛け紙に「函館空港限定」とあるように、函館市内どころか地元長万部でも手に入らないレア空弁です。

 

f:id:mainichigaharu:20190930220349j:plain▲北海道ならではのドリンク「ガラナ」とともに、「かなやの空弁 かにめし」。

 

f:id:mainichigaharu:20190930220359j:plain▲掛け紙の色合いやデザインは駅弁と同じですが、飛行機のイラストが入ってます。

 

 「かなやのかにめし」の空弁バージョンが登場したのは、2014年7月だそうです。2013年7月から、駅弁バージョンを函館空港に置き始めたそうですが、機内で弁当を広月のはちょっと……とか、飛行機を降りたあと自宅まで持って帰りたいとかという声が多く寄せられたことから、ごはんを普通の白飯だったのを酢飯に変えることで製造から8時間だった消費期限を製造日いっぱいにまで延ばしたのだそうです。ていうか、駅弁バージョンは酢飯じゃなかったんだ!と、今気づく(笑)。酢飯好きだから、空弁バージョンの方が気に入るかも。

 

 羽田空港から帰宅してからではランチタイムを逸してしまうので、空港内でどこか食べられる場所はないかなとうろついてみたところ、どこも人が多くてなかなかうまいぐあいに見つからないけれど、国内線第1ターミナル地階のフードコート「東京シェフズキッチン」なら座れそう。このフードコートには7店舗が入っていますが、その中の「中華食堂」で最もシンプルな「ラーメン」を注文し、「かなやのかにめし」のスープ代わりとしよう。

 

 なお、ドリンクは、前夜函館のコンビニで購入した「函館ガラナ」。「オバラのコアップ・ガラナ」の函館限定ラベル。北海道でよく飲まれている(というか北海道以外ではまず飲まれていない)不思議な飲料「コアップ・ガラナ」は、北海道へ行ったならば、「サッポロ・クラシック」や「ナポリン」とともに、飲まねばならぬドリンクでしょう。

 

f:id:mainichigaharu:20190930220404j:plain羽田空港「東京シェフズキッチン」中華食堂のラーメン。見るからにシンプル。

 

f:id:mainichigaharu:20190930220409j:plain▲味もシンプルでおいしく、「かなやのかにめし」のスープ代わりにぴったり。

 

f:id:mainichigaharu:20190930220422j:plain▲それでは、「かなやのかにめし」空弁バージョン、いただきます。