毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宮崎名物「チーズ饅頭」、か~ら~の~(Long Summer Vacation;その23)

イメージ 1▲たまに日本に帰ると食べたくなるカレーととんかつを両方同時に楽しめてマル。

 

 2018年7月10日、ねぶたバージョン。

 

 青森空港にお昼前に着いて、連絡バスで青森駅前に出てくるとちょうどランチタイム。どこかで済ませたいものだと思案し、青森駅ビル「LOVINA」1階に入っている「新宿とんかつ さぼてん」のイートインコーナーに入って、ロースカツカレーを食べることに決定。「さぼてん」のカツ、好きなんです。買って帰って家で食べることもしばしばだし、時々入って食事もしますが、いつもはだいたい「三元麦豚ロースカツ定食」を頼んでしまうので、カツカレーを食べるのは初めて。この日はよっぽどカレーが食べたかったらしい。もちろん、おいしかったです。

 

イメージ 2▲非常にシンプルなカツカレーですが、カツの専門店の揚げたてなのでもちろんおいしいです。

 

 お昼もしっかり食べたところで、実家に帰宅。帰宅して開いてみるのは、宮崎から自分用に買い求めたおみやげ、それは「チーズ饅頭」です。

 

 今から十数年前に初めて宮崎を訪れたときに食べてみて感動したものが二つありまして、一つは飫肥の「おび天」、もう一つが「チーズ饅頭」でした。今回は宮崎のあとに佐世保に寄ったりもしなければならなかったので生ものの「おび天」はあきらめ、宮崎空港の売店で「チーズ饅頭」を購入。いろんなメーカーから出ていて、僕が最初に食べて感動したのはどこの商品だったかもはや忘れてしまったのが残念ですが、今回は「風月堂の元祖チーズ饅頭」を購入しました。

 

イメージ 3▲「風月堂の元祖チーズ饅頭」の右が外箱、左が箱の中に入っているしおり。

 

 そもそも「チーズ饅頭」とはなんなのか、なぜ宮崎なのか?

 

 ちょこっと調べてみますと、昭和50年代後半に、洋菓子の素材を地域の人たちにもっと食べてもらえるようにするにはどうしたらよいかについて、「宮崎県洋菓子協会」などで勉強会が開かれ、菓子職人たちが試行錯誤を重ねる中で生まれたのが「チーズ饅頭」だというのが定説になっているようです。

 

 「元祖」、つまり誰がいちばん最初に「チーズ饅頭」を誕生させたのか、発祥の地はどこかについては諸説あり、宮崎市説もあれば小林市説もあって、ファンはそれぞれ自説を譲りません。菓子職人の勉強会からアイディアが生まれて、それを自店に持ち帰り、だいたい同じ時期に相前後していくつかの店から世に出たということなのではないでしょうか。「元祖」を掲げているのは、ともに小林市所在の「南国屋今門」と「風月堂」、「宮崎市で最初につくったのはウチ」と主張しているのは宮崎市の「わらべ」なのだとか。いずれにしても、植物性チーズを使っているからさっぱりとした仕上がりだというのが特徴なんですね。「風月堂」のもとてもおいしかったけれど、今度宮崎へ行く機会があったら、僕が宮崎で初めて食べた僕にとっての「元祖」の「チーズ饅頭」を探してみたいです。

 

イメージ 4▲箱のフタを開くと、個別包装になったチーズ饅頭が6個。

 

イメージ 5▲割ってみると、中には固めのクリームチーズっぽい餡が、おいしいんだな~。

 

 さて、今回の帰省でも、青森市民がこよなく愛する「工藤パン」のパンもちゃんと食べましたよ。

 

 青森市民のソウルフードの一つと言ってよい「イギリストースト」は、青森ねぶた祭まで1ヶ月を切っていたので、「青森ねぶたバージョン」が出回っていました。フレーバーは「青森県産カシスジャム&オレンジクリーム」、包装袋の絵柄は、2017年にねぶた大賞を受賞した女性初のねぶた絵師・北村麻子作の「紅葉狩」。華やかでいいですなあ。「ダブルサンド ジャム&マーガリン」の方も「自家製ルヴァン種使用」なんてけっこうなにげにこだわってるし、「粒あんぱん」は何十年も変わらぬ安定のおいしさです。青森に帰ったら「工藤パン」、はずせません。

 

イメージ 6▲今回の帰省でも食べました「工藤パン」。「イギリストースト」は「ねぶたバージョン」。