毎日ヶ原新聞

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食べたくなるのは八戸小唄寿司(2018年月イチ日本・2月編;その9)

イメージ 3 ▲八戸の名物駅弁「小唄寿司」。いつどこで食べてもおいしいです。

 

 2018年2月23日、唄に夜明けた鷗の港。

 

 13:52に新青森を発車した「はやぶさ22号」に乗って、東京を目指します(降りるのは大宮っす。)。

 

 お昼をまだ食べていなかったので、乗車する前に八戸の名物駅弁「八戸小唄寿司」を購入。駅弁屋さんにそれぞれ趣向を凝らした駅弁が何種類もずらっと並んでいるのを見ると、あれも食べてみたいこれも食べてみたいといつも悩み、今日こそこれを食べよう!と決意することもしょっちゅうですが、結局買ってしまうのは「八戸小唄寿司」。気がつけば「八戸小唄寿司」。やっぱりこれがいちばん好きなんだからしょうがない。

 

イメージ 1 ▲いろいろ悩んでも、結局買ってしまうのは「八戸小唄寿司」。

 

 八戸の「吉田屋」が製造販売する「八戸小唄寿司」は、2008年に販売50周年記念商品が出ているので、2018年ではもう販売60周年ということになりますか。60周年記念商品は出なかったようですが、ロングセラー中のロングセラーの駅弁です。八戸近海産の鯖と紅鮭を押し寿司にして、民謡「八戸小唄」にちなんで三味線の胴を模した容器に詰め、三味線のばちで切って食べるというスタイルは、60年間変わりません。

 

イメージ 2 ▲包装箱から中を取り出すとこんな感じ。三味線のばちの形をしたヘラが特徴的。

 

 明治・大正・昭和・平成の4時代を生き抜いた「吉田屋」の初代女将・故吉田トシさんの作り方をそのまま今も受け継いでいて、化学調味料を使わず、塩と酢の調合や魚の締め方など、今も変わらず。だからなのか、富山の「ますのすし」なんかに比べると、「八戸小唄寿司」は酢飯の味が濃く酸味も強いようです。この濃いめの味つけがたまらんのです。

 

 三味線の弦のつもりの出っ張りが三本あるフタを開け、笹の葉柄のビニールをめくると、いつもの鯖と紅鮭が登場。これを三味線のばちで一口大に切り分け、醤油をかけてガリを載せて、さて、いただきます。ああ、うまい。特に鯖が、たまらない。今回も買ってよかった「八戸小唄寿司」。

 

イメージ 4 ▲三味線のばちで切り分けて、食べる準備完了。いただきます。

 

イメージ 5 ▲雲がかかってるけれど、盛岡到着前に見える南部富士岩手山。雪で真っ白ですね。

 

 新青森~盛岡間はほとんどがトンネルなので、車窓の景色に惑わされずに駅弁に集中できます。そして、食べ終わるのを見計らって、右側に南部富士岩手山の純白の容姿が見えてきて減速が始まり、盛岡に到着です。盛岡には14:44に到着し、6分停車。この間に、後方に秋田からの「こまち22号」を連結します。

 

 向かいのホーム13番線にも、E5系編成が停車中。15:07発の「やまびこ52号」と思われますが、時刻表ではE5系+E6系の17両編成で運行されることになってます。13:54に東京からE5系だけの10両編成で到着した「やまびこ47号」の折り返しなのだと思うのですが、ということはこれからE6系を連結するのでしょうか。そういう運用もあるんですね……

 

 子どもたちなどが見守るなか、「こまち22号」がゆっくりと接近し、「はやぶさ22号」に無事連結完了。14:50に発車します。

 

イメージ 8 ▲14:44、盛岡に到着。6分停車します。

 

イメージ 6 ▲盛岡停車中の「はやぶさ22号」、H5系車両。かっこいいです。

 

イメージ 7 ▲盛岡駅13番線停車中なのは15:07発の「やまびこ52号」。これからE6系が連結されるみたい。

 

イメージ 9 ▲「こまち22号」がゆっくりと近づいてきて「はやぶさ22号」に連結できたら、発車します。