毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

春の立山連峰(旅するニッポン、春たけなわ;その44)

イメージ 8 ▲終点東京に到着した「かがやき504号」。

 2016年4月12日、城端線直通気動車。

 沖縄旅行を終えて富山に戻った翌日は、もう瀋陽へ戻らなければなりません。JR北陸本線改めあいの風とやま鉄道の小杉を07:24に出る普通列車1324Dで富山駅へ出ます。1324Dは、あいの風とやま鉄道になってからも変わらずJR城端線城端駅から高岡駅経由で富山駅まで直通する気動車で運転される列車です。小杉から富山までは通常所要10分ですが、気動車だと13分かかる上に、ドアが車端部にしかないため、朝の通勤時はかなり混雑します。でも、この列車に乗ると、まだ国鉄、JRのままのような気がして、わずか13分ですが第三セクター線を走っていることを忘れさせてくれます。

イメージ 1 ▲富山駅新幹線ホームの駅名標。

イメージ 2 ▲金沢からやってきた「かがやき504号」。

 富山駅に到着して通勤通学客と一緒にどっと吐き出され、それから新幹線ホームへ上がります。やがて金沢から到着したのは、08:07発の「かがやき504号」。途中停車駅は長野、大宮、上野だけです。

 この日の富山地方は雲一つない快晴。ただ、地表付近は少ーし霞んでいて、この快晴なら立山連峰もくっきり、と思いきや、それほどでもなかったのが残念。とは言え、稜線や残雪がわかるほどには見え、富山を発車してからしばらくの間は、富山の誇る立山連峰の美しい風景を楽しむことができました。

イメージ 3 ▲富山発車7、8分後あたりの進行方向右側の景色。霞みながらも立山連峰が見えてます。

イメージ 4 ▲富山を出て30分ほどが過ぎたあたり。長野に向かって内陸部を走る車窓には妙高戸隠の山々が。

 糸魚川駅を通過するとルートは内陸へと向かい、妙高や戸隠の山々でしょうか、雪をまだたっぷり残した山々がぐっと近くにくっきりと見えるようになります。

 そして08:53、富山からわずか46分で長野到着です。下り線のホームには、08:40に到着した「あさま601号」が停まっています。今や「あさま」もE/W7系で運転される方が多くなってきているのでしょうかね。

イメージ 5 ▲富山からわずか46分で長野到着。

イメージ 6 ▲停まっているのは08:40に到着した「あさま601号」。

 長野から先は、1998年の長野冬季オリンピック開催に合わせて作られた路線を大宮までノンストップで快走します。長野から大宮までは1時間を切って59分。オドロキの速さです。ただ、長野~高崎間は最高速度260km/h、高崎~大宮間は最高速度240km/hに抑えられているので、もし東北新幹線と同じ速度で走れるのであれば、長野までの(もちろん長野から先富山、金沢までも)所要時間は更に短縮できるはずではあるのですが。

 「かがやき504号」の東京駅到着は10:20、23番線に定刻到着。富山と東京、本当に近くなりました。

イメージ 7 ▲富山から東京までたった2時間13分。越後湯沢乗換時代が懐かしく感じられるほどの速さです。