毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

解放軍中部戦区空軍延慶永寧基地(2017年月イチ日本・9月編;その3)

イメージ 3 ▲北京空港E23番ゲートにスポットインしたキャセイ・ドラゴンのA330-300。

 2017年9月18日、機内カクテル。

 09:44に沖停めになったCZ6101便を降りて、バスで第2ターミナルビルへ移動し、託送荷物をピックアップ。それから無料連絡バスで第3ターミナルへ行くのですが、これがまいどのことながらバスは混んでるしけっこう遠いし、荷物が大きくて重いときなんかはうんざりします。今回は小さめのキャリーバッグだけなんでまだいいですが……

 大勢の利用客でごった返す第3ターミナルで、12:30発のキャセイ・ドラゴンKA901便香港行きのチェックインを済ませます。人波に飲まれるようにしながら出国審査と保安検査を抜けて、ようやく制限エリア内に到達。まいどのことながら、北京空港、疲れる……(涙)。

イメージ 1 ▲香港から到着したKA900便。これが折り返しで香港行きKA901便になります。

イメージ 2 ▲キャセイ・ドラゴン(國泰港流)カラー、キャセイの緑色バージョンより好きかも(笑)。

 キャセイ・パシフィックとキャセイ・ドラゴンは、香港~北京線をCX、KA、CAの3社でシャトル便のように飛ばしていて、CXとKAだけでもかなり便数が多いので、北京空港内に専用のラウンジを設けています。朝は瀋陽空港で肉まんをちょっと食べただけなので、まずはラウンジに行って腹ごしらえをしよう。

 キャセイ・ラウンジでは、エビ餃子などの点心類や焼きそば、チャーハンなど温かい食べ物のほか、その場で作ってくれる麺類などもあり、こりゃウマイ!というほどではないけれど、タンタンメンなどを食べつつ、けっこうおなかいっぱいになったりして。

イメージ 4 ▲北京空港のキャセイ・ラウンジで食べた担々麺(たぶん)。

 この日のKA901便は、E23番ゲートからの出発。機材はレジB-HYBをつけたA330-300で、キャセイ・ドラゴンとしての新塗装、つまりキャセイ・パシフィックとの色違い塗装です。キャセイ・ドラゴンの方のこのエンジ色、なかなかいいと思うんですが。

 12:10に搭乗し、ビジネスクラスの15番K席に着席。ビジネスクラスと言っても、フルフラットになるようなシートではなく、リクライニング角度もそんなにたいしたことないちょっと幅が広いだけの古めのシートが2×2×2アブレストで並んでいるだけです。これが7列あってビジネスクラスは42席。北京~香港線みたいな短距離のシャトル便路線なんかはこの程度で十分ではあります。しかし更にその前にはファーストクラスも1×2×1で2列の8席あるらしい。金持ち中国人向けでしょうか(笑)。

 とは言え、シートはたいしたことはないものの、サービスはさすがにエコノミークラスと比べればかなり違います。まずはウエルカム・ドリンク。ここでしか飲めないスペシャルドリンク(Signature Drink)をいただきます。この月のスペシャルドリンクは「SUMMER BREEZE」というカクテル。ラム、ピナコラーダ・シロップ、パッションフルーツ、オレンジジュースを炭酸水で割ってフレッシュレモンを添えてあります。さっぱりして甘くておいしい~~。これはいくらでも飲めちゃいます!

イメージ 5 ▲一見オレンジジュースですが、「SUMMER BREEZE」というラム・ベースのカクテルです。

 ビジネスクラス7列のうち、前方キャビンにある4列24席のうち12席が埋まって、12:22にドアクローズ。僕の隣席は空いたままだったので、かなりゆったりできそうです。

 しかし、ドアが閉まったはいいが、管制からプッシュバック許可が出ないらしく、いつまで経っても動かない。プッシュバックが始まったのは、なんとドアクローズの実に49分後の13:11。なんで?

 プッシュバック後は順調で、13:14にタキシングし、離発着機の待ちもなく、13:50にRWY36Rから離陸。あいかわず北京空港は理由を知らされることなくただ理不尽に遅れることが多いなあ。

イメージ 6 ▲離陸してすぐ、眼下には北京北郊の「懐柔水庫」がよく見えました。

イメージ 7 ▲万里の長城の城壁がつづいているのがわかりますか?

 離陸するとそのまままっすぐ北へ少し飛び、それから左旋回をして機首を南へ向けていきます。この日は珍しくすごく天気がよかったので、北京北郊の「懐柔水庫(ダム)」や、北京の北側に広がる山々の稜線をなぞるように築かれている万里の長城の城壁までがよく見えました。

 左旋回の途中で、眼下に小さな空港の滑走路が見えました。万里の長城の定番観光スポット「八達嶺」のちょい北ぐらいでしょうか。北京市延慶県ですね。きっと軍用空港に違いないと思って調べてみると、人民解放軍中部戦区空軍航空兵部隊空21旅、あるいは日本語的には第7戦闘機師団第21航空連隊がベースにしている延慶永寧基地のようです。戦闘機「殲7」型系列のJ-7Ⅱ、J-7G、JJ-7Aなどが配備されてるらしいです。

イメージ 8 ▲北京市延慶県のあたり、眼下に見えた小さい空港は解放軍中部戦区空軍の永寧基地か。

イメージ 9 ▲そのすぐ西側に広がっているのは「官庁水庫」。