毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

桜満開!葛西用水桜通り。

イメージ 1 ▲17世紀に築かれた灌漑用水路に沿って植えられたソメイヨシノが今しも満開。

 

 僕は東京都足立区に住んでるんですが、近くに「葛西用水桜通り」という道が南北に走っています。中川のすぐ西側の通りです。「葛西用水」とは、1660年(万治3年)に、江戸幕府郡代伊奈半左衛門忠克が開削、造営した農業灌漑用水路だそうで、埼玉県北部羽生市の本川俣で利根川の水を取り入れ、埼玉県東部から東京都足立区まで貫流し、葛飾区で荒川放水路に注ぐというなんとも長い用水路が17世紀に築かれていたとは驚きです。

 

 その用水路が今も残っていて、このうち足立区内の六木六丁目38番から中川四丁目1番までの約4kmは「葛西用水親水水路」と呼ばれ、水路には40本以上の様々な形の橋が架けられ、水路沿いに約290本の桜(ソメイヨシノ)が植えられています。

 

イメージ 6 ▲水路の上に覆い被さるように枝を伸ばすソメイヨシノ。

 

イメージ 2 ▲橋がたくさん架かっているので、少しずつ歩いては橋の上から撮影して歩けます。

 

 この通りは、僕がいつも行くスーパーとクリーニング店の真ん前にあるので、週末ごとに、桜はまだかなまだ咲かないかなと心待ちにしていたのですが、昨日(4月6日(土))行ってみたら、みごとに満開!お天気もよく青空が広がる春らしい陽気で、散歩にももってこいだったので、写真を撮りながら少しぶらぶらしてみました。

 

 この通りは、用水路に沿って、つくばエクスプレス八潮駅の方に抜けるバス通りも通っているけっこう広い道路なのですが、用水路と反対側の道路端にも桜が植えられているので、用水路の両脇と合わせて三重の桜並木になっていて、なかなかみごとです。

 

イメージ 7 ▲左が用水路側で、右がバス通り。三列縦隊で桜並木が続いて、みごと。

 

イメージ 3 ▲これはバス通りの方の桜並木。すばらしいです。

 

 ここの用水路は、17世紀建造時のままなのかどうかはわからないですが、石組みの造りでところどころ苔生していて、いかにも古そう。ところどころ石段になっていて用水の水際まで下りることもでき、用水の幅は狭いので、用水の上に覆い被さるように満開の桜の枝が重なり合うのを見上げるのもまた趣深いです。近くには足立区立郷土博物館もあり、江戸東京の東郊として始まった足立区の歴史などが学べるらしいので、足を運んでみたいものです。

 

 僕はなにしろ東京の桜をナマで見るのはものすごく久しぶりでして、千鳥ヶ淵とか新宿御苑とかに行かずとも、家の近所にこんな桜の名所があって、うれしいです。ニッポンの桜、やっぱりいいですね。

 

イメージ 4 ▲橋の上から、用水路の上に張り出した桜の枝にズーム。

 

イメージ 5 ▲青空に満開の桜が映えて、これぞニッポンの春。