毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

滝見の湯(何かと大荒れ冬休み;その48)

イメージ 5 ▲青荷温泉の離れにある「滝見の湯」。真ん中の入口は2階の客室への出入口。

 2015年2月16日、いい湯だな♪。

 青荷温泉に到着して荷物をほどき、まだ明るいうちに雪見風呂で夜行列車の汗を流そうではありませんか!

 本館の裏口を出ると、左側には「ランプ小屋」があるんですが、出てすぐ正面には、雪に埋もれてほとんど見えないんですが、目の前を流れる小川にかかる短い吊り橋。その吊り橋を渡ると、いくつか離れの建物が点在していますが、正面のいちばん奥の突き当たりに進んでいくと、ちょっと山小屋っぽい大きな建物が。1階部分の両側には「ゆ」と染め抜かれた色違いののれんがかかり、その上には「滝見の湯」と書かれた一枚板が。ちなみに、1階の真ん中の木戸を開けると内側には階段があり、2階の宿泊部屋へ上がるようになっていて、2階には少し広めの部屋が用意されています。

イメージ 1 ▲吊り橋を渡って正面のいちばん奥の建物が「滝見の湯」。

 我々は到着が早かったこともあって先客はまだおらず、この「滝見の湯」を独占であります。完全貸切であります。うれしいであります。気兼ねすることなく、さっぶーーーんとお湯に浸かります。ああああ、ちょー気持ちえええええ!!!

 湯気で曇った窓の外は厚い雪なので見通しはききませんが、外に出るドアを開けると、そこには小さな露天風呂が。綿雪のような分厚い雪に囲まれての露天風呂、風情満点じゃありませんか。そして、外に出るとわかるのですが、露天風呂の向こうの山の斜面に細い滝が岩を伝っているのが見えます。あれが「竜神の滝」。日が暮れると滝が見えなくなってしまうので、「滝見の湯」には明るいうちに入りに来るのがええんじゃ。ただ難点が一つ。露天風呂は湯がぬるすぎて、とても入っちゃいられない。残念。

イメージ 2 ▲「滝見の湯」の内湯。湯気で曇ってなんとも暖かいなり。

イメージ 3 ▲こちらは「滝見の湯」の露天風呂。湯がぬるすぎて冬には適さず。

イメージ 4 ▲露天風呂から見える「竜神の滝」。風情満点。

 はぁ~~~、ぬくぬく。誰に邪魔されることもなく、存分に湯に浸かって「滝見の湯」を出ると。体が芯から温まっているので、外の冷気がむしろ心地よい。

 吊り橋の方に戻っていく途中、吊り橋の手前の左側に、なにやら洞窟のような、雪に覆われかかった穴が。ここは混浴露天風呂の入口なんですが、こんなに雪を積もらせたままにしておいて、だいじょうぶなのかしら?つぶれたりしない?

イメージ 6 ▲一見洞窟の穴かと思ってしまいそうな、分厚い雪に囲まれた露天風呂入口。

 この露天風呂の湯が冬は非常にぬるいことは、以前から知っているので、冬に来たときは入らないのですが、ついでにご紹介しておきましょう。

 露天風呂は、大小の岩を積み、周囲をすだれで囲っただけの簡単なつくり。であるがゆえに、冬はたいへん寒い。湯は浅めですが、けっこう広く、かなりの人数が入れそう。入って正面奥の雪壁の前には、雪囲いされた木桶があり、ここにも湯が張ってあります。雪のない季節ならば、小川と隣り合っているので、瀬音を聞きながら緑を眺めながらの温泉が楽しめ、特に夏だとこの湯温はさぞ気持ちのいいことでしょう。しかし冬ではぬるすぎる。残念。

 さて、吊り橋を渡って本館へ戻り、夕食までひとやすみであります。

イメージ 7 ▲洞窟のような入口から中へ入ると、かなり広めの露天風呂。

イメージ 8 ▲奥の雪囲いされた木桶にも湯が張ってあって入ることができます。

イメージ 9 ▲宿の脇を流れる小川。音が雪に吸収されて、静かな流れです。