毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

瀬戸内へ抜ける。(旅するニッポン、春たけなわ;その2)

イメージ 2 ▲これでも国際線の機内食、というか、機内ボックス。

 2016年4月2日、飛行機雲三本。

 瀋陽発関空行きCZ611便、離陸してすぐに撫順の露天掘り炭鉱が見えたあとは、雲の中に入ってしまい、その後は雲上飛行が続きます。

 離陸して50分ほどすると、機内食。しかし、配られたのは紙箱と、アルミホイルのフタをかぶったホットミール。とても国際線とは思えないなあ。ポークとフィッシュのチョイスがあって、フィッシュにしてみたけれど、たぶんどっちも似たような味の、揚げて醤油で煮込んだようなおかずが半分と白いごはんが半分。紙箱の中は、丸パンとヨーグルトと、日本の立ち食いそば屋で山菜そばを頼むと載っかってくるような野菜の漬け物のようなサラダのようなパック。以上終わり_| ̄|○。

イメージ 1 ▲自分が乗ったのは国内線だったかと錯覚させるに十分な紙箱が配布。

イメージ 3 ▲空港でSUBWAY食べておいてよかった!

イメージ 4 ▲ソウル市城南市寿井区にある韓国空軍のソウル空軍基地の滑走路が見えました。

 9時半頃、遼東半島の東岸から洋上に出たあたりで雲が切れ、眼下に海が広がりました。それから数十分で韓国上空に入り、ソウル市街地を見ながら飛んで行きます。鋭角のV字滑走路を持つ飛行場が見えてきたのは、ソウル市城南市にある韓国空軍のソウル空軍基地ですね。

 このあと朝鮮半島を西から東へ横切って日本海へ抜け、しばらく洋上飛行が続きますが、離陸後2時間弱で早くも本州に到達。最初に見えてきたのは島根県の美保関。美保関灯台のある先端までくっきり見えています。川のように細長い境水道は県境になっていて、境水道の南は鳥取県境港市ですが。

 と、そこで頭上を見上げると、飛行機雲が、なんと3本も!しかも3本とも同じ方向に向かっています。スゴイ!山陰地方の日本海沿岸上空は航空路の大幹線なんですね。

イメージ 5 ▲離陸後2時間弱で本州到達。美保関や境水道がよく見えてます。

イメージ 6 ▲上空には飛行機雲。それぞれ高度の違う3機が同じ方向に飛んでます。

 CZ611便はそのまま中国地方を山陰から山陽へ横切り、瀬戸内海へ抜けます。無数の島々が散りばめられているのは、兵庫県との県境に近い岡山県の備前市と瀬戸内市のあたり。手前に見える橋は、岡山県道397号線「岡山ブルーライン」の片上大橋、奥の方に見える橋はJR赤穂線日生駅近くから備前市の鹿久居島へ渡る備前日生大橋。鹿久居島の更に南にある小島・頭島へ渡る橋も見えています。

イメージ 7 ▲手前の橋は「岡山ブルーライン」の片上大橋、奥の橋は鹿久居島へ渡る備前日生大橋。

 このあたり、入り江では盛んに養殖が行われているのが見えますが、やはりカキでしょうか。そう言えば、岡山県備前市の日生地区は、カキ入りお好み焼き、略して「カキオコ」が名物なんでした。うーん、食べてみたい。瀬戸内市邑久町と鴻島、長島に囲まれた湾には、無数の養殖施設が浮かんでいるのが見えます。これ、全部カキの養殖なんですねえ。

イメージ 9 ▲手前邑久町虫明、奥の左は鴻島、右は長島。S字型に走る道路は岡山ブルーライン。

イメージ 8 ▲鴻島、長島に囲まれた虫明湾をズームアップ!無数のカキの養殖施設が浮かんでます。

 その後数分で、眼下には今度は小豆島が見えてきます。小豆島最東端の金ヶ崎、その南の福田港が良く見えます。福田港と姫路港飾磨埠頭との間には小豆島フェリーが就航しています。

 このあたりから、関西空港への最終着陸態勢でしょうか。瀬戸内の海は真っ青で、日本も春爛漫という感じですね!

イメージ 10 ▲左上が小豆島最東端の金ヶ崎。中央が福田港。