臼杵竹宵、秋の灯はほのかに⑦(「彗星」なきあと)
▲早朝の臼杵駅は雨。
▲「彗星」のヒルネ区間を引き継いだ「にちりん1号」。
2005年11月6日(日)、臼杵、雨。
「うすき竹宵」ののどかで美しい竹ぼんぼりの灯りに包まれた夜を過ごした翌日は、さらに南へ向かいます。
臼杵は朝からあいにくの雨。駅前の石仏さんも雨に濡れそぼっています。
臼杵駅からは07:34発の宮崎空港行き5001M特「にちりん1号」に乗ります。このスジは、この年の9月30日までは寝台特急「彗星」のスジでした。10月1日の「彗星」廃止により、「彗星」のヒルネ区間が「にちりん」に置き換えられたものです。
この日の「にちりん1号」は大分車両センターのハデハデカラーDo5編成、485系の三両編成です。臼杵を出ると次の停車駅は隣の津久見。ここでさっそく交換待ちの停車です。雨がますます強くなってきたところを3012M特「ソニック12号」博多行きがやってきます。
▲津久見で交換待ち。雨はますます強く。
佐伯を出ると次は延岡まで停まりませんが、「彗星」のスジを踏襲しているだけあって、映画「なごり雪」の中で臼杵駅のホームとして登場する重岡駅にもちゃんと停車してくれます。思えばこの年の8月、この駅で3時間ばかり過ごし、京都からやってきた「彗星」をこの駅で迎えたものです。
重岡で交換するのは5004M特「にちりん4号」別府行き。夏に来たときの雰囲気とは打ってかわって、重岡駅は雨に打たれてますますホームの苔の色を濃くしていました。
重岡で交換するのは5004M特「にちりん4号」別府行き。夏に来たときの雰囲気とは打ってかわって、重岡駅は雨に打たれてますますホームの苔の色を濃くしていました。
▲映画「なごり雪」のロケ地・重岡駅で交換待ちの運転停車。雨、雨、雨。