毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

駿河湾の向こうに富士山(Long Summer Vacation;その21)

イメージ 13▲御前崎から駿河湾、その向こうに富士山のシルエット。
 
 2018年7月10日、瀬戸内海沿いに。
 
 東京羽田行きJAL606便は、長崎空港離陸後右旋回して九州を西から東へ横断します。大村湾をあとにして内陸部をしばらく飛ぶと、今度は九州の東海岸が見えてきます。左手奥に広がる市街地は福岡県豊前市から大分県中津市、宇佐市、豊後高田市にかけての一帯。これに続いて、国東半島が視界に入ってきます。
 
 国東半島と言えば、大分空港。こちらの飛行経路は国東半島の南側を通っているので、国東半島の東岸に貼り付くように設置されている大分空港が見えるはずです。
 
 別府湾上空に出て国東半島の南岸から東岸が望めるようになってくると、国東半島の中央部には雲が少しかかっていましたが、沿岸部はよく晴れていて、大分空港もはっきり見えます。陸地にくっついていますが、海上空港だと言えましょう。
 
イメージ 1▲周防灘に面した福岡県豊前市、大分県中津市、宇佐市あたりが見えてきました。
 
イメージ 2▲別府湾上空に出ると、左側に見えるのは国東半島。大分空港も見えてきました。
 
イメージ 3▲大分空港にズーム!
 
 国東半島を左に見ながら少々飛ぶと、別府湾から豊予海峡を渡り、佐多岬沿いに飛んで、前日にも見下ろした松山市街地が見えてきました。松山空港の海に突き出た滑走路もよく見え、愛媛県地方も天気はよいようですが、重信川の河口からは褐色に濁った水が流れ込んでいるのがわかり、大雨による増水状態は続いているように見受けられます。鉄道とか交通機関は復旧したのでしょうか。
 
イメージ 4▲松山市街が見えてきました。
 
イメージ 5 ▲松山空港がよく見えます。重信川の河口からは濁った水が流れ込んでます。
 

 佐多岬から松山へと四国の北辺を西から東へと眺めながら飛び、瀬戸内海の風景を楽しんでいると、次に見えてくるのは香川県に入って、瀬戸大橋のあたり。手前の丸亀市、坂出市のあたりから、瀬戸内海を跨いで岡山県側へと瀬戸大橋がすぅっとのびているのがよく見えます。その手前側には、標高422mと低いけれども形の良い讃岐富士飯野山も見えていますね。

 

 その次に眼下に広がるのは、高松市の全景。僕はまだ利用したことがない高松空港も見えます。それにしても今回のこのフライトは空港がよく見える。長崎空港、福岡空港、大分空港、松山空港、そして高松空港。次はどこが見えるのだろう。

 

 更にもう少し東に飛ぶと、ついに四国は尽き、鳴門市と淡路島をつなぐ大鳴門橋がほぼ真下にくっきりと。目をこらすと、瀬戸内海播磨灘側から紀伊水道に向かう潮流が波立っているように見えます。鳴門の渦潮、間近に見てみたいものです。

 
イメージ 6▲瀬戸大橋がよくわかります。中央左よりに讃岐富士飯野山も見えてます。
 
イメージ 7▲高松市街地。手前に高松空港も見えてます。 
 
 イメージ 8▲大鳴門橋。上の播磨灘から下の紀伊水道へ潮流が流れているようにも見えます。
 
 ああっ、次に見えてきたのは、関西空港でした!ま、高松空港から大鳴門橋とくれば、次に見えてくるのは関西空港になりますわな。瀬戸内海の向こう側、つまり中国地方から関西地方にかけての陸地上空には細かいちぎれ雲が集まるような形でけっこう雲がかかっていますが、南側の海上は引き続きよく晴れていて、関西空港も、穏やかな水面に浮かぶいかだのようにはっきり見えています。
 
イメージ 9▲関西空港が見えてます。奥の陸地の方はだいぶ雲が多くなってきている様子。
 
イメージ 10▲関西空港にズーム!最近いつも大混雑している印象なのであまり利用したくない感じ。
 
 次に見えるとしたらセントレアかなーと思いつつ、写真がないところを見ると、きっと見えなかったんでしょうね。紀伊半島を西から東へ横断し、愛知県から静岡県の海岸線を見ながら太平洋上を飛行します。浜松市から御前崎へかけての海岸線が機窓手前にのびる頃、はるか奥の方に、富士山が姿を現しました。陸地の上には雲もかなり多くかかっていますが、そこから突き出るように富士山がその美しい稜線を見せています。
 
 御前崎沖を通過して、羽田空港へ向けてそろそろファイナルアプローチ。伊豆半島沖を過ぎると眼下には大島が現れ、そのはるかずっと向こうにはやはり富士山が見えていました。 
 
イメージ 11▲天竜川の河口が見える浜松市沖からまっすぐ向こうに富士山です。
 
イメージ 12▲だいぶ雲が多くなってきましたが、その中からたちのぼるように富士山の稜線は美しいです。
 
イメージ 14▲なんとも美しいブルーの太平洋にぽっかり浮かぶ大島。はるか奥の方に富士山見えてます。
 
 西日本各地の空港がいくつも見えて、いつになく機窓が楽しめたフライトもそろそろ終了です。羽田空港上空にはほとんど雲はなく、さわやかな青空の下、RWY16Lからの離陸を待つ出発機の姿をいくつか見下ろしながら、09:24にRWY22にランディング。この日の飛行時間は1時間32分でした。
 
 7分ほどタキシングして、32番スポットに沖停めとなってしまい、朝から猛暑の中、タラップで下りて、バスでターミナルビルへ向かわねばなりませんでした。乗継便の出発まであまり時間がないんだけど、だいじょうぶかな?
 
 イメージ 15▲RWY16Lエンド先頭で順番を待っているのは08:50発のロンドン行きBA008便。
 
イメージ 16▲32番スポットに沖停めになりました。