Heritance Tea Factory(念願かなってセイロンティーの旅;その29)
▲この日の朝出発したシーギリヤから161km、日が暮れてようやくホテルに到着。
2017年4月23日、茶畑の中で日が暮れて。
細かいつづら折りのカーブが続くA5号線を、見学した茶葉工場から更にひた走ること約1時間半、ヌワラエリヤ県の県都の中心部に到達しました。ここはなかなか賑やかな町です。標高1,868mの高地にあるこの町は、イギリスの探検家、サミュエル・ベーカーによって1846年によって建てられたそうですが、美しい風景と涼しい気候から「リトル・イングランド」と呼ばれ、入植者たちは、ヌワラエリヤの町でキツネ、シカ、ゾウなどのハンティングや、ポロ、ゴルフ、クリケットに興じていたそうです。今でも、「ヌワラエリヤ競馬」として知られるホースレースやオートラリーが催されているのもその名残でしょう。
それにしてもこの日は特別で、運転手さんは「今日はヒンズーのお正月だから」と言ってましたが、まちなかのガソリンスタンドで給油したあと、町を抜けようとするのですが、お祭りなのか何かのイベントなのか、町の中の至る所に交通規制がかかっていて、ここまで走りにくいとは運転手さんも思っていなかったらしく、町を抜けるのにかなり時間がかかってしまいました。
▲夜のとばりが降りたヌワラエリヤの茶畑の中に建つホテル「Heritance Tea Factory」。
キャンディの仏歯寺からヘリタンスまで約85km、ホテル前に置かれた各地からの距離を示す石碑のとおり、朝出発したシーギリヤからは161kmのところにある、ハイグロウンティーの産地ヌワラエリヤの茶畑の中にあるホテル「Heritance Tea Factory」には、日も暮れた午後7時頃でありました。
このホテルは、かつては紅茶工場だった建物を改造してホテルにしたもので、ホテル内には、1879年から2003年までの歴代の工場支配人の名前をずらりと記したプレートも飾ってありました。工場支配人の名は2003年まで記されていますが、この建物自体はもっと早い段階で使われなくなってしまっていたらしく、それを改造してホテルとしてオープンしたのは1996年のことだそうです。
▲ホテルの中のレストランの写真。鉄骨が張り出したりしているのがまた良い雰囲気。
今回泊まった部屋は、4階の417号室。到着時は既に暗くなってしまっていたので窓の外は真っ暗でしたが、部屋の2面に窓があります。
部屋の中には、アルミの袋に入った茶葉やポットなど、セイロンティーを部屋でも楽しめるような一式がそろっていて、ウエルカムフルーツとしてホイップクリーム付きのイチゴや、スナックも一皿置いてあり、シーギリヤからの長旅の疲れをまずはホッといやしてくれました。
▲ベッドの上の壁面には、茶の生産で賑わっていたころのファクトリーの絵がかけられています。
▲ベッドの横には書き物机、足下側にはソファとテーブル。
▲ウエルカムフルーツとスナックが用意してあって、ほっとひと息。