毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

山形の山また山。(旅するニッポン、春たけなわ;その29)

イメージ 1 ▲14番ゲートはレジJA-654JのB767-300か。向こうの国際線ターミナルにも飛行機がずらり。

 2016年4月5日、北国は晴れ。

 前日は、旧大社駅から出雲市駅へバスで戻り、空港連絡バスで出雲縁結び空港へ行き、19:20発のJAL286便東京羽田行きで東京へ戻りました。この日のJAL286便はレジJA-8399をつけたB767-300でしたが、写真は撮れませんでした。19:39にRWY07から離陸し、20:39にRWY34Lに着陸、ジャスト1時間の飛行時間。出雲って近いんですなあ。

 翌日は、朝イチの便で青森へ向かいます。朝イチの便は羽田を07:55に出発するJAL141便です。この日は17番ゲートからの出発ですが、この日の羽田空港、朝から雨模様です。

イメージ 3 ▲春の雨にすっかり降り込められた朝の羽田空港。

イメージ 2 ▲この日の青森行きJAL141便は17番ゲートで出発を待っているところ。

イメージ 4 ▲JAL141便の後ろにはプッシュバックされたレジJA603JのB767-300。どこ行きかしら。

 17番ゲートの搭乗が始まり、クラスJ席の1番A席に着席すると、07:54にドアクローズとなり、08:02にタキシング開始。朝の時間帯でしたが待たされることもなく、08:10にRWY34Rから離陸しました。雨の中の離陸で期待はすぐ雲の中に突入です。

 しかし、離陸後20分もすると雲はきれいに消え去り、地上の景色がはっきりと見えるようになりました。早くも福島県上空に入り、眼下に見えているのは、阿賀川を大川ダムが堰き止めた若郷湖。かかっている橋は大川湖面橋です。

イメージ 5 ▲若郷湖にかかる大川湖面橋の右側には会津鉄道の芦ノ牧温泉南駅があるはず。

 すぐそのあとからは、まだまだ分厚い残雪を抱いた連山が機窓いっぱいに広がり始めました。標高2,105.1mの主峰飯豊山(いいでさん)を中心とする飯豊山地。最高峰は標高2,128mの大日岳で、北股岳、烏帽子岳、御西岳など2,000m級の山々が連なっています。飯豊山地越しには新発田市、胎内市あたりの海岸線も見えてきました。

イメージ 6 ▲まだまだ雪が大量に残る山々の連なりは飯豊連山。

 それからまた数分飛ぶと、今度は主峰の大朝日岳を中心とした朝日連峰、朝日山地の広がりでしょうか、あるいは出羽三山か。まだまだ雪は深そうです。

 そんな雪塊の向こうにくっきりと見えてきたのは、酒田市内を中心とする庄内平野。最上川の流れも、「おいしい庄内空港」の滑走路もはっきりと見えます。

イメージ 7 ▲朝日連峰か、出羽三山か、雪はまだまだ深そう。

イメージ 8 ▲庄内平野と最上川、まっすぐの海岸線に日本海がはっきりと。

 そして鳥海山、美しく、みごとです。標高2,236mの活火山で、「出羽富士」とも呼ばれますが、山形・秋田の県境にあるので、秋田側からは「秋田富士」、山形側からは「庄内富士」と呼ばれることもあるそうです。以前、特急「鳥海」というのが走っていましたね。最初は高崎・上越・羽越本線経由で上野と青森を結ぶ夜行寝台特急で、東北・上越新幹線が大宮発着で暫定開業すると、同じルートの485系昼行特急になりました。東京の大学に入学した僕を東京まで送ってきた母が青森へ乗って帰ったのが485系の特急「鳥海」だった。自分では一度も乗れなかったけれど、なんだか切ない気持ちになる列車ですね。

イメージ 9 ▲いよいよ鳥海山が見えてきました!

イメージ 10 ▲標高2,236mは、東北地方で二番目の高さ(一番目は燧ヶ岳)。

 そして、秋田市街地から男鹿半島へかけての海岸線が見えてきました。秋田空港の滑走路(RWY10/28)もよく見えています。よくよく目をこらしてみると、白い飛行機が2機スポットインしているようです。時間は08:49なので、大きい方は09:20発の東京羽田行きJAL162便、小さい方は08:55発の大阪伊丹行きJAL2172便かもしれません。

イメージ 12 ▲秋田市街地から男鹿半島へかけての海岸線が見えてきました。

イメージ 11 ▲秋田なまはげ空港、そんな名前はまだついていない秋田空港の滑走路もよく見えます。