毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

大沼だんご(石北本線各駅停車;その8)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180429.jpg ▲僕の好きな駅の一つ、函館本線・森駅。

 2013年7月30日、「鰊みがき弁当」に続くマストアイテム、大沼だんご。

 念願の「鰊みがき弁当」をぱくぱく食べている間に、「スーパー北斗13号」は函館市街地を離れ、新幹線工事が進む渡島大野駅周辺を見下ろしながら藤城支線を駆け上り、山がちな区間へ分け入っていきます。このあたりの急勾配を抜ければ大沼公園、そして駒ヶ岳も見えてきます。さっき海峡線から函館山がまったく見えなかったどんよりした曇りからは打って変わって、駒ヶ岳は山頂付近は雲で見えないものの、青空も広がる良い天気となってきましたよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180412.jpg大沼公園駅を発車するとしばらくは右側に大沼、左側に小沼が広がります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180419.jpg駒ヶ岳が見える頃には青空が広がってきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180423.jpg ▲砂原支線と合流し、線路が増えるとまもなく森駅到着。

 「スーパー白鳥13号」は、函館を出ると五稜郭大沼公園と停車して、その次は森。函館からは約35分の道のりですが、七飯のあたりから急勾配の山越えを続け、森駅到着直前になって車窓に海が開けるという風景の転換はみごとなものです。

 森駅と言えば、「いかめし」が全国的に超有名ですが、僕に森駅を最も印象づけたのは、小栗康平監督の1984年の映画「伽倻子のために」。南果歩のデビュー作品でもあるんですが、これに出てくる森駅のシーンはとても印象的であります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180441.jpg ▲森駅からは車窓に噴火湾の穏やかな海の風景が続く。

 ところで特急「(スーパー)北斗」の車内販売の特徴に、途中停車駅から積み込む駅弁などを事前予約するサービスがあります。いちばんポピュラーなのは長万部駅の「かにめし」で、できたてでまだ温かいものを長万部発車直後に席まで届けてくれるサービスはなかなかうれしいです。もう一つ、予約は不要ですが、積み込んだので車販が通る際にはお求めくださいという案内があるのが、大沼公園駅の「大沼だんご」。僕はこれが大々々好きなんですよ~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180435.jpg ▲創業明治38年、「沼の家」の「元祖大沼だんご」、キタッ!

 創業明治38年、「沼の家」の「元祖大沼だんご」は、車内販売で扱っているのはしょうゆと小豆餡の2色セット。箱の三分の二が小豆餡、三分の一がしょうゆがけです。掛け紙とフタをとると、しょうゆだれはやや透明なので中のだんごが見えますが、小豆餡のほうは隙間なくだんごを覆い尽くしているので、だんごがまったく見えません。このあんこがおいしいのよ!もちろんだんごそのものも美味。ついさっき「鰊みがき弁当」を食べたばかりだというのに、食後のコーヒーとともに、さっそく「大沼だんご」をいただきましょう!!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180447.jpg ▲今しがた「鰊みがき弁当」を完食したばかりだというのに……

 「スーパー北斗13号」は、森駅を発車すると次は八雲、そして長万部には16:29の到着。僕の席の近くにも「かにめし」を予約した人がいるらしく、発車後すぐに、積み込まれたばかりの「かにめし」がデリバーされていました。確かにおいしいんですよね、長万部の「かにめし」。僕はもう腹には入りませんが(^_^ゝ。

 洞爺、伊達紋別と停車して、17:16、東室蘭到着です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180455.jpg東室蘭に到着。

 登別、苫小牧と停まって、南千歳には18:04の到着。と思ったら、どこかで数分遅れが出ていたようで、2番線には新千歳空港発小樽行きの3949M快速「エアポート181号」が停車してこちらが先に行くのを待っています。快速「エアポート181号」の所定の発車時刻は18:07です。あるいはJR北海道内の特急の最高速度減速措置によって遅れが出たのかもしれませんね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180500.jpg ▲どこかで数分遅れたらしく、後発の「エアポート181号」が南千歳に既に到着済み。

 僕は実は当初の予定では「スーパー北斗13号」を南千歳で降りて、18:32発の4011M特急「スーパーおおぞら11号」に乗り換え、釧路着21:43、という計画でした。ところが例の出火事故のせいで「スーパーおおぞら11号」も運休になってしまい、この日までに運行再開にはならなかったのです。そうなると次に釧路まで行くには最終の「スーパーおおぞら13号」まで待たねばならず、それなら札幌まで行って晩飯でも食おうと思い、「スーパー北斗13号」を札幌まで乗り通すことにしたのです。ホント、やれやれって感じです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180505.jpg ▲所定の18:35から数分遅れて終点札幌駅4番線に到着しました。