毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

A&W、沖縄ならでは。(旅するニッポン、春たけなわ;その42)

イメージ 3 ▲「A&W」一オシの「The A&W オレンジチキンサンド」。マジでクリームチーズたっぷり。

 2016年4月10日、ルートビア。

 プールやビーチで遊んでいたうちはなんともなかったのですが、日が暮れると、いきなり大雨になりました_| ̄|○。いや、外出している間はまったく降らなかったのだから、むしろ運が良かったと言うべきか。

 しかし困ったのは、晩ごはんをどうするか。最後はホテルの中で食べるしかないかといろいろ研究した結果、「A&W」なるバーガーショップの北谷店へ行ってみることに決定。ワイパーも効かないような激しい雨の中を国道58号線を下り、嘉手納基地沿いに国体記念道路へ左折して少し行くと、沖縄環状線にぶつかる少し手前の左側に、ありました!「A&W」北谷店!けっこう遠かった!(笑)

イメージ 6 ▲日本では沖縄にしか存在しないバーガーショップチェーン「A&W」の北谷店。

 「A&W」の始まりは、ロイ・アレン(Roy Allen)が1919年にカリフォルニア州のローダイ(Lodi)で開いたルートビア・スタンド。アレンはその後、従業員だったフランク・ライト(Frank Wright)と組んで、全米での店舗展開に着手。二人の名前の頭文字を取って、「A&W」が誕生しました。「アレン&ライト」ってことですね。

 「A&W」が沖縄に上陸するのは1963年。当時沖縄が米国の統治下であったことを無視すれば、「日本初のファストフードレストラン」と言ってよろしい。70年代などには本土展開も試みられたようですが、根付くには至らなかったので、「A&W」は沖縄でしか味わえないファストフードなのです!

イメージ 1 ▲これが「A&W」の看板ドリンク「ルートビア」。ジョッキで出てきて、おかわり自由。

 このように、ルートビア・スタンドとして始まった「A&W」ですが、ルートビアって何ですか?

 ジョッキで出てきてしかもおかわり自由と聞いて、こりゃおトク!と注文してみましたが、いやはや、本土の者にとってはこれはオドロキのドリンクですな。一言で言うと「甘ったるいハーブ飲料」。「A&W」によれば、タチアオイ、カンゾウ、サッサフラス油、サルサの根のエキス、スターフルーツ、バニリン、ブドウ糖、カバの木のエキス、桜の木のエキス、蔗糖などで製造された原液を各店内で水で薄め、シロップと炭酸を加えて氷を浮かべたのが、今この目の前にあるジョッキの中身。ひょえ~~。これが沖縄で人気のドリンクだとは!僕はとてもおかわりはできんわい(涙)。

イメージ 2 ▲大雨の中、たどり着いたディナーは、コレだ!

 しかし、バーガーの方は、ちょっと本土ではお目にかかれないメニューも多く、おいしいです!

 僕がオーダーしたのは、まずはオススメの「The A&W Orange Chicken Sndwich」。「A&Wのオレンジとスイートチリを混ぜ合わせたソースをチキンにたっぷりかけ、濃厚なクリームチーズと甘い果肉の食感が楽しめるオレンジピールで仕上げ」た一品。これはバーガーではなくサンドイッチなのだそうだが、違いがわからん。それにしても、クリームチーズとオレンジピールを挟み込むなんて、サスガって感じ。すごくおいしいです。

イメージ 4 ▲テーブルの上でもオススメとして紹介中。

 もう一つは、基本メニューの「The A&Wバーガー」。これもすごいです。バンズにはさまっているものを下から順にいきますと、ビーフパテ、ペッパーポーク、濃厚なクリームチーズの厚切り、トマト、オニオンリング、そしてレタス。かなりのボリュームです。こんなん、本土で見たことない。

 サイドメニューには、これも「A&W」ならではのポテトの「カーリーフライ」。ポテトスティックがくるんくるんとねじれています。アメリカ北西部の広大な農場で育った「ラセット種」という大型のポテトをアメリカの近代的な工場で加工したもので、クセになるオリジナル・スパイスがウマイです。

 雨はまだざんざん降りですが、初めての「A&W」、大いに堪能いたしました!

イメージ 5 ▲これもかなりのボリュームの「The A&W バーガー」。