毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北京空港、氷点下10℃(二たびエストニア;その2)

イメージ 2 ▲機内の朝食は点心にアワのおかゆに塩漬け卵と、いかにも中国らしいメニュー。

 2018年1月5日、北京冷え込む。

 瀋陽発北京行きのCZ6115便は、冬の好天の中を順調に飛行中。

 今回僕が乗っている最前列の1列4席しかない「頭等艙(プレミアムシート)」は、普通席よりもサービスが段違いに良く、離陸前から、ウエルカムドリンクが配られたり、スリッパ履かせてくれたり(僕は機内ではスリッパは履きませんが)、機内食やドリンクのオーダー取りが行われたり、「機内食サーブの際にお休みになっていた場合には起こしてもよろしいですか?それともそのままそっとしておいた方がよろしいですか?」と必ず確認したり、うっとうしいほどです(笑)。

 その機内食、朝食だからかチョイスはなく、餃子などの点心のみ。蒸し餃子、野菜まん、カボチャまんじゅうが1個ずつ、それに殻付き塩漬け卵半分とザーサイなどの漬け物、アワのおかゆ、フルーツがついていて、朝食には十分。ドリンクはいつものインスタントコーヒー。クルミやピーナツなどのナッツ類の小皿が添えられます。これだけのものを瀋陽から北京までの短い巡航時間内にいただくのはあまりにも慌ただしく、いつもせかされたような気分になりますが、ちゃんと朝食をいただけるのはありがたい。

イメージ 1 ▲国内線フライトですが、「頭等艙」席では中身も食器もしっかりとした朝食が供されます。

イメージ 3 ▲機窓に広がる中国北方の広大無辺の大地。雪は全然ないですね。

 最終の着陸態勢となり、高度が下がってきました。北京市内に北東から入ってきます。到着地北京の気温は氷点下10℃との機内アナウンスがあり、最近の北京で氷点下10℃とはかなりの冷え込みですが、雪は全然積もってないですね。

 まったく雪景色が見えない北京北郊の山がちなエリア、稜線のところどころに万里の長城の城壁が続いているのが見えます。珍しく空気がよっぽど澄んでるんだな。と、そこに山腹が純白になっているところを発見!おー、あれはスキー場ですね。位置からして、「懐北国際スキー場」。万里の長城が続く「九谷口風景区」にあり、ゲレンデの両側が万里の長城の城壁に囲われたような地形になっています。近年、北京郊外にもいくつかスキー場がオープンしましたが、雪はほとんど降らないので、基本的には人工雪で整備されています。

 そのすぐ南に見えてきた湖は「雁棲湖」。別名「北大上水庫」という人造湖ですが、「雁棲島」という島があり、そこには「北京雁棲湖国際コンベンションセンター」が整備され、2014年の北京APECや2017年の「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの会場となりました。このあたりで進路は真南を向き、右手に北京首都空港の全景を望みながらまっすぐ南下していきます。

イメージ 4 ▲北京北郊の山中に突如現れた純白エリアは人工雪を使った「懐北国際スキー場」。

イメージ 5 ▲部分的に凍っているでしょうか、今や中国の誇る国際会議場になった「雁棲湖」。

イメージ 6 ▲それから進路を真南に変えて北京首都空港の東側を通り過ぎていきます。

イメージ 7 ▲北京空港第3ターミナルのターミナル3C。左端の円形部分は車寄せ。

 しばらく南下を続けると、右側の眼下にもう一つ空港が見えてきます。これは、2017年9月18日に瀋陽から北京へ飛んだときにも見えた、中国人民解放軍空軍の通州三間房軍用空港(そのときの記事はコチラ。)。このときも、エプロンに「運-9(Y-9)型輸送機」と思われる白いボディの4発機が見えましたが、今回はその4発機が三間房空港に南側からファイナルアプローチしているのも見かけることができました。

 三間房空港の東側を通り過ぎるとライトターンし、その南側を回り込みながら進路を北へと変えていき、北京首都空港へファイナルアプローチ。そして08:40、RWY01にランディング。この日の飛行時間は1時間16分でした。

 しばらくタキシングして、第2ターミナルビル近くのオープンスポットに08:52にスポットイン。外気温は氷点下10℃だというのに、飛行機を降りてすぐに外気に触れなければならないとは。しかし北京は雲一つない鮮やかな青空が広がる快晴。空気がキリリと冷えてきて、なかなか気持ちいいです。

イメージ 8 ▲通州三間房軍用空港も見えてきました。

イメージ 9 ▲その軍用空港へおりていく「Y-9型輸送機」と思われる4発プロペラ機が見えました。

イメージ 10 ▲ライトターンして軍用空港の西側に回り込み、北京首都空港へとおりていきます。

イメージ 11 ▲氷点下10℃のオープンスポットに到着したCZ6115便。