毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

大分佐伯の美味いモノ(その3)

イメージ 4 ▲佐伯市内「「魚処 ひかる」の刺身盛り。お酒進みまくり。

 2019年3月6日、7日、「2色ごまだしうどん」もね。

 6日の午後に佐伯での仕事を済ませ、晩の懇親会まで少し時間があったので、佐伯駅を見に行きました。雨はますます本降りになり、傘なしでは出歩くのは難儀な状態です。

 佐伯駅の開業は1916年(大正5年)と古いですが、駅舎は1979年(昭和54年)に改築されたもので、国鉄時代の地方都市の中心駅によく見られる箱形駅舎。改札脇の窓口が「みどりの窓口」をかけ持ちしているのではなくて、「みどりの窓口」のカウンターなどそれ用のスペースがちゃんと別にある構造になっていますね。

イメージ 1 ▲そぼ降る雨の佐伯駅。

イメージ 2 ▲駅舎内。左奥に「みどりの窓口」カウンターがちゃんとあるみたいです。

 改札に近寄ってみると、発車時刻案内が掲示されていますが、なんと!3番線に停車中の列車は、16:57発の佐伯始発重岡行き普通列車1631Mではありませんか!

 このブログにも何度か記事をUPしてありますが、2002年公開の大林宣彦監督の映画「なごり雪」に出会って以降、臼杵の町が大好きになりまして、何度も臼杵を訪れ、8月の臼杵石仏の火祭りや11月の「竹宵」も何回か見ることができました。映画の方はDVDを購入し、何度も見返しています。

 そんな臼杵を舞台にした映画「なごり雪」の中で「臼杵駅ホーム」として登場するのは、大分県と宮崎県の県境にある日豊本線の「重岡駅」。今や、県境を越える普通列車は、下りは早朝の佐伯発延岡行き2761Mの1本のみ、上りは早朝の南延岡発佐伯行き2760Mと夜の延岡発佐伯行き2762Mの2本のみという超過疎区間。これに加えて、県境を跨がず重岡止まりの列車が2本あります。映画「なごり雪」のロケが行われた重岡駅にどうしても行ってみたくて、2005年8月に、小倉から特急「ドリームにちりん」で南延岡まで行き、南延岡始発大分行き普通列車で重岡へ戻るという行程で訪れたことが思い出されます(そのときの記事はコチラ。)。

 そんな重岡行きの列車が目の前に停まっている!これに乗って重岡駅へ行ってきたい!しかし、時刻表を調べると、重岡で折り返してそのまま戻ってくると、佐伯に到着するのは18:19。ちょっと遅い。残念。14年ぶりの再訪は成らず、でした。

イメージ 3 ▲奥の3番線に停まっているのは、重岡行きの普通列車1631M。乗りたかった~(涙)。

 さて、懇親会の会場は、お昼を食べた「活魚料理 つね三」のたまたまお向かいの「魚処 ひかる」。聞けば、なかなか予約を取るのが難しいお店で、とにかくお魚がおいしいとのこと。大勢での懇親会だったのでいちいち写真は撮らなかったけれど、刺身の大皿だけはカメラに収めました。とにかくこの刺身は新鮮でおいしかった。ホントに偶然たまたま、3月5日のお昼、NHKの正午のニュースのあとにやってる「旬感★ゴトーチ!」という番組で佐伯市から生中継しててマグロの解体ショーを取り上げてたのを見たのですが、そのテレビで見たばかりの佐伯のマグロのトロけまくりの刺身を中心に、ブリ、タイ、ボタンエビ、イカと、刺身のこれでもか状態。他にも「魚処 ひかる」へ来たなら絶対食べなければならない生タコの唐揚げや、これまた佐伯でははずせない鶏の唐揚げなどなどなどなど、どれもこれも本当においしくて、すごかったです。佐伯の醸造文化を絶やすことのないように若き蔵人たちが立ち上がり2011年に37年ぶりに復活した佐伯の日本酒「佐伯飛翔」の「槽しぼり」や、国東市・萱島酒造の「西の関」の「立春朝搾り」など、飲んだことのない大分の銘酒も堪能いたしました。

イメージ 5 ▲この日の〆めは、三軒目の「ゆうちゃん」の2色のごまだしが載った「ごまだしうどん」!

 一次会であるところの懇親会が大きな混乱もなく終了すると、人数はぐっと6、7人に減り、二次会、三次会と佐伯の夜は更け、三次会の会場となった小料理屋「ゆうちゃん」。深夜遅くまで(というか朝まで?)やっているので、佐伯の呑み助たちに重宝されているお店のようですが、まずとにかく「おでん」ははずすなと。ここに至るまでにさんざん飲み食いして腹も何もいっぱいなはずなのに、確かにおいしかった。そしてさらに夜は更けて、さすがに〆めにしましょうとなったところで出てきたのが、この日2回目の「ごまだしうどん」。しかし「ゆうちゃん」の「ごまだしうどん」は特別です。なんと、濃口と淡口の醤油で作った2種類の「ごまだし」がいっぺんに両方楽しめる2色の「ごまだしうどん」なんです。これはまさの「ごまだしうどんは別腹」。つるつるとおいしく完食し、今回の佐伯ミッションをコンプリートすることができました!

 午前1時過ぎにホテルへ戻り、バタンキュー。いつしか雨は上がり、翌朝6時半に起床したときには青空がのぞいていました。

 佐伯駅前バス停から07:05発の大分交通「佐臼ライナー」大分空港行きに乗り、2時間かけて大分空港へ行き、10:20発の東京羽田行きJAL664便で東京へ戻りました。途中、伊勢湾上空は雲がなく、名古屋市から四日市市にかけてや中部国際空港セントレア、知多半島などがくっきりはっきりと見えました。ところが、羽田に着いてみると、東京は雨。佐伯でも雨、東京でも雨。ちょっと雨にたたられた感じの2日間でしたが、初めての佐伯でおいしいものをたっぷり食べられたのは本当によかった。今度はもっとじっくり腰を据えて、佐伯のおいしいものをゆっくり味わいに行きたいですね。

イメージ 6 ▲帰りのJAL664便の機内から。伊勢湾上空、たいへん良い天気でありました。

イメージ 7 ▲中部国際空港セントレアもこんなにくっきり。