毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

デゴイチ出発進行!しそう。(旅するニッポン、春たけなわ;その28)

イメージ 1 ▲日本の蒸気機関車時代にピリオドを打ったラストラン機関車「D51 774」。

 2016年4月4日、一畑バス。

 ところで、旧大社駅の3番線ホームには、D51形蒸気機関車、いわゆる「デゴイチ」が停車しています。和風木造駅舎とあまりにもマッチしているので、駅が今も現役であるかのように見えるのと同じように、この「デゴイチ」も現役バリバリ、今にも動き出しそうです。

 野外展示だけに雨風に曝されているという感じは否めませんが、それでも保存状態は良好と言ってよいでしょう。「D51 774」と入ったプレートの赤地も鮮やかです。

イメージ 2 ▲この駅舎にこの「デゴイチ」、あまりにもハマりすぎ。

イメージ 3 ▲車側の車番プレート。その下に「昭17」という年が読み取れます。

イメージ 4 ▲運転台にも入れます。保存状態良好です。

イメージ 5 ▲後ろ姿。何か客車を連結してあげたい気持ちになります。

 大社線から蒸気機関車が姿を消し、無煙化されたのは、1972年(昭和47年)の3月だそうです。大社線で最後まで活躍していた蒸気機関車はC11形だそうですから、この「デゴイチ D51 774」が大社線を走ったことがあるのかどうかはわかりません。ただ、1974年(昭和49年)11月30日、本州を蒸気機関車が走った最後の日、そのラストランを務めたのが米子鉄道管理局浜田機関区に所属していたこの「D51 774」で、走ったのが山陰本線(下関口)だったのだそうです。製造年月日は1942年(昭和17年)9月7日、今年で車齢74年を数えます。

 そんな縁があってか、当時の大社町は、1975年11月にJR西日本からこの機関車の無償貸与を受け、出雲大社の協力で出雲大社神苑に展示し、その後2001年7月には、旧JR大社駅整備施策の一環として、大社町合併50周年を機に旧JR大社駅に移設展示する運びになったのだそうです。

イメージ 7 ▲1番線ホームから眺める「デゴイチ」。ああ、やっぱり客車をつなげて走らせてみたい!

イメージ 6 ▲駅舎外の改札口。列車を降りた団体参拝客がどっとここを通っていたのでしょう。

イメージ 8 ▲日本に三つしかない国の重要文化財指定の駅舎、いつまでも大切にしたいですね。

 これで今回の松江出雲の旅は終わりです。あとは空港へ行って飛行機に乗るだけ。2泊3日でしたが、ずいぶん充実した旅になりました。

 帰りは、旧大社駅前の神門通りから続く道をやってくる一畑バスに「旧JR大社駅」バス停から乗って、まず出雲市駅へ出ます。17:04発の日御碕始発のバスに乗り(旧JR大社駅バス停には日御碕始発のバスしか通らない。)、出雲市駅前には17:24に到着。意外と近いのね。

イメージ 9 ▲「電鉄大社駅」バス停に使ってたのを使い回してますね……

イメージ 10 ▲この道路を向こうへまっすぐ行けば鳥居をくぐって出雲大社へ至ります。