毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

濃霧の香港空港(2018年月イチ日本・3月編;その3)

イメージ 2 ▲そろそろ香港が近づいた頃、雲の上は白々と夜が明けて。

 

 2018年3月16日、視界不良なのでは。

 

 夜中にしっかり食べたせいかすぐに眠気が襲ってきて、短い時間でしたが意外にもよく眠れ、シートベルトサイン点灯でハッと目が覚めれば、機窓から見える東の空は朝焼けに染まっています。しかしまだ雲上飛行。雲の下の下界にはまだ朝の光は届いていないかもしれません。

 

イメージ 1 ▲シートベルトサイン点灯でハッと目が覚めると、機窓の外は朝ぼらけ。


 高度がだんだん下がってきて、雲を突っ切って雲の下に出ると、その下も雲だった(笑)。

 

 おやおや、この景色はちょっと珍しい。香港新界エリアにある決して高くはない山々の頂上のあたりだけが雲の上に顔を出し、それより下は地表にたちこめた厚い雲の中に隠れています。雲というか、地表ではかなり濃い霧になっているということでしょうか。これだけ濃いと、地表ではほとんど視界がきいていないのでは?と思われます。

 

 香港一面に雲が下り、山の頂上付近だけが姿を現している風景はなかなか幻想的。飛行機の上からならではの景色です。

 

イメージ 3 ▲雲の下に出るとさらに雲が(笑)。これは新界東部馬鞍山公園の山々でしょうか。

 

イメージ 4 ▲少し西に飛ぶと、香港気象台観測レーダーがある香港最高峰「大帽山」の脇を通過。

 

イメージ 5 ▲新界北部には雲はたちこめてなくて、街灯の明かりがまだ灯る街並みが遠く見えています。

 

 地表が視界がきかなそうなのにちゃんと着陸できるのかなという僕の心配をよそに、高度はぐんぐん下がっていきます。

 

 もうかなり高度が下がった新界地区西部の屯門地区の海岸線、大欖涌村のあたりは、かすんでいながらも見えないというほどではなく、夜明け前の薄暗い中、オレンジ色のハロゲンライトが照らすハイウエイが見えましたが、着陸直前に海越しに見えるはずの屯門地区の中心地は、白い明かりが点々と見えるだけでやはりかなり視界が悪い。

 

 しかし、こんな視界不良状態をものともせず、KA997便は06:23にRWY25Rに無事ランディング。今回の飛行時間は3時間04分でした。

 

 06:32にノースサテライトの501番ゲートにスポットインして降機してみると、香港空港も濃い霧に覆われていて、ボーディングブリッジがついているすぐそばの機体は見えるものの、その向こうは白い霧の中に沈んでしまっているではありませんか。

 

イメージ 6 ▲屯門公路と「大欖涌(Tai Lam Chung)」の河口が交わるあたりは見えているのですが、

 

イメージ 7 ▲着陸直前に見える屯門地区の中心地は、白い明かりが点々と見えるだけ……

 

イメージ 8 ▲濃霧の香港空港に何の苦もなく到着したKA997便。