ハットリくん車両、電化区間をゆく。（Long Summer Vacation；その26）
▲富山駅3番線で発車時刻を待つ08:19発の高岡行き普通列車1428Dは色褪せたタラコ色。
2018年7月13日、にんにん。
明けてこの日は朝から人間ドック。富山駅からあいの風とやま鉄道に乗って二駅先の小杉駅へ出て、予約した病院までタクシーで行きます。受付は9時とのこと。
富山駅で乗るのは、08:19発の高岡行き普通列車1428D。3番線ホームに上がってみると、電化区間しか走らないのに、気動車3両編成の列車が発車を待っています。
これはなかなかレアな列車と言えます。JR城端線の城端始発で富山まで乗り入れてくる列車の折り返しなんですね。
城端発富山行きの列車は、城端発06:10→富山着07:37の324D/1324Dと、城端発07:01→富山着08:30の328D/1328Dの2本があり、城端線内は毎日運行ですが、高岡→富山の区間は、1324Dは土曜休日運休（つまり平日のみ運転）、1328Dは休日運休（つまり平日と土曜運転）です。高岡→富山間は下り列車になるはずですが列車番号は城端線内の列車番号を引き継ぐ形で偶数のままですね。
▲通勤通学ラッシュとは逆方向のせいか、ホームには朝の慌ただしさが感じられないですね。
1324Dは、08:19発の高岡行き普通列車1428Dとして折り返しますが、1328Dは、時刻表を見ても、すぐには折り返しに相当する列車が見つかりません。夜も更けた22:15発の高岡行き普通列車というのの列車番号が気動車を示す1470Dで、しかも「休日運休」となっているので、この1470Dが折り返し列車だと思われますが、じゃあ朝08:30に到着した列車は、夜の10時過ぎまで、どこで何をしてるのかしら？いずれにしても、城端から富山まで直通した気動車列車は、折り返しでは城端線には入らず、高岡が終点となっております。
さて、この日の高岡行きの1428Dは、3両編成ですが、高岡方の2両はタラコ色で、魚津方（つまりいちばん後ろの車両）は「忍者ハットリくん」のラッピング車両です。キハ40-2137ですね。「忍者ハットリくん」などの作者・藤子不二雄Aさんの出身地が富山県氷見市なので、このあたりでは「忍者ハットリくん」だけでなく、「ドラえもん」にちなんだ万葉線の車両など、様々なキャラクター列車が走っていますよね。
▲最後尾車両は「忍者ハットリくん」ラッピング車両。
▲前方ドア付近は、富山の民謡“むぎや節”の唄と男衆の踊りが魅了する「城端むぎや祭」の絵。
真ん中の車両はキハ47-66。2017年明けまでは「城端･氷見線ラッピング（高岡車両＝あみたん列車＝）」だったようですが、今はタラコ色に戻されています。
先頭車両は、キハ47-1064。なんか色が褪せてて、廃線になった駅に置き去りにされて朽ち果てるままになっている車両みたいじゃないか！だいじょうぶかいな？
ところで、ホーム上の列車案内には「ひだ号は大雨のため終日運転を取り止めております」という案内が流れています。数日前に愛媛県内で遭遇した大雨は広く西日本の各地に甚大な被害をもたらしたようで、のちに「平成30年7月豪雨」と命名されました。JR高山本線も、JR東海は7月11日の段階で、飛騨金山駅～下呂駅間で土砂流入・設備損壊等が18カ所、角川駅～打保駅間で土砂流入・設備損壊等が4カ所発生したとして、飛騨金山駅～下呂駅間と飛騨古川駅～猪谷駅間で列車の運転を見合わせ、全線の運転再開には相当な日数を要する見込みとの案内を出していました。飛騨金山駅～下呂駅間で運行が再開されるのは8月11日、全線での運行再開は11月21日となったので、高山本線が受けた被害がいかに深刻なものであったかが推察されます。
▲真ん中の車両は「城端・氷見線ラッピング」からタラコ色に戻されたキハ47-66。
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というわけで、人間ドックも無事に済み（結果は知らんけど。）、小杉駅へ戻ってきました。今回の人間ドックでびっくりだったのは胃カメラ検査。大昔、学生の頃に初めて胃カメラを飲んであまりに苦しくて、もう二度と飲むものかと心に固く誓ったのですが、今回、鎮静剤を使ってやってもらったところ、胃カメラが入る前に意識がもうろうとして眠り込み、ハッと目が覚めたときには検査はとっくに終わっていて、胃カメラを入れられた記憶がまったくない。これはなんとスバラシイ。これなら胃カメラ検査もちっとも苦しくない。眠りから覚めて意識がはっきりするまで時間がかかるという点はありますが、時間に余裕があるなら鎮静剤付きのコースにすることをオススメします！
さあ、人間ドックも終わったので、晩は富山市内で旧友たちと飲み会です！小杉駅16:47発の金沢始発富山行き453Mに乗って、富山到着は16:58です。
▲小杉駅から乗った453MはIRいしかわ鉄道の車両でした。
