毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ハットリくん車両に乗る。(Long Summer Vacation;その31)

f:id:mainichigaharu:20191002224902j:plain▲そろそろ出発時刻が近づいてきた高岡行き9340D。

 

 2018年7月13日、ござるよ。

 

 正午を過ぎてまだまだ気温が上がりそうな城端駅、1番のりばにも2番のりばにも、駅舎部分に屋根がある以外は日差しを遮るものは何もなく、クラクラしそうな暑さです。城端駅、だいたい見たからもういいや、帰ろう。

 

 さっき乗ってきた列車が行き先表示幕を「城端」から「高岡」に変えて2番のりばで出発を待っています。12:46発の9340Dです。城端に到着してから城端を出発するまで、1番のりばの方では別の列車の出入りはないのに、どうしてこの列車は2番のりばを発着するんでしょう?

 

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▲列車の向こうに広がる空では、真夏の入道雲が成長中でしょうか。

 

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▲後方車両キハ40-2135右側後方ドア付近に描かれるのは「となみチューリップフェア」。

 

 ところで、城端駅は盲腸線の終着駅ですが、ホームは行き止まりになってなくて、いくつかの写真にあるように構内踏切があり、ホームのもうちょっと先まで線路が続いています。2つののりばから続く2本の線路が構内踏切の少し先で1本になって、もう少し先まで行って車止めになっています。これは、客車を牽引してきた機関車を、到着後に客車から切り離して、客車の反対側に連結し直す、いわゆる「機回し」ができるような配線になっているんですね。その機回し線の方に2番のりばがあとから設けられたのでしょう。

 

f:id:mainichigaharu:20191002224858j:plain城端駅のどん詰まり方向。左の線路はもともとは機回し線だったのでしょうね。

 

 さて、暑いので、車内に入って涼もう。他にまだ誰も乗っていないので、ボックスシートを独占できます。

 

 2両編成のうち後方車両は「忍者ハットリくん」ラッピング車両ですが、高岡から来るときはもう1両のタラコ色の方に乗ってきたので気づかなかったことには、「忍者ハットリくん」車両の方は、トイレの壁にハットリくんのイラストなどが入った写真パネルが設置してあります。なになに?「この列車に描かれているでござるよ!」?ああ、なるほど、ラッピングで車体に描かれている絵が何なのかを写真で説明してるんですね!キハ40-2135の車体には4つの絵柄が描かれていて、それがこの写真パネルだとよくわかります。「世界遺産 五箇山合掌造り集落(南砺市)」、「となみチューリップフェア(砺波市)」、「虻が島と海越しの立山連峰氷見市)」、そして「高岡大仏(高岡市)」です。

 

  一方、ドア上には、車窓から見える海越しの立山連峰の峰々の名前が解説された写真パネルがあります。これは氷見線を走るときに役立つパネルですね。城端線からも立山連峰が部分的には見えないことはないとは思いますが。

 

f:id:mainichigaharu:20191002224922j:plain▲ラッピング車両の車内の壁には、車体に描かれている絵柄の解説写真パネルが。

 

f:id:mainichigaharu:20191002224918j:plain▲ドア上には、氷見線走行時に海越しに見える立山連峰の解説写真パネル。

 

f:id:mainichigaharu:20191002224926j:plain▲発車時間が近づいてきてますが、この車両に乗客は他におらず、ボックスシート独占。