毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

臨時「こまち」で秋田脱出(夏の旅、北へ南へ時々台風;その23)

イメージ 1 ▲秋田駅11番線は、17:08に到着した「こまち21号」。

 2016年8月17日、みどりの窓口、長蛇の列。

 「つがる4号」と代行バスのリレーで、予定より39分遅れの16:06に秋田駅に到着したので、もともと乗る予定だった15:44発新庄行き普通列車2448Mには乗り継げませんでした。さて次、どうするか。まずは「つがる4号」の特急料金払い戻しもあるので、みどりの窓口へ行ってみます。

 お盆の帰省ラッシュが続いているときに大雨によるダイヤの乱れで、みどりの窓口は長蛇の列。しかも「こまち」はどの列車も満席の「×」表示がずらりと並んでいます。

イメージ 2 ▲秋田市内は雨はあがり、空も明るくなりかけているのだが。

 遅々として進まない列に辛抱強く並んで、ようやく自分の番に。まず特急料金の払い戻しを受け(全額払い戻されました)、その先の検討。16:44発の新庄行き普通列車2450Mに乗れば最終の「つばさ」に接続して、ルートは当初の予定どおり、新庄-山形-福島-東京と進めますが、2450Mがダイヤどおりに動いてくれるかどうか不安です。16:35発の2014M特急「いなほ14号」で新潟経由で東京へとも考えましたが、海沿いの羽越本線でダイヤの乱れが心配です。

イメージ 7 ▲18:03発の酒田行き普通列車552Mは定刻どおりの運行かしら。

 もろもろ考えて至った結論は、とにかくこの日のうちに東京へたどり着けなければ翌日以降の日程に差し支えるので、危ないことはせずに、素直に「こまち」に乗ること。ちょっと味気ないけど、しかたない。

 しかし、秋田発の「こまち」はどれも満席。立っていくのはいやなんだけど、背に腹は替えられないか。窓口の係員さんに、「せめて盛岡からは『やまびこ』とかに乗り換えていいので、空席のある列車はないですか」と懇願。駅員さんは「みんないっぱいですね……」とつぶやきながらも、あれこれと端末をいじってくれ、やがて、「おおっ!今、一席空きが出ましたね。17:40発の『こまち64号』でもいいですか」と。やったー、ラッキーー--!!

イメージ 3 ▲奥羽線か羽越線かどこかからの普通列車と一緒に近づく「こまち」あり。

イメージ 4 ▲12番線に回送「こまち」、入線。

 「特急券、2枚になってますけども、東京まで同じ席で行けますので」と言われて渡されたのは、区間変更した秋田から東京までの新しい乗車券と、秋田から盛岡までの指定券と盛岡から東京までの指定券。どちらにも同じ号車の同じ席番が記してあります。しかも窓側席。なんともありがたい。助かりました。

 駅前に出ておみやげなどを見て回り、秋田銘菓「金萬」などを買い込んで駅に戻り、12番線ホームへ入ります。「こまち64号」は17:24頃に回送で入線し、車内整備を待たずにすぐ乗れるようになってラク。ただ、「こまち64号」には車販はありません。「こまち64号」の入線と入れ違いに、11番線からは17:08に到着した「こまち21号」が車庫へ引き上げていきました。

イメージ 5 ▲12番線に入線した「こまち64号」。

イメージ 6 ▲「こまち64号」はお盆期間中は8月15~17日の運転。

イメージ 8 ▲小野小町のシルエットに320㎞/hの風のウェーブが流れるトレインマーク。

イメージ 9 ▲12番線の奥の8番線には「つがる4号」が次の「つがる5号」としての出番を待って待機中。

 秋田出発時からもうほぼ満席の乗客を乗せ、羽越線の列車からの接続待ちをして、臨時列車「こまち64号」は定刻より3分遅れの17:43に、秋田駅を発車しました。座席は大曲で進行方向が変わってから前を向くようにセットしてあるので、大曲までは後ろへ走っていくような感じです。

 羽後境駅に18:00に到着し、「こまち23号」との交換のために2分停車し、18:02に発車。大曲では進行方向を変えて出発の準備ができ次第発車となり、右にカーブしながら奥羽本線と分かれ、田沢湖線に入ります。

イメージ 10 ▲空にまだ少し明るさを残して、角館到着。

イメージ 11 ▲小岩井農場、好きなんですが、もう何年も来てないなあ。

 羽後長野駅で運転停車が4分あり、「こまち25号」と交換。どんより曇り空ながら空にはまだ少し明るさが残っているうちに、18:36、2分遅れで角館到着。そのあとはとっぷりと暮れ、闇の中をうねうねとカーブしながら秋田と岩手の県境を進んで行きます。田沢湖には3分遅れの18:50着。19:13にはほんの10秒ほど雫石で運転停車し、19:18に到着した小岩井でも、盛岡発雫石行き普通列車847Mとの行き違いのために運転停車があり、小岩井発車は19:22。

 いろいろあったけれど、盛岡には定刻の19:32の到着。先着していた「はやぶさ64号」に連結して、あとは一気に東京を目指します。盛岡を出ると、左手には満月がくっきりと懸かっているのが見えます。この日の大雨騒動はなんだったんだという感じ。
 
 運良く乗れた「こまち・はやぶさ64号」は、定刻どおりに終点東京駅に21:48に到着。おっとこの時間はもしかしたら?と思って9番線ホームに行ってみると、いましたいました、22:00発の5031M寝台特急「サンライズ高松・出雲」。乗りたーい!!常磐線快速電車と「サンライズ高松・出雲」が並んでいるというのも僕にとっては新鮮です。まあとになくなんとか東京にたどり着けてよかったです。

イメージ 12 ▲22:00発の寝台特急「サンライズ高松・出雲」、見られてよかった。また乗りたいなあ。

イメージ 13 ▲隣の8番線には21:57発の取手行き常磐線快速2165Hが停車中。