毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

電車で行く深圳羅湖ボーダー

イメージ 1 ▲久しぶりに深圳へ行ってきました。この巨大建築物は中国側の国境管理施設。

 

 昨日21日は春分の日でしたが、北京の知人が木曜日から会議で広州へ来ていて、香港と境界(国が同じなので「国境」と言うと正確じゃないですね。)を接する深圳へも行くので、お前も来ないかと呼ばれ、久しぶりに深圳へ行ってきました。

 

 僕は香港島の南側に住んでいるので、九龍側へ渡るバスで地下鉄太子駅まで行き、太子駅から地下鉄で九龍塘、九龍塘から東鐵線に乗り換えて終点羅湖で下車。午前中はまだ買い物客や観光客が香港へ押し寄せている時間帯なので、逆の香港から深圳へはそれほど混んでおらず、入境審査場もまだまだ落ち着いた雰囲気でした。

 

イメージ 2 ▲「深圳羅湖口岸」の文字。ここから向こうは深圳河をはさんで香港であります。

 

 香港側の羅湖駅は、駅の外へ出る出口がなく、改札を出るとそのまま出境審査場へ向かうしかない、深圳とを行き来するためだけにある駅。ここで出境審査を受け、深圳河の上に架かった広い通路を抜けると中国へ入ったことになり、中国側の入境審査場や税関があります。

 

 ここでの審査を終えて外に出て振り返ると、そこには巨大な中国風の建物が。これが、今しがた入境審査や税関検査などをやってきた、羅湖の境界管理施設。中国語では「口岸」といいますが、しかしそれにしてもこんなにでかくなくてもよいのでは。

 

イメージ 3 ▲駅前広場。超だだっ広すぎるところが大陸っぽい。左が鉄道駅、右がバスターミナル。

 

イメージ 4 ▲鉄道駅をズーム!駅なんだかなんなんだかよくわからん建物ですな。

 

 この「羅湖口岸」を背に正面を見ると、そこは超だだっ広く細長い駅前広場。香港から一歩こちら側に入っただけでいきなり大陸的です。この広場の両側にはおきな建物がありますが、右側がバスターミナル、左側が鉄道の深圳駅です。さっき降りた羅湖駅からレールはつながっていて、香港紅磡(ホンハム)駅と広州東駅を結ぶ直通列車は羅湖駅を通過してそのまま深圳駅の方へ入ってきますが、深圳駅には停まりません。香港側から深圳駅へ行くためには、羅湖駅で降りてボーダーコントロールを経た後に深圳駅へ向かうしかありません。

 

イメージ 5 ▲深圳羅湖口岸前にあった「香港」を指し示す標識。この矢印の方へ進んで行けば香港へ行ける?

 

 北京の知人とのランチを終え、16時過ぎ頃に羅湖口岸へ戻ってきました。「香港」を指し示す矢印に従って歩いて行くと、羅湖口岸の建物の中に入り、出境審査場へ到達します。出境審査を終え、X線荷物検査を抜け(香港側には荷物検査はありません)、また深圳河を渡って香港側に入り、入境審査を終えると、紅磡行きの電車のホームへ出ることができます。

 

 羅湖から紅磡へ向かう電車は初電が05:55発、終電が24:30発で、この間、6~8分間隔で運行されています。1番線と4番線が乗車ホーム、2/3番線ホームが降車専用ホームになっていて、4番線で待っていると、紅磡からの電車が到着。これが折り返しで紅磡行きになります。土曜日は沙田の競馬場でレースがあるので、一部の電車は火炭駅は経由せず馬場駅の方を通って行きます。僕が乗った電車も馬場駅経由の紅磡行きでした。

 

イメージ 6 ▲羅湖駅4番線ホームで待っていると、紅磡からの電車がやってきました。

 

イメージ 7 ▲折り返しで馬場経由紅磡行きに。馬場経由のときは火炭は経由しません。