毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

春節過ぎてまた帰国(2018年月イチ日本・2月編;その1)

イメージ 2 ▲瀋陽桃仙空港で出発を待つ中国南方航空大阪関西行きCZ611便。

 

 2018年2月19日、2時間09分。

 

 春節(旧正月)の民族大移動シーズンもほぼ終わり、やっと正月気分が抜けてきた2月の半ば、また日本での会議や打ち合わせに出るためにちょこっと帰国します。

 

 春節が過ぎてこれから春に向かうとは言え、まだまだ厳しい冷え込みの続く瀋陽、夜明け直前の朝6時台にはマイナス28℃ぐらいまで気温が下がることはザラです。そんな寒くてまだ暗い中を自宅からタクシーに乗って瀋陽桃仙空港へ行きました。

 

 これから乗るのは、08:35発の大阪関西行き中国南方航空CZ611便。これより前に出発する国際線は07:30発のプサン行きCZ665便しかなく、CZ611便の次は09:00発のソウル仁川行きCZ681便なので、チェックインカウンターや出国審査場は人が少なく、スイスイと搭乗ゲートまで前進することができました。

 

 チェックインを済ませて搭乗ゲート前まで前進するうちに徐々に夜が明け、周囲が明るくなると、この日も雲一つない青空が広がる快晴。空気は静電気散りまくりの乾燥度です。日が昇って気温が上がり始め、搭乗開始頃の気温はマイナス15℃といったところです。

 

イメージ 1 ▲この日の瀋陽も快晴。雪は全然ありません。気温はマイナス15℃ぐらい。

 

 この日のCZ611便は32番ゲートからの出発で、機材はレジB-6308をつけたA321-200です。

 

 07:57に搭乗し、34番A席に着席。今回もコードシェアのJL5024便の方でチケットを購入したので、座席は31番列から34番列までのプレミアムエコノミークラス仕様の席が割り当てられます。34番列はプレエコ席の最後列で、L2ドアのすぐ前になります。機内はぎっしり満席となりました。僕の隣に来た乗客は珍しく欧米人です。

 

 定刻よりだいぶ早く08:14にドアクローズとなり、08:16にプッシュバック、そして08:30にタキシングが始まりました。機内アナウンスによれば、この日の飛行時間は2時間20分を予定しているとのこと。

 

イメージ 3 ▲いつものとおり、機内食ボックスとホットミールが配られます。

 

 08:41にRWY06から離陸。地上からはあんなに青空が広がっているように見えていたのに、離陸してみると、なんか地上があまりよく見えません。放射冷却現象なのかPM2.5なのか、白いもやのようなものが地表にたちこめているようです。

 

 なかなかサービスを始めない客室乗務員たちがようやく腰を上げ(どんなに安定した飛行でもシートベルトサインはまず消えないので、何をもってサービス開始になるのかがよくわからない。)、待望のってほどでもないけど朝食タイム。いつもの紙箱とホットミールが配られて、ドリンクサービスもあります。この日はポークごはんとチキンごはんの選択肢があり、僕はチキンごはん。アルミホイルのフタをとってみると、半分が白いごはんで半分がおかず。鶏肉とキクラゲなどを炒め煮にしたようなものが詰まっています。見た目は悪いが、味は悪くない。紙箱の中は山菜サラダと丸パンとヨーグルトです。バターとかはついていないので、山菜サラダを丸パンにはさんで食べるのが僕の定番ですが、これもまあ不味いというわけではない。

 

イメージ 4 ▲これが機内食の全貌。紙箱の中のスカスカ感がなんとも……

 

イメージ 5 ▲鶏肉とキクラゲなどの醤油炒め煮。見た目はいまひとつだけどごはんに合って悪くない。

 

 瀋陽から東京行きに乗って出発しますと、まず北東へ飛んでウラジオストクのあたりから日本海へ抜けてそれから新潟へ向けて南下しますが、大阪行きの場合は離陸後すぐに南へ進路を取り、遼東半島の東側を半島に沿って南下し、渤海海峡、黄海上空で天津、北京の方から来る航空路に合流して東へ針路をとり、ソウル上空を通過して日本へ至ります。韓国上空で雲が薄くなって地上の景色が見える箇所もありましたが、ほとんどが雲上飛行でした。

 

 到着が近づいてくると、まだ雲の上にいるのにかなり揺れてきました。天候が悪いのでしょうか。ようやく雲の下に出ても眼下には薄くもやのようなものが広がって、あまりはっきりとは見えません。南側からのアプローチのようで、徳島県と淡路島の間を抜けて高度を下げていきます。

 

イメージ 6 ▲大鳴門橋が見えます。上は淡路島、下には鳴門公園の先端・孫崎が見えてます。うず潮は見えないかな。

 

イメージ 7 ▲淡路島の最南端あたりの海岸線は「吹上浜」。

 

 CZ611便は、11:58に関西空港RWY06Lにランディング。この日の飛行時間は2時間09分、近いなあ。

 

 11:58に29番ゲートにスポットインして降機。気温は5℃ということで、瀋陽よりはもちろんはるかに暖かいけれど、大阪の昼で5℃とはけっこう寒いのでは。

 

 瀋陽からCZ627便に乗って正午過ぎに成田空港に到着すると、ターミナルビル内には人がものすごく少なく、入国審査場や荷物のターンテーブルに人混みはなく、スイスイと快適に通り抜けられるのに、こちら関西空港のこの時間帯の人の多さはいったい何?どこもかしこもものすごい人で、特に託送荷物を引き取ったあとの税関が長蛇の列で、抜けるのにかなり時間を食いました。中国、韓国、東南アジアからの到着便が集中しているようです。関西空港は混んでるだろうなとは思っていたけれど、到着からこんなに大混雑とはちょっと予想していなかったです。

 

イメージ 8 ▲関西空港29番ゲートに到着したCZ611便。