毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ねぶた小屋がもうできた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819023953.jpg ▲2005年4月16日、春を迎えた青森駅構内。

 青森と言えば「ねぶた祭り」を思い浮かべるかたも多いのではないでしょうか。東北三大(または四大)祭りの一つ「ねぶた祭り」は毎年8月2日から7日まで青森市で行われます。武者姿などを象った巨大な立体の山車に華やかな灯りが入って練り歩く前後をにぎやかなお囃子が付き従い、ハネトと呼ばれる踊り手たちが狂ったように跳ねまくる、その勇壮さと荒々しさは日本でも有数のお祭りです。

 この「ねぶた祭り」の準備は、実はもう前年のねぶた祭りが終わったときからすでに始まっています。翌年の祭りにはどんなテーマで山車を出すか、ねぶた絵師は誰にする、お金はどうやって集める等々、ねぶたを出す各団体にとっては一年中が「ねぶた」です。

 そのねぶた祭りの準備の様子が最初に誰の目にも触れるようになるのが、ねぶた小屋の登場です。

 青森に行かれたことがあるかたは、青森岸壁に立つ三角形の建物をご存じだろうと思います。観光物産館「アスパム」です。津軽人コメディアン兼サラリーマンの伊奈かっぺいは「逆三角形に立ってるんだばおもへばって、ただの三角だばなーんもおもへぐね」と言ったそうですが……

 その「アスパム」を取り囲む敷地を「ラッセランド」と言い、ここがねぶた小屋の建つ場所です。毎年4月に入ると骨組みが始まり、5月には小屋はできあがって、その中でねぶた作成の作業が始まります。そして6月、7月、街のほうぼうからねぶた囃子を練習する音が風に乗って聞こえて来る頃、ねぶた人形が完成して台乗せがあります。そうしたら、ねぶた本番はもうすぐです。

 ねぶた小屋の骨組みが姿を現す、それが青森の、夏へ向かう春の風物詩の一つです。

 青森の地元紙「東奥日報」Web版に最近ねぶた小屋の記事が載っていたので、ふと思い出して、二年前の4月に帰省した時に撮った写真を引っ張りだしてきました。今日はその写真と記事をご紹介します。みなさんもどうぞ一度ねぶた祭りにいらしてください。そして一緒にハネトになって跳ねまくりましょう!(^o^)/。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819023959.jpg ▲ねぶた小屋の骨組みがお目見えした「アスパムラッセランド。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024003.jpg 覆いをかけたら中での作業開始。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024007.jpg 春風に八甲田丸も気持ちよさげ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024017.jpg 青森駅名物ホームの立ち売り。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024011.jpg 青森駅、冬の厳しさはどこへやら。


                              青森ねぶたの小屋造り着々  


 青森ねぶた祭に向けて、青森市安方の青い海公園内「ラッセランド」では、ねぶた小屋の建設が着々と進んでいる。十八日は骨組みにシートをかける屋根造りも始まり、作業はいよいよ本格化してきた。

 建設作業は今月十一日に開始。今年は二十二台の大型ねぶたが出陣予定だが、現場には既に十七棟の骨組みが完成している。

 この日は強い海風が吹きつけるあいにくの天気だったが、作業員は足元に気をつけながら、地上約九メートルになる骨組みの最上部に上がり、「せーの」と声を合わせて、シートを少しずつ広げていった。

 現場作業を指揮する木立由弘さん(59)は「とにかく安全第一に作業を進める。ここにねぶたがずらりと並ぶ様は壮観だよ」と完成を楽しみにしていた。

 ラッセランド付近にはさらに五棟の小屋が建ち、五月中旬には全二十二棟が完成する予定だ。

                         (2007年4月19日付「東奥日報」Web版)

              ラッセランドでねぶた安全祈願祭  


 青森ねぶた祭に出陣する大型ねぶたの制作が、着々と進んでいる。青森市安方の青い海公園にある「ラッセランド」のねぶた小屋では、ねぶた師たちが骨組みの真っ最中。ねぶたの“主役”が少しずつ表情を見せ始めている。

 十八日、ラッセランドで市や青森観光コンベンション協会、ねぶた実行委員会などの関係者約五十人が集まり安全祈願祭が行われた。関係者十四人が玉ぐしをささげ、青森ねぶた祭実行委員会の蝦名文昭委員長が無事故と祭りの成功を祈った。 

                         (2007年5月19日付「東奥日報」Web版)

 この記事に載せた写真は2005年4月16・17日の週末に帰省したときのものです。
 14時半頃の青森駅は着く列車も発つ列車もない、列車が一本もホームに入っていない空白時間帯で、青森駅がひときわのどかに感じられるひとときです。

 土日だけの帰省だったので帰りは飛行機。
 17日の14:30発の羽田行きJAL1206便で帰京します。この日も天気がよく、空港の展望デッキからはまだまだ残雪をたっぷりかぶった八甲田連峰が見えていました。国際線のゲートでは台湾からのマンダリン・エアのチャーター機が出発を待っていました。田舎町青森にもたまには国際チャーター便が飛んでくるようになったみたいです(^-^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024020.jpg 台湾からのマンダリン・エア。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024025.jpg 青森空港もまだ残雪多し。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024029.jpg ▲離陸してすぐ右側に残雪のまだまだ多い津軽平野岩木山が見えました。