毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ドライなっとう、減数搭載。(2017年月イチ日本・7月編;その21)

イメージ 3 ▲日本発便なのに、機内食は洋食をお願いしてしまったよ。

 2017年7月26日、ドライなっとう。

 東京羽田発北京行きJL025便は、東京湾上空を上昇するうちに早くも雲の中に入ってしまい、あとはずっと雲上飛行が続きます。
 
 ドリンクサービスは、これから日が暮れていく便なので遠慮なくアルコールを飲んでもよかろうということでシャンパンをお願いすると、おつまみには「あられミックス」が配られました。あれ、「ドライなっとう」は?

 客室乗務員さんに「ドライなっとうはないんですか?」と尋ねてみると、「ドライなっとう、減数搭載になってしまったんですよー。なので、基本はあられミックスのみで、お声をかけていただければドライなっとうもお出しできますー」とのこと。ほっ、よかった、お願いすればいただけるのね。ドライなっとう、好きなんです。でもどうして減らされちゃったんだろう?

イメージ 1 ▲東京湾上空から続く雲上飛行。主翼の反った感じが「ドリームライナー」ならでは。

イメージ 2 ▲「ドライなっとう」減数搭載になったそうです。特にお願いすれば出してくれるそうですが。

 冷たいシャンパンでまったりしたところで、機内食ディナー登場。さっきラウンジでJALオリジナルビーフカレーの特盛りを食べたばかりではあるが、それはそれとして、機内食もしっかり食べなくちゃね!

 日本発の便に乗ったときは、機内食が日本積み込みなのでしっかりした和食が楽しめるということで和食をお願いすることが多いのですが、今回はどうしたわけか洋食をチョイス。和食のメイン(台の物)は「牛肉うずら団子」だったので、それもおいしそうですが、どうして洋食にしたんだろう?JALオリジナルビーフカレーでライスをたっぷり食べたので、次はパンが食べたくなったからかもしれません。なんといっても、JAL国際線ビジネスクラス機内食で出される「メゾンカイザー」のパンがとってもおいしいんです!「メゾンカイザー」はパリのモンジュストリートに総本店があるフランスのパン屋さんだそうですが、日本にもずいぶんお店が出ているようなので、そのうち日本にあるお店に行ってみたいものです。

イメージ 4 ▲前菜は「パテ・ド・カンパーニュ」、「鯖のエスカベッシュ」、「桜海老のキッシュ」の3品。

イメージ 7 ▲蝶ネクタイの形をしたパスタ「ファルファーレ」を使った「カレー風味スープ」。

 ビジネスクラスの機内食とは言え、短距離路線なので、ワンプレートでいっぺんに出てきます。前菜は3種で、写真の左から「パテ・ド・カンパーニュ」、「鯖のエスカベッシュ」、「桜海老のキッシュ」。「パテ・ド・カンパーニュ」は「田舎風パテ」という意味だそうで、豚ミンチの中にレバーペーストを混ぜ込んでパイ生地で包んで焼いたもの。ピクルスが添えられています。「エスカベッシュ」は南蛮漬けの地中海料理版とでもいいますか、鯖好きにはたまらんなあ。桜海老を使ったキッシュというのは珍しい。スープには蝶ネクタイ形のパスタ「ファルファーレ」とタマネギが入った「カレー風味スープ」です。

 洋食のメインは「牛フィレ肉のグリル リヨネーズソース」。焼き目が見るからにおいしそう。キャベツ、ニンジン、芽キャベツにフェトチーネが添えられています。サラダは「トマトと胡瓜のサラダ イタリアンドレッシング」、そしてお楽しみの「メゾンカイザー」のパンは「和三盆糖のパンとほうじ茶風味のハードロール」。赤ワイン「ルイ・マックス ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ(Louis Mac Bourgogne Hautes Côtes de Beaune)」とともに、いただきます。

イメージ 6 ▲今回の「メゾンカイザー」のパンは「和三盆糖のパンとほうじ茶風味のハードロール」。

イメージ 5 ▲そしてメインは「牛フィレ肉のグリル リヨネーズソース」。焼き目がいいですよね。

 韓国上空を通過して黄海上空へ抜けると、真夏の夕方の海上は夏霞がかかってぼんやりとはしていますが、雲は少し切れ、右側の機窓からはずっと向こうにいくつか島が浮かんでいるのが見えました。いちばん向こうの右から半島のように細くのびているのは北朝鮮の龍淵半島で、その先端は「長山串(Changsan-got)」と呼ばれる岬。その南側に並ぶいくつかの島と龍淵半島との間には北方限界線があり、島々の方は韓国です。奥の方から「白翎島(ペンニョンド)」、「大青島(テチョンド)」、「小青島(ソチョンド)」で、「延坪島(ヨンピョンド)」、「隅島(ウド)」とともに「西海五島」と呼ばれている島々だそうです。

 ハーゲンダッツのバニラアイスにホットコーヒーでまったりしているうちに、北京首都空港へ向けてファイナルアプローチ。北京は曇り空ですが、まだまだ日は長く、明るいうちに到着です。19:12にRWY01に着陸し、19:17に第3ターミナルE18番ゲートにスポットインしました。

イメージ 8 ▲奥の横に細く突き出した半島は北朝鮮、こちら側の3つの島は韓国、らしい。

イメージ 9 ▲ビジネスクラスだと、ハーゲンダッツアイスクリームのカップが大きい。

イメージ 10 ▲どんより曇りですがまだまだ明るい北京首都航空に到着したJL025便。