毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

彩の国黒豚生姜焼き(Long Summer Vacation;その25)

イメージ 2▲大宮駅に到着した金沢行き「かがやき517号」。ホーム柵はないのね……

 

 2018年7月12日、住むとこ決めた。設設定定

 

 この日上京したのは、家探しのため。

 

 実はこの休暇に入る直前に、8月16日に瀋陽を引き揚げて帰国せよとの人事の内示があり、まだ帰国したくないですと抵抗してみたものの聞く耳は持ってもらえず、帰国が決定。東京に拠点のない僕としては、まず住むところを探さなくてはなりません。ちょうど7月にこの長めの休暇をとることにしていたので、この機会を逃さず、東京へ家を探しに行かなければ。

 

 そんなわけで、事前にネットでいろいろ物件を探し、不動産業者を探してアポを取り、今回訪ねてみたというわけです。さいわい、その不動産屋さんは事前によく準備をしてくれていて、さっそく部屋の下見に連れて行ってくれて、即断即決。順調に決められてよかった。

 

イメージ 1▲既に日の暮れた大宮駅にやってきました。

 

 今回お世話になった不動産屋さんは、東京メトロ千代田線兼JR常磐線緩行線の綾瀬駅前にあったので、8月に入居するアパートが決まって不動産屋さんをあとにし、綾瀬から町屋に出て、町屋から都電荒川線で滝野川一丁目電停まで行って、いつもの床屋で散髪をしてもらいました。

 

 それが住むと、滝野川一丁目からまた都電に乗って王子駅前に出て、王子からJR京浜東北線で大宮へ移動。この頃には時間は午後7時近くなり、長い7月の日もすっかり暮れました。大宮からは、19:50発の北陸新幹線「かがやき517号」に乗ります。大宮を出ると、闇の中を走って停車駅は長野、富山、金沢だけなので、乗車前に駅弁を購入して、車内でのんびり夕食といきましょう。

 

 さいわい、いつも混んでいる印象の停車駅が少ない速達タイプの「かがやき」ですが、今回の「かがやき517号」は、3人掛けシートの真ん中席(B席)はほぼどこも空いたままで、2人掛けシートの方はだいたい全部埋まってはいるものの、運よく僕の席(1号車4番E席)の隣(4番D席)は空いたままだったので、気兼ねなく駅弁を広げられます。

 

イメージ 3▲大宮駅で駅弁を買い込むことはめったにないのだが。

 

 今回大宮駅で購入した駅弁は、川越市を本拠地とする「ひびき」製造の「美味しい埼玉 彩の国 黒豚みそだれ弁当」。肉が食べたかったのと、みそだれはおいしいに違いないと思ったのとだけで、何の気なしに買ったんですが、これがなんと、埼玉づくしの、大宮駅でしか買えない、こだわり駅弁だったんです!

 

 フタを開けると、期待どおりの色合いの豚肉が、下のごはんがまったく見えないほどにほぼ全面を覆っています。豚肉に味噌という組み合わせだけでごはん3杯ぐらいいけそうですが、これは「彩の国黒豚生姜焼き」。深谷市橋本農場で育てられた「彩の国黒豚」と、東松山市のB級グルメとして有名な名物「ひびき」のやきとりに使われている「秘伝のみそだれ」の組み合わせは、おいしくないわけがない。その下にはシャキシャキの小松菜も添えられています。

 

イメージ 4▲「彩の国黒豚(深谷市)」+「東松山名物ひびき秘伝のみそだれ」で覆われてます。

 

 このみそだれたっぷりの豚肉をめくるというか横にどかしてみると、その下から現れるのは、「黒米ご飯」。埼玉産米「彩のかがやき」に「川越古代米研究会」などの国産の黒米を加えて炊いたもののようです。右上隅に詰められているのは、埼玉の地場産野菜を使い、「ひびき」の醤油だれで仕上げた「ごぼうのきんぴら」です。

 

 右側のスペースの下側に収められているのは、埼玉県秩父郡小鹿野町「石川漬物」製造の秩父名物「しゃくし菜しそ風味漬け」。「雪白体菜(せっぱくたいさい)」という野菜の通称で、葉の形がご飯のしゃもじ(しゃくし)に似ているので「しゃくし菜」と呼ばれるようになったとか。秩父地方では、古くから各家庭で冬の保存食としてこの「しゃくし菜」を漬物にしたそうです。うーん、知らなかった!そして上側はデザートの「芋ようかん」。小江戸川越の和菓子屋「ふじ乃」の「厳選したさつまいもを蒸かし、砂糖、寒天、かくし味に塩を加えただけの昔ながらのようかん」だそうで、「彩の国優良ブランド品」にも指定されています。

 

 こんなに「彩の国」の逸品がぎっしり詰まった駅弁だったんなら、もっとじっくりゆっくり味わって食べればよかったよ!(笑)なお、この「黒豚みそだれ弁当」の販売開始は2009年9月ですが、2018年12月1日にリニューアル新発売になったそうです。ぜひまた食べてみたいです!

 

イメージ 5▲豚肉の下には埼玉県産米「彩のかがやき」と国産黒米を使用した黒米ご飯がぎっしり。

 

 列車の方は高崎から北陸新幹線の方へ走って碓氷峠を越え、次の停車駅・長野には20:46に到着。長野では、先着している「はくたか575号」を追い越します。

 

 「はくたか575号」を11番線に残して先に長野を20:48に発車した「かがやき517号」は、21:34に富山に到着。僕はここで下車します。駅近くのホテルに投宿し、翌日は9時受付で、人間ドックに入ることになっているので、もう水しか摂取できません。それにしても東京も暑いが、午後10時近くになっても富山も暑い!早く休もうっと。

 

イメージ 6▲長野駅に先着していた「はくたか575号」。

 

イメージ 7▲長野の次の停車駅は、富山。

 

イメージ 8▲富山に到着した「かがやき517号」。ここで下車します。