毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

新幹線で迎えた朝。

イメージ 1 ▲5時間33分遅れで新青森駅に到着した「はやぶさ33号」。時計が指しているのは午前4時03分。

 昨5月7日、思ったより仕事が早く終わったので、よし!ではちょっとだけでも青森へ帰ろう!と思い、東京駅へ急ぎ、19:20発の「はやぶさ・こまち33号」新函館北斗・秋田行きに飛び乗ることができました。新青森駅到着は22:30、うん、そんなに遅くないね!

 ところが!!

 「はやぶさ・こまち33号」が北上駅を通過してまもなくの21時20分頃、突然減速が始まり、北上~新花巻間で緊急停車。急ブレーキによる焦げたような異臭が一瞬車内にも入り込んできます。

 運転士が異音を感じて緊急停車させたとのことですが、やがてこれが人身事故だとわかり、警察や消防が来て現場検証を行うまで動けないということで、運転再開時刻は23時30分の予定との車内放送が流れました。しかし、警察や消防がなかなか到着せず、この運転再開時刻がやがて24時30分になり、もうしばらくかかりますになり、結局、現場検証が終わって列車が動いたのは、午前1時46分。徐行運転で新花巻駅まで行って停車し、改めて車両の点検。新花巻駅の上り線には、上り最終列車の「はやぶさ・こまち96号」仙台行きが停まっていましたが、所定では22:03発ですから、こちらもずいぶんの足止めです。

 「はやぶさ・こまち33号」の新花巻発車は午前2時28分。通常なら12分で走る新花巻から盛岡までを徐行運転で32分かけて走り、盛岡には3時ちょうど着。直後に向かいのホームに盛岡終点の「はやぶさ103号」が到着。まだ後ろには「はやぶさ105号」、「はやぶさ・こまち35号」、「やまびこ59号」が続いているはずです。

 盛岡では多くの下車客がありました。「こまち33号」は盛岡で運転が打ち切りになり、田沢湖、秋田方面へ向かう乗客は後続の「こまち35号」に乗り換えるよう案内がありました。「こまち33号」が回送となってホームを引き上げると、こちらの「はやぶさ33号」は盛岡を3時12分に発車。盛岡からは通常走行に戻って、3時39分に八戸着。八戸を出ると、小川原湖の向こうの空が、もう白々と明け始めてきたではありませんか!徐々に明るさを増す朝焼けの空を眺めながら、「はやぶさ33号」が新青森駅に到着したのは、5時間33分遅れの午前4時03分でした!新青森で大半の乗客が降り、数人が乗車して、「はやぶさ33号」は新青森駅を発車していきましたが、終点の新函館に着いたのはきっと5時過ぎだと思います。改札で払い戻しができるようきっぷにハンコを押してもらい、もともと在来線に乗り継いで弘前駅と青森駅へ行く予定だった乗客についてはタクシーの手配がありました。

 夜行列車がない新幹線ですが、今回は東京から新青森まで8時間43分、車中で夜を明かし、だんだんと明け行く空を眺めながらの到着で、まるで夜行列車の旅のようでした。そう、急行「八甲田」の再来、みたいな感じでしたよ!すっごいくたびれましたけど。

イメージ 2 ▲このあと、わずかな乗客を乗せて、新函館へと向かいます。