毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

通州三間房軍用空港(2017年月イチ日本・9月編;その2)

イメージ 1 ▲内蒙古自治区赤峰市の最南端の町・寧城県にある「打虎石水庫」。この南はすぐ河北省。

 2017年9月18日、なかなか降機できず。

 この日はほんとに珍しく空気がよく澄んでいて、眼下に広がる山並みの起伏のヒダの一つ一つまでくっきりよく見えます。

 遼寧省上空から河北省上空へ抜け、皇帝の避暑地で有名な承徳市の南を飛ぶと、右側の向こうに見えるのは内蒙古自治区の低い山並みです。

 河北省北部を西に飛んで、北京北郊の密雲、懐柔のあたりまで来たところで進路をほぼ真南にとって南下すると、北京市内へ入っていきます。やがて、右手には北京首都国際空港の全景が右側の機窓から見えてきますが、北京空港を右手に見たまま通り過ぎ、更に南へと下っていきます。空港横を通り過ぎると、右下を高度を下げて着陸直前の機影も見えてきます。

イメージ 2 ▲北京空港全景。あそこに行きたいのだが、通り過ぎてしまいます。。。

イメージ 3 ▲中央に北京空港へ下りていく飛行機が見えています。

 こちらの飛行機は、北京空港の脇を通り過ぎて更に約30km南下し、それからライトターン。ちょうど眼下に滑走路が見えたあたりで右旋回するんですが、こんなところに空港があったんだ。

 どういう空港なのかちょっと調べてみたところ、北京市通州区張家湾鎮三間房村にある中国人民解放軍空軍の軍用空港らしいです。解放軍総参謀部兵種部陸航局(のちの解放軍総参謀部陸軍航空兵部、現在の解放軍陸軍参謀部航空兵局)のヘリコプター部隊もここを拠点にしているようです。近くには中国人民解放軍陸軍航空兵学院があるので、その学生兵らの訓練にも使われるでしょうし、天安門前の長安街で軍事パレードが行われれば、航空機類はここから飛び立っているのかもしれません。

 目をこらすと、この軍用空港のエプロンに航空機類が駐機しているのもよく見えます。ヘリコプターのほかに、白いボディの4発機も見えますが、それは「運-9(Y-9)型輸送機」でしょうか。

イメージ 4 ▲北京首都空港から南へ約30km下ったあたりに、別の空港が見えてきました。

イメージ 5 ▲ヘリと輸送機が駐機しているのが見えます。

イメージ 7 ▲白い航空機は「Y-9輸送機」でしょうか。

イメージ 6 ▲軍用空港の南側で右旋回し、進路を真北に向けて、ファイナルアプローチです。

 通州三間房軍用空港を通り過ぎかけたところで右旋回がはじまり、三間房空港の南側からぐるりと回り込んで進路を北に向け、北京首都空港へのファイナルアプローチに入りました。

 そして、定刻の09:40よりだいぶ早い09:17にRWY01に着陸。しかしここからが長かった。タキシング中の一時停止も長く、滑走路を横断するのにも待たされ、「空港混雑のため待たされている」との機内アナウンスも入ったりして、オープンスポットの805番スポットに停まったのは着陸から27分後の09:44。北京空港の混雑度はますますひどくなってきているような気がします。

イメージ 8 ▲805番スポットに沖停めとなったCZ6101便。北京は雲一つない快晴。