毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青荷温泉の朝(2016年月イチ日本・11月編;その6)

イメージ 1 ▲中央の露天風呂から湯気が立ちのぼる青荷温泉。

 2016年11月11日、朝こそ「滝見の湯」。

 今回案内してあげた中国人は、「日本のこういうところに来てみたかったんだ!」と青荷温泉に大いに感激し、早起きして朝風呂を楽しんで青荷温泉をますます気に入っている様子。

 11月に入って少し雪が降ったということで、宿の周辺にはうっすらと雪が残り、紅葉シーズンを終えて枯れ行く木々と雪が織りなす晩秋の、あるいは初冬の風景です。

イメージ 6 ▲青荷温泉旅館の本棟と、そのわきを流れる青荷川。

 明るい時間帯にぜひ入りたいのは、本棟裏の渓流を吊り橋で渡った先の「滝見の湯」。昔からこの位置には浴場がありましたが、2005年頃に「滝見の湯」としてリニューアルオープン。大きなガラス窓で二面を囲むようにして、温泉に浸かりながら外の景色を存分に楽しむことができるようになりました。そう、名前のとおり、ここからは裏山の急斜面の岩場を流れ落ちる滝を眺めることができるのです。

イメージ 4 ▲「滝見の湯」の内風呂。石張りの浴槽から奥の窓の向こうに滝が見える。

 「滝見の湯」には、浦山側に小さいけれど露天風呂があり、そこへ出れば、窓ガラス越しではなく直接に滝を見ることができ、オープンエアで澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、じっくりと温泉に浸かることもできます。ただ、露天風呂部分のお湯はかなりぬるいので、これからの季節、長くは浸かっていられないかもしれませんが。

イメージ 3 ▲右下に見えるのが「滝見の湯」の露天風呂部分。正面には流れ落ちる滝。

イメージ 2 ▲大きい滝ではないけれど、美しい自然の表情にいつまでも眺めていたくなります。
 
 本棟裏の青荷川を吊り橋で渡った先、露天風呂の前を通り過ぎていちばん奥にある白壁の建物の一階が「滝見の湯」になっていまして、二階は宿泊部屋。以前一度泊まったことがありますが、男湯と女湯の間に入口があり、そこから階段で二階へ上がると、廊下を挟んで両側に部屋があるという仕組み。すぐ下が温泉浴場で、便利なことこの上ない立地の部屋ではあります。

 「滝見の湯」は、日が暮れてから入りに来ると、当然のことながら外は真っ暗で滝は見えないので、「滝見の湯」に入るなら、日暮れ前か夜が明けてからがおすすめですね。

イメージ 5 ▲この建物の一階が「滝見の湯」。二階は普通の宿泊部屋。