毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

めちゃウマPhở cuốn(ハノイでクリスマス!;その21)

イメージ 3 ▲揚げフォーに牛肉野菜あんかけの「Phở chiên phồng」、ウマすぎ。

 

 2014年12月27日、ついついおかわり。

 

 「Đền Quán Thánh(鎮武観)」を出ると、案内役のハンさんが「おやつを食べましょう!」と言い、正門前の「Đường Thanh Niên(タインニエン通り)」を歩いて行きます。「タインニエン通り」は、それがそのまま「Hồ Tây(西湖)」とその東にある小さな湖「Hồ Trúc Bạch(チュックバック湖)」を分け隔てる堤防になっているので、二つの湖の湖岸に沿って「タインニエン通り」をずんずん歩いて行きます。ハンさんは歩くのがとても速く、ついて行くのがたいへん(^^ゞ。
 
 しかし、「タインニエン通り」の堤防を渡りきって湖岸をめぐる「チュックバック通り(Phố Trúc Bạch)」は車通りがほとんどなく、湖を見ながらのなかなかの散歩コース。道沿いにはちょっとおしゃれなお店もあったりします。

 

イメージ 5 ▲両側にこまごまと食堂なんかが並ぶ 「グーサー通り」。

 

 それにしてもずいぶん歩くなあ……ハンさんは少しもペースを落とさずに「あれぇ?ちょっと遠回りになっちゃいましたね。ははは。」とか言いながらずんずん歩いて行きます。おーい、おじさんはもう疲れてきたよ(涙)。

 

 するとやがて、角を曲がって湖岸を離れてもう少しあるくと「Phố Ngũ Xã(グーサー通り)」という道に入りました。周辺は住宅街っぽいのですが、両側にはいろんな食堂とかカフェが連なっています。

 

 そしてハンさんが立ち止まった食堂は「Phở cuốn Hương Mai」。「ここの『Phở cuốn(フォー・クァン)』がおいしいんですよ!」。なによ、フォー・クァンって。

 

イメージ 4 ▲ここがハンさんオススメの「Phở cuốn」のお店。

 

 フォー・クァンの前に、まずは1枚目の写真、「Phở chiên phồng」。「chiên」は「揚げる」、「phồng」は「膨らむ」という意味で、米粉を蒸して作る真っ白い「フォー」を、平たい麺状に切ればおなじみのスープ春雨みたいなヌードルになるわけですが、これを麺状に切らずに正方形に切って揚げたもの。「揚げて膨らんだフォー」という意味でしょうかね。この上に野菜と牛肉を炒めたものを餡掛けのようにかかっていて、一緒に食べると、アツアツ、さくさく、もっちりで、「えっ、これがフォー?」と驚くような新しい食感。ビールがほしくなるおいしさです。

 

イメージ 1 ▲そしてこれが看板料理「Phở cuốn」だ!!

 

 そしてここの看板料理「Phở cuốn」が配膳されました。「cuốn」とは「巻く」という意味で、その名のとおり、平たい「フォー」で野菜や肉を巻いたもの。店頭でお店の人たちが器用にくるくると巻いて「Phở cuốn」を大量生産しています。

 

 ひと皿に8本ほど「Phở cuốn」が盛られ、それとは別に、薄切り野菜が入った甘酸っぱいタレがお碗で出てきます。一本一本がちょうど食べやすい大きさなので、手で持って、このタレをつけて、頬張ります。フォーのもっちりした食感と中の葉野菜のシャキシャキ感と千切り牛肉炒めの肉汁が甘酸っぱいタレに絡んで、これまたおいしいわあ!!あまりのおいしさに、実はこのあともうひと皿追加注文してしまいました。それにしてもハンさんもよく食べるなあ(^^)。

 

イメージ 2 ▲「Phở cuốn」をひと口、がぶり。葉野菜のシャキシャキ感がたまらない。