毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

大村湾上空ぐるり(Long Summer Vacation;その20)

イメージ 1▲佐世保駅「みなと口」に面した佐世保湾には五島列島を結ぶフェリーが見えます。

 

 2018年7月10日、九州北部横断。
 
 宮崎からの移動では飛行機の欠航やらJRの停電やらトラブル続きでしたが、なんとか佐世保での用事を無事済ませ、翌日はまた早朝から移動です。
 
 朝6時前の佐世保駅、「みなと口」の方は目の前に佐世保湾が広がり、空には雲一つなく、快晴の夏の朝は暑いけれどもさわやかです。すぐそこにフェリーが停泊していますね。駅からも歩いてすぐのところに「新みなとターミナル」と「鯨瀬ターミナル」があり、見えているのは「鯨瀬ターミナル」を発着する佐世保~上五島有川港航路の就航船「フェリーなみじ」。「九州商船」が運航しています。
 
イメージ 2▲大村市街地と長崎空港の間に架かる「箕島大橋」上から、RWY32エンドの進入灯が見えます。

 

 これから長崎空港に行くんですが、長崎空港は大村市内にあるので、長崎市内からも佐世保市内からもそれなりに遠いのが難点。空港連絡バス利用だと、長崎駅前から出島道路経由ノンストップ便で所要43分ですが、佐世保駅前からだとハウステンボス経由で90分から105分ほどかかります。そこで佐世保から重宝するのが乗合ジャンボタクシー。佐世保駅からノンストップで所要55分、9席限定で、速くて快適で便利です。

 

 この日も、06:05発の朝イチの便を利用します。他に利用客は2人ぐらいで、静かに快適に、西九州自動車道から長崎自動車道へと快走し、7時には長崎空港に到着します。長崎空港は海上空港で、大村市街地と空港とは長さ970mの箕島大橋で結ばれていて、橋の上からは、滑走路南端部RWY32エンドに続く朱色に塗られた進入灯やその沖に浮かぶ臼島などが見られます。

 

イメージ 3▲左奥が東京羽田行きJAL606便。右端は神戸経由東京羽田行きSKY440便。
 
イメージ 4▲オリエンタルエアブリッジ機が並んでいるところが長崎空港らしい。
 
イメージ 5▲神戸経由東京羽田行きSKY440便、その向こうのANAは羽田行きか伊丹行きか。
 
 これから乗るのは、07:40発の東京羽田行きJAL606便。この日の機材はレジJA-331JをつけたB737-800がアサインされています。朝の長崎空港、7時台から各地へのフライトが目白押し。隣のゲートのレジJA-737Rをつけたスカイマーク機は、同じく07:40発の神戸経由東京羽田行きSKY440便。日本の国内線で経由便というのは非常に少ないのではないでしょうか。僕が知る限り、SKY以外では久米島発東京羽田行きのJTA090便ぐらいなのでは。そしてその向こうにはANA機も見えていますが、これは08:00発の大阪伊丹行きNH782便か、08:30発の東京羽田行きNH662便か。
 
 反対側のオープンスポットには、オリエンタルエアブリッジ機が並んでいます。長崎空港ならではですね。機材は39席仕様のボンバルディアDHC-8-200。07:50発の壱岐行きORC041便と08:20発の対馬行きORC051便でしょうか。
 
イメージ 6▲長崎空港ターミナルビル、意外にこぢんまりとした印象だなあ。
 
イメージ 7▲自分の影を見下ろしながら離陸。猛暑続きのせいで赤潮が発生してるみたい。
 
イメージ 8▲西彼杵半島を左に眺めながら上昇中。
 
イメージ 9▲すぐにライトターンし、大村湾北部が広がります。中央左に白い新西海橋が見えてるのわかりますか?
 
イメージ 10▲長崎県東彼杵郡東彼杵町の中心部。右下あたりにJR大村線彼杵駅が見えてます。 
 
 07:25に搭乗が始まり、クラスJ席の1番A席に着席。07:38にドアクローズになって機内を見回すと、8割ぐらいの搭乗率でしょうか。
 
 07:45にプッシュバックし、ターミナルビルを左に見て07:49にタキシング開始。07:52にRWY32から離陸をすると、眼下の大村湾の海には機影が映ります。海面には赤潮のような褐色の帯が漂っているのが気になります。猛暑の影響でしょうか。
 
 左遠方に目を向けると、大村湾を西側から囲む西彼杵半島が南北に広がっているのが見えます。しかしすぐに右へ急旋回し、左側には大村湾の北部が広がり始めます。西彼杵半島の北東部から針尾島にかけて、そしてその奥の佐世保方面や平戸方面の陸地や島が入り組みながら折り重なるように連なっています。西彼杵半島と針尾島をつなぐ新西海橋のアーチも見えていますね。
 
 そして、長崎空港のある大村市の北に接する東彼杵郡東彼杵町の中心部をほぼ真下に見ながら海岸線を跨いで内陸部上空へと入っていきます。JR大村線の彼杵駅も見えていますよ。 
 
イメージ 11▲嬉野市中心部。中央の市街地の右端あたりに建設中の九州新幹線長崎ルートの高架が見えています。
 
 内陸部上空と言っても、佐賀県と長崎県の県境の山を越えるといったん有明海の上空に抜けるはずですが、左の機窓からは有明海は見えず、山に囲まれた嬉野市のあたりを過ぎると、佐賀市から久留米市にかけての平野が広がります。蛇行しながら久留米市内を突っ切る川は筑後川。有明海に注ぎますが、有明海はこちらの向きでは見えないので、河口を見ることはできません。
 
イメージ 12▲久留米市の中心部。筑後川がゆるゆると流れているのがよくわかります。