毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ゆく年くる年

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022842.jpg ▲大晦日の夜、大宮駅で降りた「Maxとき344号」。

 2012年12月31日、2012年乗り納め列車。

 だんだん吹雪になってきた富山駅5/6番線ホームで凍えていると、やっと僕の乗る列車がやってきました。16:57発の1021M特急「はくたか21号」です。始発は和倉温泉で、金沢を出たあとは、高岡、富山、直江津にしか停まらない、下りでは最も停車駅の少ない「はくたか」です。僕は富山からの乗車なので、停車駅は直江津だけです。

 「はくたか21号」は18:52に終点越後湯沢に到着し、19:00発の「Maxとき344号」に乗り換えます。16両編成での運転で、速達「はくたか」を受けて、越後湯沢を出ると大宮まで停まらない、こちらも速達「Maxとき」です。大晦日の夜なので空いているかと思いきや、東京へ戻るスキー客で意外に混んでいました。越後湯沢からわずか46分で大宮に到着です。

 大宮ではe-cuteで大晦日閉店直前処分品を中心に(笑)、食料やらビールやらを調達し、次に乗り込んだのは大宮発20:28の新青森行き最終の「はやて41号」。車内は意外に混んでいて、少なくとも仙台まではほぼ満席に近かったのではないでしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022855.jpg ▲盛岡に到着した「はやて・こまち41号」。

 仙台で半分ほどの乗客が降りて、次の盛岡には22:27の到着。ここから先、「はやて41号」と「こまち41号」は切り離されて、それぞれ新青森と秋田を目指しますが、どちらも盛岡を出ると東北新幹線秋田新幹線の最終列車になります。2012年に盛岡以北を走る最後の新幹線です。

 「はやて41号」はE5系での運転ですが、「こまち41号」のほうはE3系。3月ダイヤ改正ではいよいよE6系がデビューするので、E5系E3系の組み合わせも今のうちにちゃんと見ておいたほうが良さそうです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022901.jpg ▲盛岡到着直後の「はやて・こまち41号」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022905.jpg ▲2012年最後の切り離しが行われる連結部。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022910.jpg ▲3月以降、お相手はE3系から徐々にE6系へと変わっていくはず。

 切り離しを見守るファンはほんの数名。寒さがいよいよ厳しくなってきた盛岡駅ホームから、まずは22:30に「こまち41号」が発車していきました。「こまち41号」の途中停車駅は大曲だけで、終点秋田には23:54に到着する予定です。

 一方、残されたのはE5系の「はやて41号」。連結部にカバーがしっかりとかぶされて、「こまち41号」発車の1分後、新青森駅を目指してこちらも発車します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022916.jpg ▲「こまち41号」を見送り、発車を待つ「はやて41号」。

 「はやて41号」は盛岡を出ると各駅に停車します。盛岡以北の新幹線各駅にとって、この「はやて41号」が2012年最後の列車になるわけです。22:44にはいわて沼宮内に停車、次の二戸には22:57に到着です。わずかの乗客を降ろして列車がゆっくりと動き出すと、ホームの列車案内掲示板からLEDの文字がすべて消え、2012年の列車のすべての運行が終わったことを告げています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022922.jpg ▲22:57、二戸到着。2012年も残り1時間とちょっと。

 この日の「はやて41号」乗車は既にレポ済みですが、2012年の鉄道乗り納めとなったこの「はやて41号」には、グリーン車に乗ったんです。「えきねっと」の「トクだ値」という割引運賃で35%引きのものが手に入ったので、思い切ってグリーン車に。35%引きのだと普通片道運賃と普通車指定席特急料金で乗るよりも安くなるので、グリーン車体験ができるようになるというわけです。E5系グリーン車に乗るのは今回が初めてで、レッグレストもついた深いリクライニングのシートはとっても快適。グランクラスじゃなくてこれで十分って感じです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022927.jpg ▲レッグレストもついて快適なグリーン車のシート。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022936.jpgE5系グリーン車も普通車もグランクラス車も、車内はシックで落ち着いた色遣いですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022931.jpg ▲盛岡を出ると車内はほとんどガラガラ状態に。

 いわて沼宮内の次は22:57、二戸到着。次の八戸には23:09の到着です。八戸で、わずかに残っていた乗客がさらに降りて、車内はほとんどからっぽ状態になってしまいます。

 23:22、七戸十和田到着。全長26,455mの八甲田トンネルを突っ切ればそろそろ減速が始まって、終点を案内する車内放送です。

 2012年最後の列車「はやて41号」は、23:38に新青森駅12番線に定刻到着。外はものすごい吹雪で、ホームにも細かい雪が吹き込んで真っ白になっています。NHK紅白歌合戦は優勝が決まった頃でしょうか。そろそろ「蛍の光」を歌っている頃?

 新青森まで乗ってきた乗客たちの多くは在来線ホームへの乗り継ぎ口へ流れていきますが、僕はほとんど誰もおらず激しい雪が吹き付けるタクシー乗り場からタクシーに乗って自宅へ向かいます。とんでもない荒天の大晦日になったものです。NHKゆく年くる年」で除夜の鐘が鳴り終わらないうちに自宅に着いて、自宅で新年を迎えたいものです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022846.jpg ▲「はやて41号」、吹雪の新青森駅に無事定刻到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022851.jpg ▲2012年のすべての新幹線列車がこれで終了。2013年までもうあとわずかです。