毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

急行「はまなす」札幌到着(萩の花咲く秋のニッポン旅;その10)

イメージ 2 ▲下り急行「はまなす」、朝5時の苫小牧に到着。

 2014年9月25日、4分遅れ。

 いよいよ夜も更けた01:23、急行「はまなす」は函館駅を発車し、闇の中へと深く走り入っていきます。僕の席の通路をはさんで反対側の席に陣取った方は、ビデオカメラを窓の桟に固定して、流れゆく車窓の風景をずっと録画しています。真っ暗でなにがなんだかわからんと思うのですが、それでもいいのかしら?(^^ゞ

イメージ 1 ▲奥の入れ替え線に停まっているのはJR北海道の新型車両733系。

 超時間停車するのは函館だけで、あとはごく短時間の停車のみ。停車駅は長万部、東室蘭、苫小牧、南千歳、千歳、新札幌、終点札幌です。

 いつの間にかうとうとと眠り込み、ふと目が覚めると、日の出の早い北海道だけに、まだ5時前だというのにもう空は明るくなりかけています。そして05:05、苫小牧着。降りた人もいますし、スーツケースを抱えて乗り込んだ人は新千歳空港の利用客でしょうか。その意味では急行「はまなす」は、苫小牧からの朝いちばんの空港アクセス列車でもあるのです。

イメージ 3 ▲豊平川を渡ってラストスパート。藻岩山の山並みもくっきりと。

イメージ 4 ▲7号車連結部の貫通扉の窓から、最後のがんばりを見せるDD51の後ろ姿が間近に見えます。

 寝台車も含めたおはよう放送が入ったのは、南千歳到着前だったでしょうか。急行「はまなす」の乗客たちがみんな目を覚まし、降り支度にとりかかります。途中でなんだかよくわかりませんが時間調整があったらしく、4分遅れで走っているとのアナウンスがありました。

 南千歳到着は05:28。しかし新千歳空港行きの列車は06:45までないので、すぐに空港へ行くにはタクシーに乗るしかないような感じで決して便利ではありません。

 南千歳の次は千歳、それから新札幌と停まるうちに、車窓の景色は都会の街並みに変わり、しかし空気はくっきりと澄んで、遠くの山並みも美しく見えています。

イメージ 5 ▲06:11、4分遅れで終点札幌に無事到着。

 減速しながら豊平川を渡り、苗穂駅を通過し、左側にテレビ塔が見えてくると、札幌駅のホームに進入。定刻06:07のところ、4分遅れの06:11に札幌駅3番線に到着しました。

 先頭7号車の前側のドアから降りて、機関車の前に回り込んでDD51の写真を撮ろうと勇んでホームへ降りたのですが、見ると、DD51はホームの端っこぎりぎりに停まっていて、まったく前に回り込む余地なし。この日は客車は8両しかつないでいなくて後ろの方は余裕があるんだから、もうちょっと前で停まってくれたっていいじゃないかと思っても詮無いことではありますが。

イメージ 6 ▲巻き取り式の行き先表示幕に「急行」の文字。全国でもうこの列車だけなのだ。