毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

カンダラマ・ランチ(念願かなってセイロンティーの旅;その15)

イメージ 2 ▲カンダラマ湖越しに、これから向かうシーギリヤロックが、見える!

 2017年4月22日、バワ・デザイン。

 ダンブッラの石窟寺院をじっくりと拝観し、時間はとうに正午を過ぎました。これからランチを食べるんですが、今回車のチャーターなどをお願いした旅行会社の担当の方が、「ランチはぜひここで食べるべし!」というイチオシの場所があるというので、そこへ移動します。

 A9号線幹線道路(Kandy-Jaffna Highway)に出てダンブッラの石窟寺院の正面入口の金ピカパゴダ前を通り過ぎてすぐ右折し、カンダラマ・ロードに入ってこれを東進します。途中に見える水辺はカンダラマ湖(Kandalama Reservoir)。そして左折して小道に入るのですが、この小道が、行けども行けどもどこへも行き着かず、レストランどころか人家の一つも見えず、これはゼッタイ道を間違ったにちがいない。

イメージ 1 ▲青々とした森に囲まれて水面を見せるカンダラマ湖。

 そんな僕らの不安などにはおかまいなしに、運転手さんは赤土の道を躊躇することなくずんずんと進んで行きます。周辺には森や林が広がるばかりで、そんなイチオシのレストランなんてゼッタイないって!

 と、なんの前触れもなく、突然、建物が出現。しかも、なんかすごく立派な建物。

 ここは、カンダラマ湖のほとりに建つホテル「ヘリタンス・カンダラマ(Heritance Kandalama)」。予備知識ゼロで来ている僕が知らないだけで、このホテルは世界的にも有名で、スリランカに来たら一度は泊まりたいという人気ホテルなのだそうです。その魅力は、コロンボ出身の建築家ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)が手がけたトロピカル・モダニズムの、内部と外部がシームレスに連続するデザインにあります。ホテルの入口の壁を突き破るように岩のかたまりが入り込んでいたり、オープンエアのスペースが多くてホテルの中を風が吹き抜けていたり、本当にホテルと周りの大自然が一体となっている感じです。


イメージ 3 ▲カンダラマ湖とその向こうに見えるシーギリヤロックを眺めながらのランチ、最高。

 そして、ランチは、ホテル6階にあるメインダイニング「KANCHANA RESTAURANT」でいただきます。窓際の席に案内されると、レストランの窓からは、目の前にカンダラマ湖、そしてその向こうにうっすらと、午後に登頂をめざすシーギリヤロックが見えています。この絶景を眺めながら、スリランカ料理をはじめとする数々のお料理をビュッフェで思う存分食べられるなんて、シアワセ。でも、ホテルの写真もレストランの写真も食べたものの写真もなくてすみません(涙)。いつかこのホテルに泊まることがあったら、改めてたっぷり写真を掲載することといたしますm(_ _)m。

 というわけでおなかいっぱいになって力も蓄えられたので、シーギリヤロック登頂へと挑みます。このホテルからシーギリヤロックまでは約25km。カンダラマ湖の東岸に建つホテルから、湖岸沿いを走ってカンダラマ湖をぐるりと回り込んで北へ走ります。カンダラマ湖の西岸を走っているとき、運転手さんがちょっと車を停めて湖の対岸を指さし、「ホラ、見えるかい?さっきランチを食べたヘリタンスがあそこにあるだろう?ちょうど今、湖の反対側にいるんだよ」とおしえてくれました。確かに、対岸に小さく、ホテルの建物が見えています。カンダラマ湖をぐるりと回って、ちょうど反対側まで来てたんですね。

イメージ 4 ▲カンダラマ湖の湖岸を走って、ホテルの反対側まで来ました。

イメージ 5 ▲対岸をズームしてみると、確かに「ヘリタンス・カンダラマ」の建物が!